月齢13の月が昇って来るこの日は朝霧高原からパール富士を撮影する絶好の機会だった。しかも国道139号線沿いから狙って日没の1分前に富士山頂に月が現われるという時間も良い。夕焼けで浅く染まった富士山に月が現われるという構図を描いていたのだが、天気予報が晴れの割には富士山は朝から雲がかかっている。しかしこの雲がかかっているのは朝霧高原のある富士山西側だけのようで、河口湖や山中湖のライブカメラを見ると富士山は姿を現していた。夕方4時、ライブカメラをチェックすると今まで見えていなかった精進湖で富士山が姿を現し始めた。パール富士が見られるのは午後6時ごろ、まだ2時間あるのでこれは回復してくるのではないだろうか?出かけてみることにする。
車を走らせると、精進湖では富士山が見えていたが朝霧高原県境付近では空は真っ黒な雲におおわれて霧雨が降っていた。5時半、目的地に到着すると富士山の山頂にはまだ黒い雲が巻いていた。しかし時間が経つにつれて雲が消えて行く。そしてパールまであと10分ほどのところで山頂にかかっていた雲は全て消えてくれた。西の空はまだ真っ黒な雲におおわれていて残照にはならないが、月を撮るには十分な条件となった。そして遂に・・・金色の月が現われた。
5時50分、パールまであと10分。雲が飛んで富士山頂が姿を現した。200㎜望遠レンズで撮影。
そして黄金の月が昇り始めた。
こちらがボーグ300㎜にエクステンダー×2を装着し、実質900㎜くらいの望遠で撮影した月と剣ヶ峰。
ボーグ300㎜にエクステンダーを装着した装備は以前にも試しているが、通信エラーが発生してシャッターが切れなかった経験がある。今回はエクステンダーに細工を加え、カメラとの通信を行う接続部分にセロテープを貼り付けて通信が出来ないようにしてみた。これによってレンズとカメラの通信を遮断することでシャッターを切ることが出来るようになった。問題なのはピント合わせとブレである。ライブビューで慎重にピントを合わせ、長尺レンズだけにブレ易いのでIso感度を320に設定してシャッタースピードを早めに切る。案の定40分の1以下のシャッタースピードで撮った画像はいずれもブレているか、月が流れてしまっていて使い物にならなかった。かつ、連続でシャッターを切っていると前回のシャッターを切った振動がまだ残っていて次の画像がブレてしまうこともわかってきた。現在使っている三脚が軽過ぎるということもあるが、カメラの固定法にも問題がある。
ほぼ予定通りの位置に月が昇る。
同上
剣ヶ峰に昇る黄金の月
今回いちばん狙っていたのはこのカット。残照になっていればもっと富士山が明るくピンク色に写ったはず。
月はあっという間に剣ヶ峰から離れて行く。
こちらのカメラはここまで。
美しい月の輝き。
今回撮影したのはこんな場所。下にある電灯が邪魔になるが、ズームをかけて撮るのならば問題無し。もし点灯していたならばアウト。
この日は月と木星が接近した日でもあった。月の上に輝くのが木星。帰り際の道の脇から撮影。
なかなか富士山が現われず、どうなることかと心配していた今回のパール富士だが、最後の最後で月が現われてくれた。ここのところダイヤモンド富士を狙って敗退続きだっただけに、今回のパール富士は一段と美しく見え、喜びも大きかった。エクステンダー装着で撮れるのかどうかも心配だったのだがそれもクリアでき、実りの多いパール富士だった。
車を走らせると、精進湖では富士山が見えていたが朝霧高原県境付近では空は真っ黒な雲におおわれて霧雨が降っていた。5時半、目的地に到着すると富士山の山頂にはまだ黒い雲が巻いていた。しかし時間が経つにつれて雲が消えて行く。そしてパールまであと10分ほどのところで山頂にかかっていた雲は全て消えてくれた。西の空はまだ真っ黒な雲におおわれていて残照にはならないが、月を撮るには十分な条件となった。そして遂に・・・金色の月が現われた。
5時50分、パールまであと10分。雲が飛んで富士山頂が姿を現した。200㎜望遠レンズで撮影。
そして黄金の月が昇り始めた。
こちらがボーグ300㎜にエクステンダー×2を装着し、実質900㎜くらいの望遠で撮影した月と剣ヶ峰。
ボーグ300㎜にエクステンダーを装着した装備は以前にも試しているが、通信エラーが発生してシャッターが切れなかった経験がある。今回はエクステンダーに細工を加え、カメラとの通信を行う接続部分にセロテープを貼り付けて通信が出来ないようにしてみた。これによってレンズとカメラの通信を遮断することでシャッターを切ることが出来るようになった。問題なのはピント合わせとブレである。ライブビューで慎重にピントを合わせ、長尺レンズだけにブレ易いのでIso感度を320に設定してシャッタースピードを早めに切る。案の定40分の1以下のシャッタースピードで撮った画像はいずれもブレているか、月が流れてしまっていて使い物にならなかった。かつ、連続でシャッターを切っていると前回のシャッターを切った振動がまだ残っていて次の画像がブレてしまうこともわかってきた。現在使っている三脚が軽過ぎるということもあるが、カメラの固定法にも問題がある。
ほぼ予定通りの位置に月が昇る。
同上
剣ヶ峰に昇る黄金の月
今回いちばん狙っていたのはこのカット。残照になっていればもっと富士山が明るくピンク色に写ったはず。
月はあっという間に剣ヶ峰から離れて行く。
こちらのカメラはここまで。
美しい月の輝き。
今回撮影したのはこんな場所。下にある電灯が邪魔になるが、ズームをかけて撮るのならば問題無し。もし点灯していたならばアウト。
この日は月と木星が接近した日でもあった。月の上に輝くのが木星。帰り際の道の脇から撮影。
なかなか富士山が現われず、どうなることかと心配していた今回のパール富士だが、最後の最後で月が現われてくれた。ここのところダイヤモンド富士を狙って敗退続きだっただけに、今回のパール富士は一段と美しく見え、喜びも大きかった。エクステンダー装着で撮れるのかどうかも心配だったのだがそれもクリアでき、実りの多いパール富士だった。