昨年は籾殻軽トラック2杯分を農業法人から無料でもらい受けた。
そのときに、毎年同じように持ってきてくれるよう頼んだのに、いつまで経っても持ってきてくれない。
山に捨てにいくところを、近くでもらってくれるのは助かるなどと言っていたのに、どうしたことだろう。
聞いてみたら、私が1ヶ月ほど前に催促したのも連絡が途中で伝わらず、結局総ての籾殻は処分済みで無くなってしまったとか。
タダのものだから強く抗議もできずに、困るなぁと言ったら、その時そこにいた内の一人が隣の集落の人で、自分の籾殻が近くの山に捨ててあるのをいくらでもどうぞと言ってくれた。
今回はワンボックスカーで帰省していたので、土木工事で使う大袋を同級生から借りて、もらい受けに行く。
土を入れたら1トン入るということだと思われる1トン袋に、いくら籾殻でも半分も詰めたら重くて持てない。
持てるだけの加減で2回取りに行き、また本日2、3回行く予定だ。
鎮守様は各集落にあるのだが、こちらのもしっかりきっちり冬支度がしてあった。
銀杏がたくさん落ちていて、砲弾型の渋柿《ズッポガキと言っている》が成り年らしくて鈴なり。
銀杏を拾う人はいるのだろうか、焼酎漬け《サワシガキと言っている》の渋抜きをする人がいないのだろうか、などと要らぬ心配をする。
水平の線は信濃川で、1段あがって水平になっているのは妻有地方十日町盆地で顕著に見られる河岸段丘。
この景色がわがふるさとの姿で、隣の集落の方が鄙びた捨てがたい昔をとどめているようだ。
いやそうでもないか、昔は細い道がくねくねしていて、田畑の総てがこじんまりとしていて、不規則なジグソーパズルのようだった。