夕刊フジ11月15日の二面。
江崎道朗氏の連載1回目。
はじまりはというと、
「近いうちに戦争を仕掛けられるかもしれない。
あるいは、戦争に巻き込まれることになるだろう。
そう考えて日本政府は、その準備を始めた。
9月22日、岸田文雄首相は官邸に、
『国力としての防衛力を総合的に考える有識者会議』
を設置した。その趣旨には『有事』、つまり戦争を想定した
『総合的な防衛体制の強化と経済財政の在り方』を
検討することだと書いている。・・・・・・
9月30日、岸田首相が出席した第1回会議では、
『自衛隊だけでは国は守れない』という・・発言まで飛び出した。
・・・これらの発言を受けて浜田靖一防衛相はこう発言している。
『これは、わが国への侵攻を防げるか防げないのか、
国民を守れるのか守れないのかという問題であります。
中途半端なものでは降りかかる火の粉を払うことはできません。
・・・われわれに残された時間は少ないと考えます。われわれは
直ちに行動を起こし、5年以内に防衛力の抜本的強化を実現しな
ければなりません。』
今年に入って、北朝鮮のミサイル発射を受けて
Jアラートという名の『空襲警報』が鳴り響くようになった。
・・・・
限定的とはいえ、米国の機密情報を知り得る浜田氏が
政府の公的な会合で、『われわれに残された時間は少ない』
と述べたことを軽んじてはなるまい。 」
夕刊フジには、こういう文が情報として載っておりました。
コメントありがとうございます。
はい。大村はまをひらいているのですが、
大村教室の緊張感というのを苅谷夏子さんが
指摘されておりました。それを思い浮かべました。
大村はま著「新編教えるということ」
(ちくま学芸文庫)のp144~にありました。
大村さんは、中学生を教えております。
このページの小見出しは
『一人で判断するようにしつける』とある。
ここでは、端折ってゆきます。教室で生徒に
用紙を17~18種ひとりひとり取りに来させて配る、
用紙の配列し挟み方を別に印刷しプリンとして渡す。
ここに、大村教室の緊張感が出ておりました。
『・・・それから注文があります。
決して人に相談しないで、また
口を出さず、独立した一人一人で
作業を進めることです。』
『私のプリントは、大丈夫、だれにも
聞かずにできるようになっています。
ちょっと、わからないことがあっても、
おちついて読めばきっとわかるから、
人に聞いてはいけない』と注意して、
ある間隔をおいて、順に紙の並べてある
ところへ行かせます。
その時は、複式に授業をしていますから、
残っている生徒は残っている生徒で、
別に仕事をしています。みんなぼんやり
待っているわけではありません。
・・・・自分で考えず、すぐ他の子どもに聞く
また、『こっちへ来なさい』と言えば、
『行くのね』ととなりの子どもに言いますし、
またそうかと思うと、もうひとりのとなりの子が
『行くのよ』『行くんだよ』と口を出します。
これは、大村さんの講演なので、こんな言葉が
はさまれておりました。
「こういうことを、なぜしたのかということです。
小学校からきた子どもたちは、じつに
独立心がなく、・・・
何でもないことでも、自分で考えず、
すぐ他の子どもに聞くからです。・・・・・
一人ずつ一個の人間として立ち上がっていません。」
はい。たまたまコメントから浮かんで来た箇所でした。