和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

貴重な、切実な。

2013-01-14 | 本棚並べ
新年の収穫は、織田正吉氏を知ったこと。
未読ながら、ネット古本屋への注文・購入品目。

「日本のユーモア」全3巻(筑摩書房)
「笑いとユーモア」(ちくま文庫)
「『古今和歌集』の謎を解く」(講談社選書メチエ)
「いとしこいし漫才の世界」(岩波書店)
和田信二郎著「巧智文学」(明治書院)

ここでは、
ちくま文庫より、
「1931年(昭和6年)神戸市に生まれる。神戸大学法学部卒業。主として、大坂を中心としたテレビ・ラジオ演芸番組の作・構成にあたる。笑いの研究家として独自の理論を構成する・・・」
同じ、ちくま文庫の解説は、田辺聖子さん。
題して「たのしい『笑いの哲学者』」という4ページ。
そのはじまりは
「織田正吉氏は『笑い』の研究家としては、現代の第一人者ではないかと思われる。『笑い』の研究者はあまたいるが、『笑い』の実作に携っておられる方は意外に少いのではあるまいか。」
田辺さんの解説の最後も
引用しなくちゃ。

「いま『笑い』はたいそう貴重な、切実な、人間の必需品になっている。ストレス過重の現代、心身不調の人々は生き悩み、笑いを忘れる。この本は『笑い』についてさまざまの考察のしるべとなるとともに、われわれの生きる姿勢のヒントともなるであろう。」
コメント (1)
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ばかな。

2013-01-13 | 朝日新聞
産経新聞1月13日の一面トップは
「中国 社説すり替え くすぶる火種」となっており
「改革志向の中国週刊誌、南方週末の社説が中国共産党賛美の内容にすり替えられた問題は・・」とはじまります。
具体的な記事は、こうはじまっております。
「12日付の香港紙、明報によると、河南省の東方今報は1面に『南方週末』の題字を載せ、その横に『私たちは一緒にいる』との見出しで、支持を表明した。・・・言語統制に反発して社長が辞意を表明した北京の新京報も・・暗に支援。・・・
中国では憲法35条で『言論、出版、集会、結社、デモの自由』が認められながら、その実、新聞やテレビなどのメディアは、共産党の主義や主張を代弁し宣伝する『喉と舌』と位置づけられ、中央から地方まで共産党宣伝部が、すべての国内メディアを管理し人事権も握ってきた。・・・共産党は、表向きは高圧姿勢を控えながらもメディア監視を強化。インターネットで『南方』など関連語句を検索不能にするなど、神経をとがらせている。・・・」

せっかくなので、
この機会に、日本での歌壇の言語統制について、
これも現在形なのでした。
朝日新聞の歌壇がつまらない、
と前々から私は思っておりました。
私はつまらないので、読まないのですが、
どなたか、その理由を教えてくださる方が
いないかなあと、つねづね思っていたわけです。

それに答えてくださったのが
2012年10月21日産経新聞一面。
清湖口敏の『言のついでに』でした。
この機会ですから、丁寧に引用してみたいと
思います。

「・・・朝日歌壇の、日付はやや古いが8月20日付の入選歌を見て驚いた。反原発の歌がずらりと並び、どこの運動組織が発行する機関紙の短歌欄かと思ったほどだ。便宜上、番号を付して引けば、

① 原発の再稼動否(いな)蟻のごとくにかく集ふ穴あけたくて
② 100円の帽子被って参加した脱原発デモの後のかき氷
③ 原発を残して死ねじと歩く老爺気負わずノーと夕風のごと
④ 国会を囲む原発NOの輪に我も入りたし病みても切に

といった具合で、4人の選者のうちS氏が①、②、③を第一、第二、第三首に入選させ、T氏が②を第一首、④を第二首に選んでいる。入選歌の序列は明確ではないが、新聞の俳歌壇では第一句(首)から1席、2席、3席・・とする例が多く、評が付くのも主に第三あたりまでだから、その日の朝日歌壇では反原発の歌が上位を独占したと受け止めた読者も少なくなかったに違いない。ちなみにT氏選の第三首は『まほろばの青海原を飛ぶ鶚(みさご)その名を騙(かた)るものをにくしむ』で、垂直離陸輸送機オスプレイ(鶚の英語名)の沖縄配備を批判する歌だった。・・」

このあとに感想を丁寧に綴られておられるのですが、ちょっと飛ばして

「・・そこでこんな想像をした。もしや選者は、歌の出来より朝日新聞の主義論調を優先させたのではなかろうかと。ばかな、錚々(そうそう)たる同歌壇の選者に限ってそんな俗念などあるはずがないと反論されるのは承知している。私もそう信じたい。が、以前に読んだ『「差別表現」を考える』(平成7年、光文社刊)の中の一文がどうしても忘れられないのだ。某新聞地方版で俳句の選をしているという人が、こんな告白をしていた。彼は新聞社から、『雲の峰畦づたいに来る郵便夫』の『郵便夫』は差別語だから選からはずしてほしいと言われた。その後も何かとやりとりがあった末に、『私は、「夫」に恐怖症となり、それらしい文字のある俳句は、選からはずしてしまう』ようになったという。朝日歌壇で『反原発』が優遇される背景には選者の【配慮】があったとしても、特段の不思議はなさそうである。・・・18年1月30日付朝日歌壇で『戦犯を祀る日本の気が知れぬ ヒトラーを祀る国など無きがに』が入選したのも、選者T氏が思想的に共感したからだろうか。真相はどうあれ、戦勝国の論理で不当に戦犯とされた日本人と、ユダヤ人を大量に虐殺したヒトラーとを同質にみる歌が日本の新聞に載るとは尋常でない。・・・」


うん。この清湖口敏氏の文を引用しておいて、
また、何年かして読み直してみたいと思っております。
そして、朝日の歌壇・朝日の俳壇。
歌壇がどのように政治色に染まるのか。
今度は、どなたが選んでいるのかも注意してみます。
それに、
鳩山惑星の「宇宙人」を再生産してるような、あの社説。



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読書始の儀。

2013-01-12 | 短文紹介
1月11日の産経新聞に
「天皇陛下、今年80歳」という文が社会面にありました。
気になったのは、その下にあった
「皇居で『読書始の儀』」。
すこし引用

「天皇、皇后両陛下が年頭に学界の第一人者から講義を受けられる恒例の『読書始の儀』が10日、皇居・宮殿『松の間』で行われた。今年の進講者とテーマは、中野三敏(みつとし)・九大名誉教授の『江戸文化再考』・・・・昨年、ノーベル賞を受賞した山中伸弥京大教授らも傍聴した。」

うん。
中野三敏著「江戸文化再考」(笠間書院・1700円+税)が出ている。
「平成十年の秋、国文学研究資料館で行った五回の講演の記録」なので、読みやすそうです。読書始の儀に傍聴している気分で読みたい一冊。

一月は、産経新聞と読売新聞と両紙を1ヶ月とってみることにしました。
読売新聞の1月11日には、皇居の記事はなし。
読売で興味をひいたのは、
「仙谷氏、鳩山・菅氏を批判」という目立つけれども、小さい囲み記事。
そこから
「民主党の仙谷由人・元官房長官が17日発売予定の著書『エネルギー・原子力大転換』(講談社)で・・脱原発デモに参加した鳩山氏について『国際社会に(前提として原発維持が不可欠とされる)温室効果ガス25%削減を約束した内閣の首相として、もう少し深く悩んでほしかった』と安易さを指摘。民主党の衆院選政権公約をめぐり、菅氏が『原発ゼロ』の目標年次の明示を主張したことも『選挙に向けた政治運動論』で『賛成できない』と断じた。・・・」

うん。こういうのは、もしもまんいち、民主党が衆院選で勝利していたら、きっと黙っていたのだろうなあ。よかったなあ、本音が聞けて。うん。本音が聞けるのにも時間はかかる。
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いとしこいし。

2013-01-11 | 本棚並べ
織田正吉の名前で本を検索していると、
「いとしこいし漫才の世界」(岩波書店・\2600+税・2004年)がある。
さっそくネット古本屋に注文。
それが今日届く。

新刊同様の一冊。
ページは、一度もめくられた形跡なし。

古ほんや板澤書房(秋田市)
本代800円+送料340円=1140円なり

序にかえては、桂米朝。
名作選には、織田正吉氏の作品も。
そして第六章に織田正吉の「いとし・こいしの漫才」という文。



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この上、何を。

2013-01-10 | 本棚並べ
織田正吉著「日本のユーモア」3巻を
ひらくと、これは読み甲斐がありそうです。

 日本のユーモア1 詩歌篇
 日本のユーモア2 古典・説話篇
 日本のユーモア3 江戸小咄篇

未読ながら、惹かれるのが「詩歌篇」。
その「日本のユーモア1」の「はじめに」に
こんな箇所があるじゃありませんか。

「・・言語遊戯に限っていえば、すでに戦後間もなく和田信二郎氏のおそるべき博捜の書『巧智文学』が現れている。この上、何を加えることがあろうかという思いが絶えずあった。・・・」


3冊で、一番興味を惹かれる一冊。
その「はじめに」で、
こんな言葉にであうと、本文を読む前から、
横道にそれて、欲がでます。
『巧智文学』がほしくなる。
さいわいネット古書店に、一冊。

うん。初笑いは
なんだか、「笑い」の糸口が見つかりそうで、
たのしみです。

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その時。

2013-01-09 | 短文紹介
日経の古新聞をもらってくる。
2012年12月16日の一面コラム「春秋」は
画家の真作鑑定について。
「東京・日本橋で画廊を経営する横井彬氏によれば、画家をよく知る弟子が誤ることがある」とあります。そのコラムの最後の方にこうありました。

「・・横井氏は画商が集まる東京美術倶楽部で鑑定会が開かれる日、水のシャワーを浴び、玄関で四股を踏んでから自宅を出る。透明な気持ちで判断ができるよう自分をリセットするためんだ。・・」

「四股を踏んでから」といえば、
未読なのですが
門田隆将著「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の500日」(PHP)
の新聞広告を思い浮かべます。

「『その時、もう完全にダメだと思ったんですよ。椅子に座っていられないくてね。椅子をどけて、机の下で、座禅じゃないけど、胡坐をかいて机に背を向けて座ったんです。終わりだっていうか、あとはもう、それこそ神様、仏様に任せるしかねぇっていうのがあってね』それは、吉田にとって極限の場面だった。こいつなら一緒に死んでくれる、こいつも死んでくれるだろう、と、それぞれの顔を吉田は思い浮かべていた。・・」

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日本のユーモア

2013-01-08 | 本棚並べ
天声人語(2013年1月4日)は
織田正吉著「笑いのこころユーモアのセンス」からの引用からはじまっており、印象に残っておりました。
とりあいず、そこを引用。

「・・ある企業が発展途上の地に靴の輸出を計画し、市場調査のために社員2人を派遣した。1人は『まったく見込みがありません。住民はだれも靴を履きません』と報告してきた。もう1人はこう言ってきた。『無限の見込みがあります。住民はまだ誰も靴を持っていません』・・」

そして、天声人語子は、こう指摘しておりました。

「市場調査に冷徹な分析は欠かせない。しかし後者の、悪くいえば能天気、良く言えば前向き思考は捨てがたい。今の日本に欲しいのは後者のような元気者では、などと思ってみる。」

うん。朝日新聞にも前向き思考を期待する2013年ではあります。

さてっと、読み直して、
さっそく、織田正吉氏の著作をネット古書店に検索してみる。
数冊注文。

今日、届いたのは

織田正吉著「日本のユーモア」1~3(筑摩書房)
3冊で2500円+送料450円=2950円

古書店は西秋(にしあき)書店(西神田)。
ゆうメールで、手書きの宛名が書かれております。
ひらくと、おやっ、おまけもついておりました。
1月12日~4月7日まで東京国立博物館で展示される
飛騨の円空のパンフレットと割引引換券。
ほかにも、新春国宝那智瀧図(根津美術館)
文人画再発見(千葉市美術館)
茶道具と円山派の絵画(三井記念美術館)
のパンフも同封されております。
うん。こいつは春から縁起がいいや(笑)。
西秋書店さん、ありがとう。

ということで、新春の初笑い本が
とどきました。
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こまった人。

2013-01-07 | 朝日新聞
朝日新聞の元旦一面の記事が、
ひっかかっております。
高校生のツブヤキを、とりあげて、
顔写真入りで、氏名を公表して、
沖縄問題をとりあげている。
その一面記事が、気になっておりました。
全国に顔と名を知られた高校生のことが
どうしても気になります。
朝日新聞が、沖縄問題という社会問題に
高校生を登場させていることについてなのでした。

そういえば、思い浮かぶのは、以前
沖縄のサンゴにイタズラ書きをした写真が
朝日新聞に掲載されたことがありました。
なんでも、朝日新聞の写真記者が、
ねつ造したものだと、わかり後味が悪い
事件になりました。
以来、沖縄と朝日新聞とは
キナ臭いつながりを暗示させられるのでした。

と、ひとりでかってな連想をしていても、
お聞き苦しいばかりでしょうから、
養老孟司著「こまった人」(中公新書)から、
養老氏の視線を引用させてもらいましょう。
うん。それがいい。
そこに、「奇妙なNHK・朝日新聞」と題した文が
載っておりまして、こんな箇所があったのを
思い出しました。


「・・私の親は『朝日新聞』をとっていたが、大学紛争以降、私自身は『朝日新聞』をとらないし、読まないのである。それは朝日の人にも申し上げた。紛争のときには、朝日が記事にするたびに、紛争が深刻化したという思いがあるからである。つまり新聞記者はある意味で紛争の当事者だったのだが、その後始末はほとんど私たちがしたという思いがある。いくらなんでも以来数十年、そんなことはいまではどうでもいい。しかしそのとき以来の癖で読まない。・・」

私も読まなきゃよかった。
元旦そうそう、悪いイメージが離れません。
朝日新聞が悪いのではないだろう、
朝日新聞にいる、こまった人が・・・。

でもねえ。私は
こまった人を、知るためにも、
ひきつづき、朝日の古新聞をひらきます。
安倍政権と朝日新聞の動きは、
民主党の敗北のあと、どういうことになるのか。
「奇妙なNHK・朝日新聞」は
2013年に、どのような仕掛けをうってくるのか。

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戦前と。

2013-01-07 | 詩歌

短歌2首


読売新聞2012年12月31日
岡野弘彦選の最初に

 戦いを知らぬ世代の政治家らいかなる方へ国をみちびく
       野田市 青木作郎

日経新聞2013年1月6日
岡井隆選の最初に

 今生きる世を戦前と呼ぶ時が来るやも知れず忙しく飲まむ   
       東京 川良 傑
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新年の「今週の本棚」

2013-01-06 | 短文紹介
新年のはじめの日曜日。
新聞の読書欄をひらく。

毎日新聞の今週の本棚から、
気になる3冊。

毎日新聞夕刊編集部編
「〈3・11〉忘却に抗して 識者53人の言葉」(現代書館)
佐々木幹郎著「瓦礫の下から唄が聴こえる」(みすず書房)
正村公宏著「日本の危機」(東洋経済新報社)

まあ、買う買わないは別にして、
興味を引いた気になる3冊。

そういえば、第11回毎日書評賞が発表されておりました。
選評は池澤夏樹さんで、受賞は堀江敏幸さん。
で、これは、いまの私に興味なし。

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飛蚊症。

2013-01-05 | 地域
右目に蚊が飛びはじめました。
飛蚊症なんですね。

ネット検索すると、
紫外線がよくないらしい。

そういえば、
元旦の初日の出を拝みに
海岸へ行った際、
水平線すぐに雲がかかっていて、
見え始めたり、かくれたりを
ぼんやりと
眺めていたのがいけなかったのか、
それとも、
夕方の日にむかっての運転で、
けっこう眩しかったのがいけなかったのか。

黒目を動かすと、
真ん中の蚊が動きます。
はやく、蚊がいなくなれ。
はやく、よくなれ。
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親と生きる人。

2013-01-04 | 短文紹介
日経新聞一面コラム「春秋」1月4日。
その後半に、こんな言葉が拾えました。

「・・・日本の『子供』は増えているか、減っているか。小さい子は減少の一途をたどる。しかし親と生きる人、と解釈するなら話は別だ。いま親が存命中の人は、大人から赤ん坊まで約8700万人。総人口の7割だという。試算をまとめた博報堂生活総合研究所は、少子高齢化とは見方を変えれば『総子化』だと位置づける。
『子供』の平均年齢は終戦直後こそ10代だったが現在33歳。20年後は40歳近い。存在感を増す大人の親子。一緒に旅を楽しんだり、起業したり。転職、子育てと、力を合わせて何かに挑戦したり、人生の困難を乗り切ったりという例が増えているそうだ。高齢化を嘆くより、家族の力を生かす。前向きな発想で生きたい。」

うん。この切り口は、
寝正月を目ざめさせるに十分だなあ。
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学級新聞以下。

2013-01-03 | 朝日新聞
元旦の朝日新聞を見たら、
いけません、連想がひろがりました。

朝日新聞一面は、大きく「つぶやきながら現場歩いた」とあります。
読むと、こうはじまるじゃありませんか。
「普段は学校や恋愛の話ばかりのフェイスブックに、沖縄県宜野湾市の高校3年生・・がこう、書き込んだ。・・・」

よほど、朝日新聞が元旦の一面でとりあげたかったテーマなのでしょう。ちゃんと高校生の名前入りなのでした。

思い浮かんだのは、2012年の雑誌「新潮45」8月号の特集でした。
そこに小田嶋隆さんが「民主党は学級会以下であった」と題して2ページほどの文を書いていたことでした。
うん。民主党が学級会以下なら、朝日新聞は学級新聞以下じゃないの?
という連想が浮ぶ。
うん、こういう連想が初夢なのか。

とりあえず、小田嶋隆氏の文を引用して
これが、正夢かどうか。
読み手に判断をゆだねることに。

「・・・私の目には、バブル崩壊からこっちの20年、相次いで現れる代わり映えのしな自民党のリーダーたちが、打席に立つやバントばかりしている、世にも消極的なバッターに見えていた。だから、新しい若いスラッガーには、結果は三振でもかまわないから、思い切りバットを振ってほしいと考えたのだ。で、鳩山さんは、見事に三振したのだと、私は、そう解釈していた。が、事態は、より悲惨だった。
新たに打席に立った新しいバッターは、ボールが来てもいないのにバットを振り、打席と関係のないところでボールを追い掛け回し、さらには、そのまま一塁に歩き出してタッチアウトになっていた。要するに、彼は、野球のルールすらわかっていなかった。・・・すなわち、政権はカオスに陥り、官僚とのパイプは途絶え、閣議は迷走し、党内の意思さえもがバラバラになった・・その新しい政権の新しいプリンシプルは、つまるところ、どうにもならない混乱だった。学級会政党と言っても良い。いや、気のきいた小学校のホームルームならもう少しマトモな議論をしているはずだ。それほど、民主党のディスカッションは、党内の対論からして、議論の体を為していなかった。震災を経て、事態はさらに悪化した。・・・」(p36)
うん。私は思うのですが
元旦の朝日新聞は、それほど、新聞の体を為していなかった。
いったいどなたにむかって、記事を書いているのやら。いけません。
何か白昼に、民主党の悪夢を再現させようとしているかのように思えてしまう。どなたか、この元旦の朝日新聞の暗号を解読をしてくれる方はいらっしゃいませんか。
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僕も行きました。

2013-01-02 | 短文紹介
箱根駅伝を見ておりました。
日体大のキャプテンの活躍をね。
それから、おもむろに、
2日に新聞がこないので、
元旦の新聞を読む。

私には、
東京新聞の新春対談が一番印象に残りました。
玄田有史さんと倉本聰さん。

うん。

倉本】 ・・戦時中に米国で強制収容された日系人の美術工芸品の展覧会を見ました。人々が収容所でやることがなくてモノを作り始め、だんだんうまくなって芸術品になっていくんです。

玄田】 僕も行きました。極限的な状況で、複雑な気持ちだったと思うのに、どうしてここまで恨みとか憎しみみたいな感情から自由になれるんだろうと感じさせられました。・・・

とあるので、興味を持ってよみはじめました。

倉本】 今回の震災は、レコードで言うとA面とB面がある気がする。A面は地震・津波ですね。B面は原発です。これはもう完全な人災ですから。分けて考えないといけない。


うん。言葉が鮮やか。

この対談の最後には玄田氏でした。
こうあります。

玄田】 僕は記憶することについて新聞に期待したい。
被災地の人が恐れてるのは忘れられること。ちゃんと見ている人がいるというだけでどれだけエネルギーになるか。書き続けてほしい。


ところで、社会面には天皇ご一家の写真。
こうありました。

「天皇陛下は、新年に当たっての感想の文書を、宮内庁を通じて発表された。二度目の冬を迎えた東日本大震災の被災者を『改めて深く案じられます』としながら、『日本は、大震災の影響等により、現在厳しい状況に置かれていますが、皆が被災者に心を寄せつつ、互いに支え合って様々な困難を克服していくよう期待しています』と呼び掛けている。・・・」

天皇陛下の昨年詠まれた歌が同時に掲載されております。

 仙台市仮設住宅を見舞ふ

とあり

禍(まが)受けて仮設住宅に住む人の冬の厳しさいかにとぞ思ふ
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よき年よ来よ。

2013-01-01 | 詩歌
あけまして おめでとうございます。

読売新聞元旦の文化欄に
岡野弘彦氏の短歌がありました。
そのはじまりの一首。

 真(まこと)あることばは
 廃るる世に生きて
 我は祈らむ。よき年よ来よ


昨年は12月中、風邪ひきで、
ブログを休ませてもらいました。
ブログを休むと不思議な気分でした。
うん。本も読まない年末でした。
今年は、きちんと更新していきますので、
本年も、ひとつよろしくお願いいたします。
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