和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

書棚の政界再編。

2014-02-10 | 地域
本棚の整理をしていると、
はまります(笑)。

ということで、
本も読まずに本棚の整理。

もう一度読み返そうと
思っていて、忘れていた本が
出てくる時の、うれしさ。

買ったのに、読まずに
ほっぽってあった本の
ほろにがさ。


荒川洋治氏の本が
私はダメなのですが、
「言葉のラジオ」(竹村出版)は
お気に入り。

そのなかに、
「書棚の攻防」と題した
2頁ほどの短文。
そこにこんな箇所。

「現代詩にいやけがさしたときは、
視野から全部の詩集を隠したくなり、
奥の書棚に移してしまう。・・・
ところが何かの折りに、
ふと誰かと石原吉郎の詩『フェルナンデス』
の話になり、いい詩だ、
やはり詩っていいよなあと思い、
飛んで帰る。そしてなにより先に
書棚の政界再編となるのである。
・・・・・・
自分のなかで、いまどの分野が中心になっているか、
どの世界で燃えようとしているのかが棚でわかる。」(p128)


さてっと、
古い雑誌もとりだしてきました。
「無限」33号の「W・H・オーデン特集」。
表紙が、オーデンの顔で迫力があります。
そこに、中桐雅夫の「オーデンの詩と思想」
という文があります。
そこから引用。


「オーデンは最後の詩集『名付け子への手紙』(1972)
のなかの短詩でこういっている。

 詩人の望み――どこかの谷でできた
 チーズのように、その土地特有のものだが
 しかもよそで賞讃されること。

・・・・」(p95)
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