

花盛時の蕎麦の花;2018.9.22撮影
蕎麦の実は、小さな花からは想像しにくい黄緑色の種が太ってきて、やがてそれが黒く硬くなって収穫期となる。
初めて蕎麦を作り始めたときには、周りに『昔は作ったけれど今は作っていない』と言う人ばかりだった。
そうして、うまくいった話は聞かせてもらえずに、失敗談が多かった。
市の農協本部に教えてもらってやり始め、秋の収穫時期と思われる頃には、黒く熟した種と黄緑色の成熟中が混ざる茎を持っていった。
黄緑が少しまざっているくらいが収穫時期とも教えてもらったものだった。
私の天候にたいする希望的予測と総ての条件が裏目にでて今年は全くの失敗に終わり、わずかしか採れなかった。
そうして収穫時にこぼれた種からまたすいすいと伸びるのがあって、ぽつんぽつんと茎が立ち上がって花も咲き、種もできていたりする。
この種と言おうか実と言おうか、これは黄緑から黒になるべきところを紅く染まっている。
わずかな蕎麦の実作り体験の中で初めて見た。
紅葉と同じ仕組みで、種の外皮が寒さに当たり紅く染まってしまったのだろうか。
私の蕎麦作りは年々ひどくなり成功したことがない。
こちらだって、頬を染めたいくらいのもんだ。