家の裏手を何するともなく歩いていたら飛んできて数メートル先の杉に止まった虫を、捕まえてみればカミキリムシ(髪切虫)。
カミキリを捕まえると紙を千切らせて遊んだものだから、紙切かと思い込んでいたが、じつは髪切で天牛とも書くようだ。
頭部はちょっと牛に似ていなくもなくて、触角が水牛の角のようにも見えるからか。
馴染みのゴマダラカミキリとは違い、真っ黒で脚ももげていて、触角の片方は切れて短くなっている。
鳥か獣か、何かしらの捕食者から逃れたときに、こうなったはずの姿。
落ち着きがないからプラケースの中に入れた状態でしか撮れず、掴んでもキーキーとは鳴かないが、とにかく動きが激しい。
捕まえた瞬間は、タイミング良くコクワガタの雌か、と思ったが地味なカミキリで少しがっかり。
調べてみると地味な割に、それとも地味だからか、名が判らない。
こいつはいろんな木に穴を空ける害虫に違いないので、放す気にはなれず、飼う気にもなれない困ったやつ。