sanaeさんたちと一緒に朝霧高原の夕暮れパール富士、そして三浦半島葉山港の朝のパール富士と撮影に出かけたがいずれも不発に終わり、藤沢近くのガスト山に移動して朝食をとりながら作戦会議(単なる雑談?)となった。ガストの開店が6時半で20分ほど待って入店する。長引いた作戦会議は3時間にも及んだが行き場所は決まらず、店を出てからふと思い出したのが前日いただいたメールだった。そういえば、のぞむ先生が高尾山にハナネコノメを見に行くと言っていた。私はまだ高尾山のハナネコノメを見たことが無く、これを機会に案内していただくことをお願いし、ついでにのぞむ先生を探せ大作戦を展開しようということになった。時間はまだ午前9時半、沢の周辺だけ散策するのであれば時間は十分だが、足の速いのぞむ先生が何時に出発したか、おそらくは木下沢を歩くはずだが何時に通過するかが問題で、時間によっては出会えない可能性もある。ひとまずは圏央道で高尾まで移動すると、ちょうど梅祭りの真っ最中で林道は人と車でごった返していた。それでも幸運なことに日影沢分岐のところに車2台止めることが出来た。sanaeさんがのぞむ先生にメールを送っておいてくれたが返事は無い。後にわかったことだが、高尾山の沢の中は電波が悪くて携帯がつながらないことを知っていたので、電源を切っていたそうだ。さて、そんなことでハナネコノメをはじめとする花の散策とのぞむ先生を探せ大作戦が始まる。

日影沢分岐のところに咲いていたスミレ。タチツボスミレかと思ったが、葉っぱが丸くて毛が生えている。これはアオイスミレ。

ひっそりとキクザキイチゲが咲いていた。

キクザキイチゲ

sanaeさんに案内していただいて見てきたハナネコノメの大群落。これほどたくさん咲いているところは初めて見た。

ハナネコノメ群落。本日使ったのは大部分が70‐200㎜ズームレンズの200㎜側。
日影沢を一部だけ散策して木下沢に向かう。梅林は駐車場が臨時解放されていてたくさんの訪問者が訪れていた。

梅が満開。人も満開。

ニリンソウが林道脇にちらほらと姿を現すが、まだ蕾。

一輪だけ咲いていたニリンソウ。

水際に咲く花だと思っていたが、土手にユリワサビが咲いている。

ヤマルリソウ3色に出会う。まずは普通の水色。

こちらは白花。

そして一番気に入ったピンク色。
いよいよ目的地の木下沢に入るが、林道歩きがこれほど長いとは知らず、寝不足が重なって結構バテた。

木下沢のハナネコノメはまだほとんどが蕾だった。

そして思ったことは、想像していたよりも数が少ないこと。sanaeさんとトシちゃんの話ではかなり数が減っているとのことだ。

咲き始めたハナネコノメ

ネコノメソウ

ツルネコノメ

ツルネコノメ拡大

ヨゴレネコノメ

白っぽいヨゴレネコノメ
木下沢の途中まで行って引き返し、また長い林道を歩いて駐車場に戻った。植生の豊かな高尾山は人が多く入っているのであまり鹿の食害を受けていないのかと思ったのだが、林道脇の土手には鹿の踏み跡が多数あり、イノシシによって掘り返された穴もたくさんあった。時期的なこともあるかもしれないが、土手の斜面も草が少なく、食害による乾燥化が始まっているのではないかと見受けられた。おそらくはかなりの食害と植生の変化が起こっているのではないかと推測される。山梨県山岳レインジャー活動でそのような調査を行っていると、どうしてもそのようなところに目が行ってしまうのはもはや職業病のようなものなのかも知れない。
さて、林道を戻って駐車場に到着した頃にsanaeさんの携帯にのぞむ先生からメールが入った。下山して現在バス通りを歩いているとのことだ。ならば、車で捕獲してガスト山に強制連行しようということになり、ようやく林道の途中でのぞむ先生に出会うことが出来た。そしてまた近くのガスト山に行って2時間ほどの作戦会議(?)となった。次は七面山、昨年のリベンジになりそうだ。
sanaeさんとトシちゃんに案内していただいたおかげで効率良く高尾の花を見て回ることが出来た。残念ながらピンクの花は探し出せなかったが、いつかきっと出会えることと思う。おつきあいいただき、ありがとうございました。のぞむ先生も。