山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

富士北麓のマ・ツ・ラ・ン再び  平成28年3月27日

2016年03月28日 | 花・花・花
 先週も訪れた富士北麓の森を再訪してみた。今回は太陽がやや西に傾いて森の中に光が入り込みそうな時間を狙って出かけた。それと近日予定されている植物観察会に持って行く予定のボーグ300㎜望遠レンズが果たしてうまく撮影出来るのかどうかも確認しておかなくてはならない。このレンズで月とダイヤモンド富士は撮影したが、植物を撮るのは初めてで、装着するチューブの長さやフォーカスの合い具合を見ておかないと、いきなり撮影しようとしても撮れるものでは無い。


    何か金色に光っているものがある。ボーグ300㎜で撮影するとどうやら苔のようだ。


    さらにエクステンダー×2を装着。フルサイズで600㎜望遠になるので、APS-Cサイズでは実質900㎜くらいの望遠になる。やはり苔。

 ボーグ300㎜だけでもピント合わせは難しいが、これにエクステンダーを装着するとかなり難しい。かつ、風で若干木が揺れるくらいでも画像はブレてしまうため、画質は荒くなるもののIso感度は640以上に設定してシャッタースピードは最低でも1/50以下にしないと撮影は難しい。


    同じくボーグ300㎜にエクステンダー×2を装着。若干ピントが甘い。


    しかしピントがきっちり合うとかなりの解像度が出る。


    トリーミング画像。マ・ツ・ランの葉の点々も鮮明、花は緑色のものが咲いている。


    別株。こちらもピントがいまいち、あるいは若干ブレている。


    こちらはフラットナーという補助レンズを取り外して撮影した画像。取り外すことによって辺縁収差が出るが、中心部だけならば問題無し。


    トリーミング画像。この程度の解像度が得られれば十分。撮影会当日はフラットナー装着せずに撮影に臨もうと思う。

 もう1本あったはずの着生した木を念入りに探すがファインダー越しに覗き込んでも見つからない。木の脇に何やら着生植物らしき細い葉のようなものが出ていたのでそれを狙って撮ってみた。後にこれをパソコンで見てみると・・・この木にも数株マ・ツ・ラ・ンが着生していた。


    幹の右側にシダらしき細い葉が出ている。


    その上下を拡大して見ると、ここにも着生していた。二股の下に3株。


    シダの下に2株、上に1株。

 こちらの木は距離が遠いうえにかなり上のほうに着生していて、撮影はかなり難しく、かつ午後だと逆光になってしまうために光の当たり方が悪い。条件が良ければ、エクステンダー装着で撮影可能かも知れない。あとは観察会を待つだけだがうまく撮影できる自信は全く無い。

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ほころび始めた積翠寺裏山のスミレたち  平成28年3月25日

2016年03月28日 | 山梨無名山
 昨年裏山を散策している時に偶然見つけたイブキスミレの大群落。しかしその時は既に花期を過ぎており、確認したのは葉っぱだけ、しかも夕暮れを過ぎた頃で暗かったため写真は撮られていなかった。どの程度の花が咲いてくれるのか、今年は楽しみにしているのだが、若干時期が早いかも知れないが見に行ってみることにした。しかし、現地に到着してビックリなことが・・・!!


    武田神社の桜は5分咲きだが、標高の高いこちらはまだ固い蕾。


    道端に咲いていたタンポポ。このあたりはほとんどが二ホンタンポポ。


    日当たりの良い草地ではスミレがたくさん咲く。


    林道で見つけた円い葉っぱ。イブキスミレだろうが、花芽はまだ根元の辺りに出始めたばかり。


    こちらは葉っぱがハート形のタチツボ君。


    蕾を付けたヒナスミレ。

 昨年群落を発見した場所に到着して唖然。まさにこれでもかというくらいに葉っぱが群生していたその場所は林業作業のためにそっくりえぐり取られてしまっていた。周囲を探してみると、群落とまでは言えないまでもまだ残っている株があった。


    削られてしまったまさにこの斜面にびっしりとイブキスミレの葉が密生していたのだが・・・残念。


    まだ蕾のスミレ。葉が巻いているが広げてみると丸っぽい葉。イブキスミレだろう。


    近くに一輪だけ咲いていた。タチツボかと思ったが葉を良く見れば巻いている丸っこい葉。イブキスミレだ。

 生き残っていることだけは確認できたが、残念ながら楽しみにしていた大群落は無残にも失われてしまっていた。先に進む。


    こんな苔の生えた沢沿いにはきっと居るだろうと探してみると・・・


    ここは白いほうでは無くて黄色いほうの領域らしい。


    咲き始めたコガネネコノメ。


    観音様に立ち寄る。


    さらに山頂に立ち寄る。少しだけ雪が舞った。


    途中で1枚だけ見つけた見慣れない葉っぱ。ランだったら大変だが、たぶん別物だろう。

 楽しみにしていたイブキスミレ群落は失われてしまったが、この山域にはかなりの数のイブキスミレがあり、さらにもうすぐ赤紫色鮮やかなスミレが咲き出すはずだ。4月になったら再訪してみたい。
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