山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

冬の金峰山

2013年04月09日 | 番外編
 平成25年2月、3月に訪れた冬の金峰山を編集してみました。第1部は大日岩から上の登りと山頂での日没までです。第2部は日没後からオリオン座が西の空に沈むまでをインターバル撮影を含めてお楽しみください。(3月30日に開催した上映会で上映したものです。)


 冬の金峰山 第1部



 冬の金峰山 第2部
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春の散歩道 花咲く白山界隈  平成25年4月7日

2013年04月09日 | 山梨無名山
 武田神社の桜はもうほとんど散ってしまった。そろそろ甲府界隈の低山ではスミレをはじめとする春の花が咲いている頃だ。千代田湖のほとり、白山のカイイワカガミもそろそろ咲いている頃だろう。春の恒例となっている武田の杜遊歩道、白山界隈を散策に出かける。

 爆弾低気圧が通り過ぎた後でまだ強風吹き荒れているが、空には青空が広がった。緑ヶ丘運動公園に到着したのは11時過ぎ。いつもは湯村山から白山・八王子神社に向かって歩くのだが、今日は東側から延びているマイナールートを登ってみよう思った。しかし、取り付き口がどこなのか良くわからない。いつもならば途中で左に曲がるところを今回は真直ぐ進んでみることにした。アスファルトの道は車の乗り入れが可能なようで、数台の車に追い抜かれた。右手には甲府五山(武田氏ゆかりのお寺)のひとつ、法泉寺が見え、そちら側を見ながら散策していると、足元の土手にはシュンランが咲いていた。意外と近場でもみられることに驚く。

    緑ヶ丘運動公園。強風で木が煽られる。


    右手に甲府五山のひとつ、法泉寺とその墓地が見える。


    土手に咲いていたシュンラン

 道端に咲くタンポポやタチツボスミレなどを楽しみながらのんびりと道なりに歩いて行くと広場があり、その奥に何やら箱がたくさん置かれていた。近付いてみればミツバチの巣箱、そこは養蜂場だった。さらに行くと、甲府市上下水道局の配水場施設が立っていた。目指す尾根が目の前に見え、ここで道は二手に分かれ、真直ぐ行くと老人保健施設の敷地を経て街へ下りる道、もうひとつは手前に折り返すように曲がって尾根の裾を上に向かって延びていた。その尾根裾の道を歩いて行くと、その先にはまた甲府市上下水道局の施設があり、そこで道は終わっていた。フェンスの脇をまわり込んで登って行くと、その先は極端に道が細くなり、ホームレスの人が住んでいるのかテントらしき小屋とその前に洗濯物が干されていた。道はこのあたりで終わっている。そしていつものお決まり、尾根に向かって籔コギが始まる。またしても急登、生えている木につかまりながら登って行くと、見たことが無い葉っぱに花芽が出始めているのを発見。これはひょっとして・・・この山にあるとは噂で聞いたことがあったが、エビネの仲間ではないだろうか?さらに登って行くと尾根の直下でゴツゴツした岩に突き当たり、これを回り込んで登るとようやくまともな道に出た。そこは湯村山と白山の間にあるピークの最高点あたりだった。

    広場の先にあった養蜂場

 
    新緑と春の日差し


    ジュウニヒトエ まだ咲き始めたばかりのものが多い。


    これは・・・エビネの葉と新芽??


    もうすぐ稜線。シュンランに励まされる。


    岩を回り込んでまともな道に出る。

 湯村山から白山に至る道は良く整備された広い道だ。散策している人、トレランのトレーニングで走っている人など何人も出会う。そして足元には予想通りスミレがたくさん咲く。イカリソウも見頃になっていた。

    足元に咲いていたアケボノスミレ


    イカリソウ


    春爛漫 ヤマザクラと白山

 下って白山とのコルから鳥獣センター・小松山園地方面への分岐がある。ここを曲がって小松山園地方面に向かう。その途中にはイチリンソウの群生地がある。年々数が減りつつあるように見えるのだが、今年はどうだろうか?

    ここを小松山園地方面へ進む。


    青色鮮やかなホタルカズラ


    足元に咲くヒメハギ


    アスファルトの道を歩いた後、ここから武田の杜遊歩道へ。


    昨年は見つけられなかったが、今年は咲いていたアカネスミレ。


    遊歩道の脇にあるイチリンソウ群落。まだ咲き始めたばかり。今年は結構葉が出ている。


    咲き始めたイチリンソウ

 イチリンソウ群落を見たところで折り返し、またアスファルトの道を歩いて白山に向かう。ジグザグの車道は疲れるので籔を漕いで林の中を直登してやろうかとも思ったのだが、ここはおとなしく車道を歩き、白山の登り口に到着した。遊歩道に入ると、カイイワカガミの葉が例年以上にたくさん生えている。花はほとんどが蕾で咲き始めたものもちらほらとある。来週あたりからが見頃だろう。このカイイワカガミはヒメイワカガミの変種で、この界隈の山にだけ咲く特産種だ。羅漢寺山の裏道にも咲いているのを見たことがある。

    蕾のカイイワカガミ


    開花したカイイワカガミ


    カイイワカガミ接写

 三脚を担ぎながら花を楽しみ、白山の上に立つ休憩所に到着したのは午後3時20分。普通に歩けば2時間とかからない行程を4時間近くもかけて歩く贅沢な散策だ。休憩所で一休みし、ようやくまともな食事をとる。

    白山の上に立つ休憩所。向こうに見える山は茅ヶ岳。


    眼下に見下ろす千代田湖と雲のかかった南アルプス。

 休憩後、八王子神社の立つピークに向かうが、直登コースではなくて西側に巻いて行く道を進んでみると、その先に展望の良い岩場があった。柵が設置されているが、端から入れるようになっている。その岩の上からの眺望は抜群で、甲府盆地を一望でき、御坂山塊越しに白い富士山が立っている。岩の上にはハーケンが数本打ち込まれており、この急峻な岩場はクライミングのトレーニング場になっているようだ。写真を撮っていると、その岩の下から声が聞こえ、クライマーが一人登って来た。ザイル無しのフリークライミング、相当慣れた方なのだろう。ここはあまり有名では無い穴場らしい。

    八王子神社西側にある展望の良い岩場


    甲府盆地を一望できる。


    甲府駅周辺の市街地と富士山

 時間は4時を過ぎてしまった。そろそろ下山しなければ。八王子神社を越えて湯村山に向かって下りるが、朝登る予定だった東側の尾根道はどこが取り付き口になっているのだろうか?途中のピークから東側の尾根を下ってみると、最初はかなり急な下り、踏み跡も少ないが、やがて傾斜が緩くなり左に1本道が分かれ、さらにその先で二手に分かれていた。緑ヶ丘運動公園側に向かって下りて行くと出たところは水道局の配水場(下の施設)脇のフェンスだった。登り口には看板も無ければ道があるようにも見えず、これではルートを知らなければ歩けない。毎年歩く地元の低山なれど、知らない道がたくさんあることを改めて知った。

    白山八王子神社


    東側の尾根道を下ると、出たところは甲府市上下水道局高区配水場施設のフェンス脇。
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