和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

間欠泉のように。

2014-02-16 | 短文紹介
朝日の古新聞をもらってくる。
その2月9日(日曜日)の読書欄に、
鷲田清一氏が鶴見太郎著「座談の思想」の書評をしている。

この箇所を引用。

「融通とデリカシーを併せもった菊池寛、
『大きく掴み、小さく掴む』力量を
 おおらかに発揮した桑原武夫、
 心底『雑談好き』の丸山真男、
 言いよどむことの多い『寡黙な鈍才』
 竹内好らを挙げる。それぞれに
『その人物からしか聞けない言葉を引き出すこと』
『思いがけない話が聞けること』に
 長けた面々である。
 これと対照的に、最後まで慄然と対峙したままの
 柳田国男と石田英一郎の対談や、
 明晰な洞察のあいだに
『間欠泉のように感情を爆発させる』
 中野重治の例も気をそそられる。」


これで、
鶴見太郎著「座談の思想」(新潮選書)の
3人の書評を読めた。
書評を読み比べる楽しみがあるなあ。

読売新聞1月5日の若松英輔の書評。
毎日新聞2月2日の堀江敏幸の書評。
朝日新聞2月9日の鷲田清一の書評。

本について3人からお話を聞いてるような。
コメント
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