チェーホフ山はかつて日本が樺太の北緯50度より南側を統治していた第2次世界大戦以前には高山植物の宝庫として天然記念物に指定されていた山である。鹿の食害をほとんど受けていないこの山ではそのままの植生が残っている可能性が高い。
11時20分ごろに稜線の第一展望台に到着し、ここで小休止した後に山頂を目指して出発する。標高差こそもう300mほどしか無いものの、ここからはアップダウンのある長い稜線で、途中からはハイマツ帯の不明瞭な道となる。空模様もあまり
芳しくない。ここからは三脚を担いで歩くが、あまりゆっくり撮影している時間は無く、そのうえ霧でレンズが結露してしまうというアクシデントも起こってしまう。
第一展望台のお花畑に咲いていたカラフトハナシノブ。
カラフトハナシノブ
このお花畑にはハクサンチドリがたくさん咲いていた。周辺にたくさん出ている葉はコウリンタンポポ。
チシマザクラ
綺麗なチシマザクラの花。
ムラサキツリバナ(別名クロツリバナ)
ウコンウツギ(スイカズラ科タニウツギ属)
オオバナエンレイソウ。大型で豪華な花。
森林限界は標高約900m付近。ハイマツ帯を進む。風が強くて寒い。
ハイマツの切れ間にはミツバオウレンがいっぱい。
この奇怪な岩の下で風を避けながら昼食となる。時間は12時半。
奇岩の下で12時半となり、昼食となる。相変わらず天候がいまひとつのうえに風が強い。この先の第3岩峰まで約1時間、そこから山頂までは往復で3時間くらいかかるらしい。今のピッチだと下山が夕方8時過ぎになってしまうとのことだ。ガイドさんと添乗員で相談のうえ、この先の第3岩峰周辺のお花畑を見て撤収することになる。前の週のツアーも悪天候でここまでだったそうだが、天候が良かったとしても、花を見ながら山頂までは難しかったと思う。
マルバシモツケ
見えてきた第3岩峰(展望台)直下の岩。
第3岩峰の周辺に咲いていたハクサンイチゲ。
葉の幅が広く先端が尖らないことから、エゾノハクサンイチゲと思われる。
イワウメの群落
イワベンケイ
??もうすぐ咲きそうな上の花も下の葉っぱも何だかわからず。
チシマゼキショウ(ユリ科チシマゼキショウ属)
おそらく特産種のカラフトサイコ
カラフトサイコ。レブンサイコに近い。
少し天候が回復。天気が良ければ向こうにはオホーツク海が見えたのだろう。
山頂は隣のピークを越えてその先に見えるピークのさらに先。遠過ぎる・・・。
一瞬見えた稜線の先はまだ果てしなく遠く見えた。もっと高山植物を見たいという思いもあったが、天候悪く道程も長い。ここまでで撤退することとなる。
帰りは少しわがままを言わせてもらい、いちばん先頭のガイドさんに同行していただいて一足先に下りさせてもらい、第一展望台付近のお花畑を存分に撮影させていただいた。ここに咲くボタンキンバイはややオレンジ色がかっていてとても美しい。中には礼文島と同じような黄色い花も混ざっている。コウリンタンポポはたくさんあったが、咲いているのはほんの数本だけで、これが一斉に咲いたらさぞかし綺麗なことだろう。
第一展望台付近のお花畑に咲いていたハクサンチドリ。
カラフトハナシノブ
チシマフウロ
色鮮やかなコウリンタンポポはまだ数輪しか咲いていなかった。登山道脇には蕾がたくさん出ていた。
コウリンタンポポ
ボタンキンバイ。これは黄色いタイプ。
こちらが見たかったオレンジ色のボタンキンバイ。
素晴らしい!!
ウラジロタデ
ヤマブキショウマ
大満足、とは言えないが、見たかったカラフトハナシノブとボタンキンバイは見ることが出来た。もうひとつ、カラフトゲンゲという赤紫色の花を見たかったのだが、残念ながらまだ開花していなかった。エゾゴゼンタチバナは山頂付近に群生しているらしいが、途中で少数だけ見られたその花はまだ蕾も出ていなかった。大雪山のような広大なお花畑を想像していたのだが、樺太の高山植物はハイマツの中の岩と土のところに散在的に咲いているという感じだった。おそらく、花の種類はほぼ8割は北海道と同じものなのではないだろうか。しかし、ガイドのワシリーさんの話ではサハリン北部にある蛇紋岩の山にはここにしか無い特産種が何種類も咲いているそうである。ただし、大きな町は無いのでテント泊になるそうである。機会があるならば、そのような場所にも行ってみたい。
下山して車に乗り込むと、間もなく雨が降り出した。次第に雨脚が強くなり、あの場所で引き返していなければ、足元の悪い急斜面をスリップしながら下山することになっていたのだろう。引き返したことは適切な判断だったと思う。
11時20分ごろに稜線の第一展望台に到着し、ここで小休止した後に山頂を目指して出発する。標高差こそもう300mほどしか無いものの、ここからはアップダウンのある長い稜線で、途中からはハイマツ帯の不明瞭な道となる。空模様もあまり
芳しくない。ここからは三脚を担いで歩くが、あまりゆっくり撮影している時間は無く、そのうえ霧でレンズが結露してしまうというアクシデントも起こってしまう。
第一展望台のお花畑に咲いていたカラフトハナシノブ。
カラフトハナシノブ
このお花畑にはハクサンチドリがたくさん咲いていた。周辺にたくさん出ている葉はコウリンタンポポ。
チシマザクラ
綺麗なチシマザクラの花。
ムラサキツリバナ(別名クロツリバナ)
ウコンウツギ(スイカズラ科タニウツギ属)
オオバナエンレイソウ。大型で豪華な花。
森林限界は標高約900m付近。ハイマツ帯を進む。風が強くて寒い。
ハイマツの切れ間にはミツバオウレンがいっぱい。
この奇怪な岩の下で風を避けながら昼食となる。時間は12時半。
奇岩の下で12時半となり、昼食となる。相変わらず天候がいまひとつのうえに風が強い。この先の第3岩峰まで約1時間、そこから山頂までは往復で3時間くらいかかるらしい。今のピッチだと下山が夕方8時過ぎになってしまうとのことだ。ガイドさんと添乗員で相談のうえ、この先の第3岩峰周辺のお花畑を見て撤収することになる。前の週のツアーも悪天候でここまでだったそうだが、天候が良かったとしても、花を見ながら山頂までは難しかったと思う。
マルバシモツケ
見えてきた第3岩峰(展望台)直下の岩。
第3岩峰の周辺に咲いていたハクサンイチゲ。
葉の幅が広く先端が尖らないことから、エゾノハクサンイチゲと思われる。
イワウメの群落
イワベンケイ
??もうすぐ咲きそうな上の花も下の葉っぱも何だかわからず。
チシマゼキショウ(ユリ科チシマゼキショウ属)
おそらく特産種のカラフトサイコ
カラフトサイコ。レブンサイコに近い。
少し天候が回復。天気が良ければ向こうにはオホーツク海が見えたのだろう。
山頂は隣のピークを越えてその先に見えるピークのさらに先。遠過ぎる・・・。
一瞬見えた稜線の先はまだ果てしなく遠く見えた。もっと高山植物を見たいという思いもあったが、天候悪く道程も長い。ここまでで撤退することとなる。
帰りは少しわがままを言わせてもらい、いちばん先頭のガイドさんに同行していただいて一足先に下りさせてもらい、第一展望台付近のお花畑を存分に撮影させていただいた。ここに咲くボタンキンバイはややオレンジ色がかっていてとても美しい。中には礼文島と同じような黄色い花も混ざっている。コウリンタンポポはたくさんあったが、咲いているのはほんの数本だけで、これが一斉に咲いたらさぞかし綺麗なことだろう。
第一展望台付近のお花畑に咲いていたハクサンチドリ。
カラフトハナシノブ
チシマフウロ
色鮮やかなコウリンタンポポはまだ数輪しか咲いていなかった。登山道脇には蕾がたくさん出ていた。
コウリンタンポポ
ボタンキンバイ。これは黄色いタイプ。
こちらが見たかったオレンジ色のボタンキンバイ。
素晴らしい!!
ウラジロタデ
ヤマブキショウマ
大満足、とは言えないが、見たかったカラフトハナシノブとボタンキンバイは見ることが出来た。もうひとつ、カラフトゲンゲという赤紫色の花を見たかったのだが、残念ながらまだ開花していなかった。エゾゴゼンタチバナは山頂付近に群生しているらしいが、途中で少数だけ見られたその花はまだ蕾も出ていなかった。大雪山のような広大なお花畑を想像していたのだが、樺太の高山植物はハイマツの中の岩と土のところに散在的に咲いているという感じだった。おそらく、花の種類はほぼ8割は北海道と同じものなのではないだろうか。しかし、ガイドのワシリーさんの話ではサハリン北部にある蛇紋岩の山にはここにしか無い特産種が何種類も咲いているそうである。ただし、大きな町は無いのでテント泊になるそうである。機会があるならば、そのような場所にも行ってみたい。
下山して車に乗り込むと、間もなく雨が降り出した。次第に雨脚が強くなり、あの場所で引き返していなければ、足元の悪い急斜面をスリップしながら下山することになっていたのだろう。引き返したことは適切な判断だったと思う。