和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

情報弱者。

2017-11-02 | 道しるべ
月刊雑誌の巻頭随筆といえば、
以前の文藝春秋の巻頭を飾った田中美知太郎氏の文は
つとに有名で、印象に残っております。

さてっと、現在は?

そういえば、月刊雑誌が
WILLとHANADAと二種類に増えて、
どういうわけか、その両方に
門田隆将氏が巻頭随筆群に名を連ねております。
それが、いつも気になっておりました。
書くことがある人は、発表の場が増えた方が
腕をふるえるにちがいありませんね。
虚に吠えるような情報社会にあって、
これは、ありがたい(笑)。

HANADA12月号の門田隆将(かどたりゅうしょう)氏の
巻頭随筆にこんな箇所がありました。

「『情報弱者』という言葉がある。
インターネットが使えず、
テレビや新聞といった既存メディアにのみ、
情報を依存する人々である。
この情報弱者は、
政治的に偏った既存のメディアによる
情報を刷り込まれ、今でも多くが
『もり・かけ問題は許せない』と信じ込んでいる。」
(p27)

はい。この文章の前に
「ネットでは」森友学園・加計問題を
どのように紹介しているのかの
適切な指摘を下しております。

この門田氏の巻頭随筆の最後の方には
こうもありました。

「私はかねて現代の政治状況を、
かの55年体制下の『左右の対立』は
とっくに終わり、
『目の前の現実に目を向けない』
ドリーマー(夢見る人たち)と、
しっかり現実を見ている
リアリスト(現実主義者)たちとの
対立であると思っている。・・」
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他人の方法を説いていながら

2017-11-02 | 道しるべ
鎌田浩毅著「ラクして成果が上がる理系的仕事術」(php新書)。

うん。ありがたい一冊なので、
忘れないように、思い出せるように、
この箇所もコピーしておきます。

「私は本書を執筆するにあたって、
みずから自分が主張する理系的手法を実行していった。
つまり、ここで提案している方法を、あらためて
一つひとつ試しながら書いていったのである。
そして効果があると思われる方法のみ、
本書に記すことにした。
使えないテクニックを披露したところで意味はない。
整理法を説きながら、それを実行に移して
自分の頭の中を整理していった、といってもよい。
だから本書は自分にとって、
ラクに知的生産できる理系的テクニックの実験記録でもある。
他人の方法を説いていながら自分では実行できないのでは、
お笑い種(ぐさ)だ。
こうすればラクにできるではないか、
ここで簡単に実行するのが理系的だ、
と自分にいい聞かせつつ、
それを実行しながら本書を書き進めていった。」
(p242~243)
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