平成21年10月23日 天候晴れ
朝から雲ひとつない好天となった九重山。すがすがしい朝の空気を吸いながら、朝6時半に法華院温泉を後にする。九州本土最高峰の中岳や久住山に行く道は数本あるのだが、今回は展望の良さそうな東側の鉾立峠から白口岳を経由して中岳、久住山を回るルートをとった。メンバー4人のうち2人はほぼ初心者と言って良いが、1人はトレランランナーでいざという時は走って救助を呼びに行ってもらえる強力なメンバーだ。

法華院温泉出発。鉾立峠から白口岳へ。

鉾立峠の朝

朝日を浴びる白口岳
朝日で赤く染まる山の稜線を見上げながら鉾立峠に登りつくと、東側には静かな霞が平地を覆い、阿蘇外輪山の一部が霞の上に浮いていた。山の上でこそ見ることができるすがすがしい朝の景色が広がる。ここから先、白口岳へはしだいと急登りになる。いつものスローペースで、30分に1回休憩を交えながら、疲労を残さないように登る。1時間半ほどで白口岳到着、中岳や久住山側の眺望が一気に開ける。目の前に迫る中岳の山頂には数人人が立っているのが見える。真っ青な空と、大船山をはじめとする周囲の山々の紅葉はちょうど見頃を迎えており、最高の眺望を楽しむことができた。

白口岳から見る中岳

稲星山の裾を巻いて中岳に向かう道。背丈以上もある低木のトンネルを進む。
稲星山の裾を回りこむようにして中岳に向うが、この道は時にススキの薮、また背丈以上の高さの低木のドームがあったりと、なかなか楽しめる道だった。中岳への登りはこれまた見上げるような急登りで、ロープやハシゴのついているところもあった。頂上では5~6人の人たちが休憩しており、さらに御池側から続々と登って来る人たちの姿が見えた。ゆっくり休んでおやつを食べ、向かいに見える久住山目指して進む。

稲星山を背に中岳に登る。遠く見えるのは阿蘇山。

九州本土最高峰、中岳ゲット!

これから登る久住山と御池
ゆっくりしすぎて、予定よりも1時間近く遅れてしまっている。長者原のバス時間が15時37分なので、遅くても13時には下山開始しないと私たちの足では間に合わない。昼食時間を考えると、山頂には12時までには到着したい。そこで、久住山分岐でザックを置き、空身で山頂に行くことにした。私は一足先に山頂に行き、写真撮影を済ませて三脚をセットして記念撮影の準備を整え、3人の到着を待つことにした。12時10分ごろ久住山山頂に全員揃い、記念撮影を済ませて私は速攻で分岐まで下り、昼食の準備にとりかかる。本日のメニューは、山での定番、カップラーメン。ちょうどお湯が沸いた頃に3人が戻ってきたので、お湯を注いで3分待つ。トレランの高橋先生が水を1リットル余計に持ってきてくれてあったので、その水で食後のコーヒーを作って飲んだ。時間はちょうど1時、さて、下山だ。

中岳を映す御池

久住山から見る星生山(左)と、噴煙を上げる硫黄山

山頂はたくさんの人が集う。

久住山(日本百名山)ゲット!
下りのルートは久住分かれから諏蛾守越を経て長者原に至るルートをとる。ピッチを上げて歩きたかったのだが、1人足が痛いのか、一向にピッチが上がらず、コースタイムで諏蛾守越まで40分のところを1時間以上かかってしまった。後にわかったのだが、新調した靴の靴紐の締め方が悪かったようで、足首の甲のあたりが真っ赤になって靴擦れ寸前の状態になっていた。諏蛾守越で既に時間は午後2時半、あと1時間で長者原に到着できるのだろうか?

久住別れ。ここから諏蛾守越に下りる。

諏蛾守越の手前、噴煙が間近に見える。(場所の名前忘れてしまいました。)
硫黄山の山腹から吹き上がる白い噴煙を左手に見ながら、石のゴロゴロした道を下りて行くとやがて広い林道に出る。このあたりからようやくピッチが上がり始め、バスに間に合うかどうか微妙な時間になってきた。トレランの高橋先生に一足先に走ってバス停まで行ってもらって、5分以内ならばバスを止めて待っていてもらうことにした。高橋先生は時間ギリギリにバス停到着したようだが、もう行ってしまったようだという。午後3時40分、バス時間より3分遅れて私たちもバス停に到着した。あきらめて次のバス時間をチェックし、足湯にでも浸かりに行こうかと思っていたその時、50mほど離れた上のバス停に九州横断バスが到着した。どうやら普通のバスと九州横断バスはバス停が違うらしい。ザックを大急ぎで担いで走ってバス停に向かい、なんとか予定のバスに乗ることができた。そういえば、山の上でめったに咲いているところを見かけないオヤマリンドウがこの日は一斉に花を開いていて、今日は良いことがありそうだと話しながら歩いていたのを思い出す。バスが5分遅れたおかげで予定の便に乗ることができたのだ。

諏蛾守避難小屋。小屋というよりは休憩所といった感じだった。

間近に見える硫黄山の噴煙
由布院駅前で下車し、テクテクと由布院の街中を歩いて宿泊先の秀峰館というホテルに行き、旅行の班長に無事到着したことを連絡する。一風呂浴びて、午後6時半から職員旅行第1班、総勢約30名が集合して宴会となる。(といっても挨拶と乾杯だけで、派手な宴会をやるわけではない。)歩いた後は食事も酒もうまい。ほろ酔い加減で2次会カラオケに行ったが、眠気が襲ってきて10時半までつきあって先に部屋に戻らせてもらった。
ホテルの窓から秀峰由布岳の双耳峰が格好良く聳え立っているのが見える。元気があれば明日あの山にも登ってみたいのだが、既に98%、ゆっくり寝て休む方向に心も体も傾いていた。
朝から雲ひとつない好天となった九重山。すがすがしい朝の空気を吸いながら、朝6時半に法華院温泉を後にする。九州本土最高峰の中岳や久住山に行く道は数本あるのだが、今回は展望の良さそうな東側の鉾立峠から白口岳を経由して中岳、久住山を回るルートをとった。メンバー4人のうち2人はほぼ初心者と言って良いが、1人はトレランランナーでいざという時は走って救助を呼びに行ってもらえる強力なメンバーだ。

法華院温泉出発。鉾立峠から白口岳へ。

鉾立峠の朝

朝日を浴びる白口岳
朝日で赤く染まる山の稜線を見上げながら鉾立峠に登りつくと、東側には静かな霞が平地を覆い、阿蘇外輪山の一部が霞の上に浮いていた。山の上でこそ見ることができるすがすがしい朝の景色が広がる。ここから先、白口岳へはしだいと急登りになる。いつものスローペースで、30分に1回休憩を交えながら、疲労を残さないように登る。1時間半ほどで白口岳到着、中岳や久住山側の眺望が一気に開ける。目の前に迫る中岳の山頂には数人人が立っているのが見える。真っ青な空と、大船山をはじめとする周囲の山々の紅葉はちょうど見頃を迎えており、最高の眺望を楽しむことができた。

白口岳から見る中岳

稲星山の裾を巻いて中岳に向かう道。背丈以上もある低木のトンネルを進む。
稲星山の裾を回りこむようにして中岳に向うが、この道は時にススキの薮、また背丈以上の高さの低木のドームがあったりと、なかなか楽しめる道だった。中岳への登りはこれまた見上げるような急登りで、ロープやハシゴのついているところもあった。頂上では5~6人の人たちが休憩しており、さらに御池側から続々と登って来る人たちの姿が見えた。ゆっくり休んでおやつを食べ、向かいに見える久住山目指して進む。

稲星山を背に中岳に登る。遠く見えるのは阿蘇山。

九州本土最高峰、中岳ゲット!

これから登る久住山と御池
ゆっくりしすぎて、予定よりも1時間近く遅れてしまっている。長者原のバス時間が15時37分なので、遅くても13時には下山開始しないと私たちの足では間に合わない。昼食時間を考えると、山頂には12時までには到着したい。そこで、久住山分岐でザックを置き、空身で山頂に行くことにした。私は一足先に山頂に行き、写真撮影を済ませて三脚をセットして記念撮影の準備を整え、3人の到着を待つことにした。12時10分ごろ久住山山頂に全員揃い、記念撮影を済ませて私は速攻で分岐まで下り、昼食の準備にとりかかる。本日のメニューは、山での定番、カップラーメン。ちょうどお湯が沸いた頃に3人が戻ってきたので、お湯を注いで3分待つ。トレランの高橋先生が水を1リットル余計に持ってきてくれてあったので、その水で食後のコーヒーを作って飲んだ。時間はちょうど1時、さて、下山だ。

中岳を映す御池

久住山から見る星生山(左)と、噴煙を上げる硫黄山

山頂はたくさんの人が集う。

久住山(日本百名山)ゲット!
下りのルートは久住分かれから諏蛾守越を経て長者原に至るルートをとる。ピッチを上げて歩きたかったのだが、1人足が痛いのか、一向にピッチが上がらず、コースタイムで諏蛾守越まで40分のところを1時間以上かかってしまった。後にわかったのだが、新調した靴の靴紐の締め方が悪かったようで、足首の甲のあたりが真っ赤になって靴擦れ寸前の状態になっていた。諏蛾守越で既に時間は午後2時半、あと1時間で長者原に到着できるのだろうか?

久住別れ。ここから諏蛾守越に下りる。

諏蛾守越の手前、噴煙が間近に見える。(場所の名前忘れてしまいました。)
硫黄山の山腹から吹き上がる白い噴煙を左手に見ながら、石のゴロゴロした道を下りて行くとやがて広い林道に出る。このあたりからようやくピッチが上がり始め、バスに間に合うかどうか微妙な時間になってきた。トレランの高橋先生に一足先に走ってバス停まで行ってもらって、5分以内ならばバスを止めて待っていてもらうことにした。高橋先生は時間ギリギリにバス停到着したようだが、もう行ってしまったようだという。午後3時40分、バス時間より3分遅れて私たちもバス停に到着した。あきらめて次のバス時間をチェックし、足湯にでも浸かりに行こうかと思っていたその時、50mほど離れた上のバス停に九州横断バスが到着した。どうやら普通のバスと九州横断バスはバス停が違うらしい。ザックを大急ぎで担いで走ってバス停に向かい、なんとか予定のバスに乗ることができた。そういえば、山の上でめったに咲いているところを見かけないオヤマリンドウがこの日は一斉に花を開いていて、今日は良いことがありそうだと話しながら歩いていたのを思い出す。バスが5分遅れたおかげで予定の便に乗ることができたのだ。

諏蛾守避難小屋。小屋というよりは休憩所といった感じだった。

間近に見える硫黄山の噴煙
由布院駅前で下車し、テクテクと由布院の街中を歩いて宿泊先の秀峰館というホテルに行き、旅行の班長に無事到着したことを連絡する。一風呂浴びて、午後6時半から職員旅行第1班、総勢約30名が集合して宴会となる。(といっても挨拶と乾杯だけで、派手な宴会をやるわけではない。)歩いた後は食事も酒もうまい。ほろ酔い加減で2次会カラオケに行ったが、眠気が襲ってきて10時半までつきあって先に部屋に戻らせてもらった。
ホテルの窓から秀峰由布岳の双耳峰が格好良く聳え立っているのが見える。元気があれば明日あの山にも登ってみたいのだが、既に98%、ゆっくり寝て休む方向に心も体も傾いていた。