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荒縄と聞けば、都会に暮らしている人は古典的な犯罪がらみの不吉なイメージを描いたりするかも知れない。
冬支度のニュースでいつも紹介される金沢兼六園の植木に施される雪吊りの縄が荒縄で、これは一回使って用を終えたら燃やされる。
金沢の積雪量なら雪吊りで良いだろうけれど、2m3mと降り積もる雪国ではそうはいかなくて、丸太やコモや板を使って雪囲いをする。
私は間伐した竹竿があるのだからと適当な長さに切って使い、縛るのも荷造り用のPPロープなどで代用していい加減にやったところ、ものの見事に失敗となったのが、大変な積雪となってしまった先の冬。
雪は垂直に落ちてきて、静かに解けていくものだとイメージしたら大間違いなのだ。
吹雪もあれば、吹き溜まりもあれば、日向日陰もあり、偏った積もり方解け方で重さがいびつな負荷となり、皆がやっているように永年の経験で確定している方法を真似ないと雪害が増すことになる。
今回からは、雪害対策はきちんと先人の知恵を真似てやるつもりなので、値段リサーチをした。
どこでもほとんど同じ金額で売っているようなので、ケチらずにやらないと、後で損をする。
丸太で植木を囲うのも3本より4本が確実だから、組んで荒縄でしばりつけないといけない。
どんな縄より荒縄が一番縛りやすくて太さもよい。
落し板というのは、家の一階にある窓という窓すべてを鎧(よろ)うための板で、意外に安い。
腐ったり折れたりしたのを繋いだりして使ってきたが、今年は10本ほど新調しなければならない。
運ぶのが大変だけれど、ホームセンターでは10km以内なら車を無料で貸してくれるとあるのだが、ウチは11kmほどなのだ。
融通を利かしてくれるかどうか、最近の店員は権限を任されていないのか、公務員みたいなのが多くてまことに困る。
最後の画像は、自作大根をおろすために茎を残しておいておろし完了後に見たら薔薇みたいだったので、少し整えて撮ってみた。