山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

春の花散策(その1) 思親山  平成25年4月13日

2013年04月16日 | 山梨百名山
 例年ならばこの頃に満開となっている思親山のカイコバイモだが、今年は気候が暖かく、前回下見に来た時に既に満開になっていた。約1週間過ぎた本日は若干遅いかもしれないが、まだ十分に楽しめるはずだ。カタクリやキクザキイチゲも見頃になっている頃だろう。県外からのゲスト2組と所属山岳会嶺朋クラブのメンバーを加えた混成チームで思親山に春の花を楽しみに出かけた。

 南部町佐野峠に午前11時に集合する。甲府から佐野峠まで2時間ほどかかり、しかも内船(うつぶな)からの林道は細く、対向車が来ないように祈りながら通過するしかない。予定より10分ほど早く全員が集結した。この日の富士山は中腹に雲をまとって春にしてはすっきりと格好良く立っていた。山頂まで普通に歩いて1時間とかからないが、ここを花を探して写真を撮りながらゆっくりと歩く。標高差約200m、登山というレベルではないが、花を散策しながら富士山を眺めるには絶好の山である。

    佐野峠に咲いているフジマメザクラは満開


    登山道脇に咲いたカタクリ


    カタクリ群生


    キクザキイチゲ  花だけ見るとアズマイチゲのようだが、葉がキクザキイチゲ。


    このくらい花弁がしっかりついているとキクザキイチゲに見える。


    葉が小さく議論があったが、これはナガハノスミレサイシン。


    もうすぐ山頂。私を含めた花見3人が当然の如く最後尾。先頭から30分は遅れたと思われる。

 コースタイム45分のところをその倍の1時間半ほどかけて山頂に到着。時間は12時25分ごろだった。山頂のフジマメザクラは7部咲きといったところだろうか。この時間になっても富士山がすっきりと見えている。おしゃべりしながらゆっくり昼食をとる。山頂周辺を探すと、フモトスミレやアケボノスミレ、ニオイタチツボスミレなどが咲いていた。

    思親山の広い山頂。山梨百名山標柱は新しく建て直されていた。


    フジマメザクラと富士山


    山頂に咲いていたフモトスミレ


    アケボノスミレ


    富士山をバックに全員で記念撮影

 富士山の眺めや山頂に咲く花を探して1時間ほど過ごした後、下山開始する。今度は東側の中腹を巻く林道を歩いて佐野峠駐車場に戻るが、尾根筋の道とは違う花がこちらには咲いていた。

    林道脇に咲いていたヤマルリソウ


    キランソウ  崖を少し登って撮影したが、登らなくても足元に咲いていた。


    葉の形が円く無いのでシロバナノタチツボスミレではないかと議論になったが・・・


    やはりマルバスミレ(だろう)。


    名前のわからない小さな花

 春の花を楽しみながら、ゆっくり歩いて午後2時半に駐車場に到着した。お目当てだったカイコバイモはまだ残っており、新しく生えて来たものもあって存分に見て楽しむことができた。

    開花したばかりのカイコバイモ


    登山道脇に咲いたカイコバイモ


    先週満開だった株。花が少ししおれかけている。


    この視野で5株咲いている。(後ろの一株はピントの外)


 本日は天候に恵まれて富士山の眺望も良く、カイコバイモをはじめ春の花をたっぷりと楽しませていただいた。簡単に登れる割には花や眺望に恵まれた思親山。林道が狭くて通りにくいという不便なところがあるが、登り得な山だと思う。

 まだ時間が早いので、次の場所へ。今度は特産種のカイイワカガミ。
コメント (2)
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