和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

柴田トヨさん。

2013-01-21 | 詩歌
産経新聞1月21日は
一面コラム産経抄となりに、詩人・柴田トヨさんの死亡記事。
101歳だったとあります。

産経抄も、トヨさんへの追悼文となっておりました。
産経文化欄は、新川和江さんの追悼文「選者の私が投稿待ちかねていた」。
第2社会面は、「被災地・高齢者に勇気を与え続け 101歳逝く」。

詩集「くじけないで」をひらいて、
今の私が選ぶとしたら、この詩かなあ。

  九十六歳の私

柴田さん
なにを考えているの?
ヘルパーさんに
聞かれて
困ってしまいました

今の世の中
まちがっている
正さなければ
そう思って
いたからです

でも結句(けっく)溜息をついて
笑うだけでした


詩集「百歳」からは、2011年3月
読売新聞に掲載された詩を引用してみます。


 被災地のあなたに

最愛の人を失い
大切なものを流され
あなたの悲しみは
計り知れません

でも 生きていれば
きっと いい事はあります

お願いです
あなたの心だけは
流されないで

不幸の津波には
負けないで
コメント (2)
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