本棚の整理をしていたら、谷沢永一著
「他人に好かれる人ほめられる人」(海竜社)が出てくる。
これ買って、安心してそのままの未読本。
パラパラとひらくと、ちょっとした人名辞典
として50名の紹介を楽しめる本になっております。
ひとりが5頁ほどでしょうか。
たとえば、菊地寛の箇所をひらくと、
まずこうあります。
「我が国の文壇では、どちらかと言えば、
短編小説が軽く見られる傾向を避け得ない。」
つぎに臼井吉見が編んだ「日本短編文学全集」
全四十八巻から
「私は菊地寛と井上靖とを残す。
何故なら、この二人は人情の内面を
月光のような色合で照らし出し、
泣きたくなる思いへ導く語り手だからである。」
というのが、はじまりで
最後も引用しておきます。
「初期短編小説の秀作、雑誌編集の名人芸、
長篇家庭小説の多様性、文壇の誰からも慕われる
親分気質、一人で五役をこなした
充実の生涯であった。」(p150)
そこに、
鶴見太郎著「座談の思想」(新潮選書)が出て、
あらたに、座談の名人としての側面が浮かびあがるのでした。
文藝春秋から、菊地寛の座談として本がでないかなあ。
期待せずに、待ちましょう(笑)。
あれあれ、
田辺聖子さんの紹介では
こんな箇所
「人を責めることが大好きな人があるね、
正義の味方の中には。」
という聖子さんのアフォリズムを紹介して
その注に
「正義を振りかざす人間が
温厚篤実であることを見掛けたことはない。
・・・・・
正しきことを言い募ったら、
何が正しいのであるかをめぐって、
果てしなく対立が続くのである。」(p111)
北条泰時から高橋亀吉までの50名。
パラパラ読みの楽しみ(笑)。
「他人に好かれる人ほめられる人」(海竜社)が出てくる。
これ買って、安心してそのままの未読本。
パラパラとひらくと、ちょっとした人名辞典
として50名の紹介を楽しめる本になっております。
ひとりが5頁ほどでしょうか。
たとえば、菊地寛の箇所をひらくと、
まずこうあります。
「我が国の文壇では、どちらかと言えば、
短編小説が軽く見られる傾向を避け得ない。」
つぎに臼井吉見が編んだ「日本短編文学全集」
全四十八巻から
「私は菊地寛と井上靖とを残す。
何故なら、この二人は人情の内面を
月光のような色合で照らし出し、
泣きたくなる思いへ導く語り手だからである。」
というのが、はじまりで
最後も引用しておきます。
「初期短編小説の秀作、雑誌編集の名人芸、
長篇家庭小説の多様性、文壇の誰からも慕われる
親分気質、一人で五役をこなした
充実の生涯であった。」(p150)
そこに、
鶴見太郎著「座談の思想」(新潮選書)が出て、
あらたに、座談の名人としての側面が浮かびあがるのでした。
文藝春秋から、菊地寛の座談として本がでないかなあ。
期待せずに、待ちましょう(笑)。
あれあれ、
田辺聖子さんの紹介では
こんな箇所
「人を責めることが大好きな人があるね、
正義の味方の中には。」
という聖子さんのアフォリズムを紹介して
その注に
「正義を振りかざす人間が
温厚篤実であることを見掛けたことはない。
・・・・・
正しきことを言い募ったら、
何が正しいのであるかをめぐって、
果てしなく対立が続くのである。」(p111)
北条泰時から高橋亀吉までの50名。
パラパラ読みの楽しみ(笑)。