上野原にある坪山は、山梨百名山にこそ入っていないが、ヒカゲツツジや山梨県では唯一のイワウチワが咲く山で、花の咲くこの季節は休日ともなれば山頂に入りきれないほどの登山者が訪れる超人気の山である。毎年イワウチワの咲く季節に行ってみたいと思いつつもなかなか機会が無く、先週山梨に来られたみちほさんのブログを見てイワウチワがたくさん咲いているのに感動し、どうしても行ってみたくなった。若干時期が遅いかもしれないがまだ咲き残っているはずだ。大混雑を覚悟の上で土曜日に坪山に出かける。
一応地図は見たが当日持って行くのを忘れ、まあ車がたくさん駐車してあるあたりが入口だろうと安直な考えで高速道路を上野原で降りて鶴峠に向かって車を走らせる。私の前を走っていたバスは行き先が「松姫峠」と書かれており、ずいぶん山奥までバスがはしっているのだなあと思った。鶴峠への車道は三頭山に登るために2度走ったことがあるが、その時はこの坪山は存在すら知らないノーマークの山だった。確か西原のお寺を過ぎたあたりの川沿いに駐車場があったような記憶がうっすらとあり、そこまで行ってみるとずらりと車が止められていた。そして道路を歩いているハイカーが10人弱、たぶんここで間違いないはずだ。川の上流にある橋を皆渡っているので、その先が登山口らしい。
川の脇に駐車場あり。30台は止められそうだが空いていたのはあと数台のみ。向こうの橋を渡る。
橋を渡るとその先に遊具の設置された広場あり。トイレもある。ここで数グループが準備体操していた。
入口のところにあるお地蔵さん。散らばっていたお地蔵さんをここに集めたらしい。
畑の中の道を進んで行くと東ルートと西ルートの分岐があった。下調べしていなかったのでここは素直に(?)坪山と書かれた左側のルートに進んだ。ところが、後から団体さん数組がやって来ていたはずなのに、一向に追い付いてくる気配が無い。女性2人組に追い付かれたのでコースを聞いてみると、メインルートは向こうの西ルートだそうで、こちらは途中で岩登りになりあまり登って来ないのだそうだ。まあ、それも良し。おかげで喧噪の坪山にあって静かな登山が楽しめた。
ここを「坪山」と書かれた左ルートに入ったが、メインは右のルートだそうだ。
樹林帯の登り。花を探すが目ぼしいものは無し。
中腹の壊れた道標。向こうに見えるのは三頭山。
ヒカゲツツジ出現。だが、このあたりはもう時期を過ぎている。
ヒカゲツツジ
イワカガミ群生。ようやく蕾が出たところだった。
イワウチワを探しながら登るが、こちら側には咲いていないらしく、1株も見つけられない。ヒカゲツツジは、中腹は既に時期を過ぎてしまっているが、山頂に近付くほど新鮮な花が見られ、山頂直下はちょうど見ごろになっていた。三脚を出そうと思って下山者が通り過ぎるのを待っていたところ、一人の中年男性がザックを背負いなおそうとした時にバランスを崩して転倒し、私のすぐ傍にあった木に側頭部をぶつけた。幸いにして出血も無く大事には至らず、そのまま下山していった。なんとなく三脚を出しそびれ、カメラ手持ちで撮って山頂に登る。
山頂直下。ここから急登が始まる。
岩の登り
山頂直下のヒカゲツツジ。ちょうど満開。
ヒカゲツツジ
見渡す限りヒカゲツツジ
山頂はおそらく大混雑だろうと予想していたので、その前におやつと水を補給しておいた。予想通り、足の踏み場もないほどの人。狭い山頂なのにバーベキューをやっているパーティーもあり、速攻で下山開始する。今度はイワウチワの咲く西ルートを下りる。こちらは岩のところもあるが、それよりもスリップしやすい土のルートが厄介だった。ロープが張られてはいるが足元がほこりっぽくて簡単に滑る。こちらもヒカゲツツジがたくさん咲いていた。
混雑する坪山山頂。こういうところは苦手です。速攻で下山開始。
山頂直下は滑りやすい土の急斜面。ロープにつかまりながら下りる。
こちらのルートもヒカゲツツジがいっぱい。(こちら側のほうが多い。)
ヒカゲツツジ咲く登山道。下に見える女性は・・・
天候が次第に悪くなり、新たに登って来る登山客が途絶えた頃、単独の女性が登って来た。何やら私のことを知っているような様子だ。そして「ヨッシ-さんですか?」と声をかけられた。その方は・・・sanaeさんのブログに良くコメントされている、るたんさんだった。茅ヶ岳の麓、明野に住まわれているとのこと、すぐ近くではないか。今度sanaeさんたちと一緒に山に行こうとお誘いした。
イワウチワがなかなか見つからずもう終わってしまったのかと心配したが、るたんさんがたくさん咲いていたと教えてくれたのでひたすら下山して行くと、標高850mあたりのところでようやく群落を見ることができた。しかし、予想通り1~2週間遅く、もう痛んだ花ばかりだった。ようやくここで担いできた三脚の出番となり、下山客を避けながら思いの行くまで写真を撮らせてもらった。しかし・・・曇り空で陽が射さないので彩度がいまいち。また来年以降のお楽しみとなる。
ようやく出会えた山梨県のイワウチワ
イワウチワ群落
上品な色のイワウチワ
白いイワウチワ
丁寧に看板が立てられている。
小雨が少し舞い出し、あとは休憩せずにひたすら下山した。いっぱいだった駐車場も下山時には3~4台ほどしか止まっていなかった。帰り際にまだ通ったことのない松姫峠を通って大月に抜けてきたが、峠の気温は1℃で小雪が舞っていた。4月も下旬になろうというのに、なんと不純な天気だろう。桜の開花は早かったが、これから咲く花は開花が遅れそうだ。
一応地図は見たが当日持って行くのを忘れ、まあ車がたくさん駐車してあるあたりが入口だろうと安直な考えで高速道路を上野原で降りて鶴峠に向かって車を走らせる。私の前を走っていたバスは行き先が「松姫峠」と書かれており、ずいぶん山奥までバスがはしっているのだなあと思った。鶴峠への車道は三頭山に登るために2度走ったことがあるが、その時はこの坪山は存在すら知らないノーマークの山だった。確か西原のお寺を過ぎたあたりの川沿いに駐車場があったような記憶がうっすらとあり、そこまで行ってみるとずらりと車が止められていた。そして道路を歩いているハイカーが10人弱、たぶんここで間違いないはずだ。川の上流にある橋を皆渡っているので、その先が登山口らしい。
川の脇に駐車場あり。30台は止められそうだが空いていたのはあと数台のみ。向こうの橋を渡る。
橋を渡るとその先に遊具の設置された広場あり。トイレもある。ここで数グループが準備体操していた。
入口のところにあるお地蔵さん。散らばっていたお地蔵さんをここに集めたらしい。
畑の中の道を進んで行くと東ルートと西ルートの分岐があった。下調べしていなかったのでここは素直に(?)坪山と書かれた左側のルートに進んだ。ところが、後から団体さん数組がやって来ていたはずなのに、一向に追い付いてくる気配が無い。女性2人組に追い付かれたのでコースを聞いてみると、メインルートは向こうの西ルートだそうで、こちらは途中で岩登りになりあまり登って来ないのだそうだ。まあ、それも良し。おかげで喧噪の坪山にあって静かな登山が楽しめた。
ここを「坪山」と書かれた左ルートに入ったが、メインは右のルートだそうだ。
樹林帯の登り。花を探すが目ぼしいものは無し。
中腹の壊れた道標。向こうに見えるのは三頭山。
ヒカゲツツジ出現。だが、このあたりはもう時期を過ぎている。
ヒカゲツツジ
イワカガミ群生。ようやく蕾が出たところだった。
イワウチワを探しながら登るが、こちら側には咲いていないらしく、1株も見つけられない。ヒカゲツツジは、中腹は既に時期を過ぎてしまっているが、山頂に近付くほど新鮮な花が見られ、山頂直下はちょうど見ごろになっていた。三脚を出そうと思って下山者が通り過ぎるのを待っていたところ、一人の中年男性がザックを背負いなおそうとした時にバランスを崩して転倒し、私のすぐ傍にあった木に側頭部をぶつけた。幸いにして出血も無く大事には至らず、そのまま下山していった。なんとなく三脚を出しそびれ、カメラ手持ちで撮って山頂に登る。
山頂直下。ここから急登が始まる。
岩の登り
山頂直下のヒカゲツツジ。ちょうど満開。
ヒカゲツツジ
見渡す限りヒカゲツツジ
山頂はおそらく大混雑だろうと予想していたので、その前におやつと水を補給しておいた。予想通り、足の踏み場もないほどの人。狭い山頂なのにバーベキューをやっているパーティーもあり、速攻で下山開始する。今度はイワウチワの咲く西ルートを下りる。こちらは岩のところもあるが、それよりもスリップしやすい土のルートが厄介だった。ロープが張られてはいるが足元がほこりっぽくて簡単に滑る。こちらもヒカゲツツジがたくさん咲いていた。
混雑する坪山山頂。こういうところは苦手です。速攻で下山開始。
山頂直下は滑りやすい土の急斜面。ロープにつかまりながら下りる。
こちらのルートもヒカゲツツジがいっぱい。(こちら側のほうが多い。)
ヒカゲツツジ咲く登山道。下に見える女性は・・・
天候が次第に悪くなり、新たに登って来る登山客が途絶えた頃、単独の女性が登って来た。何やら私のことを知っているような様子だ。そして「ヨッシ-さんですか?」と声をかけられた。その方は・・・sanaeさんのブログに良くコメントされている、るたんさんだった。茅ヶ岳の麓、明野に住まわれているとのこと、すぐ近くではないか。今度sanaeさんたちと一緒に山に行こうとお誘いした。
イワウチワがなかなか見つからずもう終わってしまったのかと心配したが、るたんさんがたくさん咲いていたと教えてくれたのでひたすら下山して行くと、標高850mあたりのところでようやく群落を見ることができた。しかし、予想通り1~2週間遅く、もう痛んだ花ばかりだった。ようやくここで担いできた三脚の出番となり、下山客を避けながら思いの行くまで写真を撮らせてもらった。しかし・・・曇り空で陽が射さないので彩度がいまいち。また来年以降のお楽しみとなる。
ようやく出会えた山梨県のイワウチワ
イワウチワ群落
上品な色のイワウチワ
白いイワウチワ
丁寧に看板が立てられている。
小雨が少し舞い出し、あとは休憩せずにひたすら下山した。いっぱいだった駐車場も下山時には3~4台ほどしか止まっていなかった。帰り際にまだ通ったことのない松姫峠を通って大月に抜けてきたが、峠の気温は1℃で小雪が舞っていた。4月も下旬になろうというのに、なんと不純な天気だろう。桜の開花は早かったが、これから咲く花は開花が遅れそうだ。