和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

およしなさい。

2013-01-17 | 手紙
テレビで「ビブリア古書堂の事件手帖」の第一回目を見ました。
本は読まないです(笑)。
さてっと、印象に残ったのは、
古書店をたずねる大輔くんが、
本をひらくとめまいがするということでした。
うん。わかるなあ。
おそらく、学生時代をすごしたのでしょうから、
教科書は大丈夫なのでしょう。
すると、本は小説のことなのかなあ。

私は、高校の時に、
漱石の三部作を教科書のように読んでおりました。
それで、内容はすっかり忘れてしまったのですが、
代助という名前は、思い浮かびました。
うん。漱石を高校の時に
読んだのが、私の小説嫌いと関係があるのかもしれない(笑)。

いまは、坊っちゃんも吾輩は猫であるも
とてもたのしい。

漱石が小学生に手紙を書いた文が思い浮かびます。

「 あの『心』といふ小説のなかにある先生という人はもう死んでしまひました、名前はありますがあなたが覚えても役に立たない人です。あなたは小学の六年でよくあんなものをよみますね、あれは小供がよんでためになるものぢやありませんからおよしなさい、あなたは私の住所をだれに聞きましたか、 
    四月二十四日         夏目金之助 」
 
これは大正三年の手紙。ファンレターへの返事なのでした。
テレビの中では、大輔くんが小学校の低学年のころにお祖母さんの本棚から漱石全集の一冊をぬきとって、それをお祖母さんにみつかり、はげしく叱られる場面があるのでした。それが原因で、本をひらくとめまいがして本を読めなくなる原因となっているようなのでした。
コメント (2)
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