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クモの巣に絡まってぶら下がってもがいているアブラゼミに、大きなオニグモ(鬼蜘蛛)が近づいている場面にでくわした。
今までに実際のシーンを観察したことがあるので、クモが尻から帯状に出す糸を前脚でぐるぐる巻きにするのは想像できた。
今年初めて見たアブラゼミが危機一髪状態だったから、どうしようかと考えるまでもなく、とっさに手がでた。
私が巣の前に立ったから、獲物に近づこうか退却しようかと寸前で静止したオニグモの背を、指先でとんと突いた。
そこでようやく撤退を始めたオニグモの大きさたるや、私の人差し指の先と同じくらいで、なかなかに迫力があり、退き方もしぶしぶといったためらいがち。
早朝だったから、小さなアブラゼミは羽化仕立ての初飛行ですぐにクモの網に掛かってしまったに違いない様子。
そうでなければ、もっと力強く羽ばたいているはずで、雄なのに私がクモの巣から助け出したときに短くジーと鳴いただけだった。
とりあえずプラケースに入れて、次の日まで忘れていたけれど元気のないまま生きていたので、撮影をしてから逃した。
左右の複眼の間、額にある3個の小さなものは単眼だが、アブラゼミのものは赤ではなかったかと思うのだが、こいつのは紫水晶(アメジスト)のようで魅力的だ。
今年初めてのセミは一週間ほど前に飛んできて目の前の木に止まったニイニイゼミ(にいにい蝉)だが、撮ることはできなかった。
脱け殻もニイニイゼミのものと思われる小さくて泥っぽい色のもの1個だけで、自然に鳴いている声は未だ聴いていない。
今年はセミと見れば単眼に注目する年になりそうだ。