和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

こんなん読まな損やで。

2021-02-24 | 本棚並べ
昨日本棚からとりだした
河合隼雄・長田弘『子どもの本の森へ』(岩波書店・1998年)。
そういえば、はじめて読んだ時に
印象に残っている箇所があったのを思い出しました。
それは、はじめの方にありました。

河合】 ・・ぼくは『読みなさい』って言わないんです。
『こんなん読まな損やで、こんなおもしろい本』と言う
ことにしている。

長田】 よくないのは、要約しろっていう読み方。
その考え方が読書をつまらなくしちゃってると思うんですね。
要約なんかしなくていい。それよりその本のどこか、
好きなところを暗誦するほうがずっといいと思うのです。

河合】 ほんとですね。それはいい話ですね。
昔は漢文の素読があった。それを否定したでしょう。
ところが漢文の素読を否定して、
そこから暗誦そのものまで否定したのは間違ってます。

むしろ『二行でもええ。何でもええから、
あなたの好きなところを、音楽をつけてもええし、
気持を込めて暗誦しなさい』と。・・・・・

(以上は、p7~8)

はい。当ブログで引用が多いというのは、
この箇所を読んで以来なのだと思います。




コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「読みたい」とずっと。 | トップ | 希望。 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

本棚並べ」カテゴリの最新記事