土曜日は、産経新聞3月28日の読書欄。
「花田凱紀(かずよし)の週刊誌ウォッチング」。
うん。最初を引用。
「・・『週刊ポスト』(4・3)、石戸諭さんによる
120分インタビューのタイトルが
『百田尚樹「安倍さんには失望したわ」』。
百田さん、ツイッターで・・見出しがひどいと怒っている。
たしかにインタビューの中で百田さんはこう語っている。
『安倍さんは今のところ、私が見る限りベストに近い総理です。
これ以上の政治家は今の日本では見あたらないでしょう』
そう前置きして、『その安倍総理でもこのくらいの対応しか
できないのか、という失望がありました』
が、まぁ、こういうタイトルをつけたくなる
編集長の気持ちもわかる。」
はい。具体的になればなるほど、専門家でも
『暗黙の前提』をもとに、語ることはよくあります。
前置きは、ちょくちょくはぶかれ、誤解を生みやすい。
まあ、わたしは本を読むのは、前書きと後書きだけ、
ちっとも内容に分け入って読むことはありません(笑)。
さてっと、新型コロナウイルスにも
『暗黙の前提』があるのじゃないか?
ひょっとすると、そんな視点があるのじゃないか?
そう思えてきたのは、年の功でお婆さん。
月刊誌WILL5月号の曽野綾子の文を
読んだからでした。
うん。意地悪ばあさん曽野さんは言います。
「つまり世の中が、論理ではなく、
予想しがたい現実によって或る決着を見ると、
私の本性の一部はいきいきと反応した。・・・・
こんな愚かしい逸話を思いだしたのは、
やはりコロナ騒ぎのおかげである。
文学とは荒々しい状況を好むものだ、
ということは、カミュの『ペスト』によっても
表わされている。穏やかな日常より、
如何ともしがたい運命の荒波の中に
置かれた人間の方が、より明晰な
人間らしさを見せるものだ。・・」
こうして曽野お婆さんは、文の最後のほうで
こう指摘するのでした。
「コロナは呆気なく終わるだろうが、
日本人は時々、日常性の範囲にない
暮らしをする方がいい。・・・・」(p32)
はい。アンパンマンでは、
その都度、バイキンマンが登場して、
アンパンマンをやっつける。やられても、
アンパンマンは立て直し、バイキンマンに
むかってゆく。やがてバイキンマンは
バイバイキンといって、遠くに飛ばされて、
その回は終ります。
うん。この非常事態にあって、
『コロナは呆気なく終るだろう』という
曽野お婆さんの言葉に希望を託して、
無事の解決を祈るばかりです。
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