山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

身延山のダイヤモンド富士  平成29年10月1日

2017年10月03日 | 山梨百名山
 過去に2回、春の身延山ダイヤモンド富士撮影に訪れているがいずれも失敗に終わっている。その時は表参道を2時間半かけて歩いて登ったが、今回は来客があることもあってロープウェイを使って身延山を訪れた。昨日の夕暮れの様子から見てこの日のダイヤはきっと見られるだろうと予想していたのだが、的中して綺麗な富士山が姿を現してくれた。3度目の正直である。

 前日の夜は来客者と一緒に接待を受けて豪華な夕食をご馳走になった。11時に寝て起きたのは未明3時、3時半に出発して身延山ロープウェイ乗場到着が4時半、5時からダイヤモンド富士のための臨時便が3日間運行される。既に20人ほど並んでおり、あと15分遅かったら始発便には乗れなかったかも知れない。撮影地に到着すると既に5人くらいカメラを構えている人が居た。歩いて登って来たという若者数人、車で山頂近くまで乗り付けてきたというカメラマンも居た。三脚を立てて場所を確保するが、思ったほどの混雑は無かった。


    夜明け前の富士山。空には金星が輝く。


    時折雲が流れて行くが撮影には支障無し。むしろこのくらいの雲が上空にあったほうが面白い。


    もうすぐダイヤモンドが輝き出す。本日は視界良好。


    こちらはもう1台のBorg36ED(絞り改造)レンズを装着したカメラ。


    ダイヤモンドが輝き始める。


    3度目でようやく見られた身延山ダイヤモンド富士。山頂中央の突起で若干割れて双子のダイヤになっている。


    距離の遠い身延山からだと強烈な輝きとはならないが、朝霧や竜ヶ岳とは全く違った輝きになる。


    素晴らしきダイヤモンドの輝き。


    Borgレンズはレンズの構築が単純なのでフレアやゴーストが出ないところが良い。


    その代わりに撮った画像は平面的で立体感に欠ける。しかし、ダイヤモンド富士を撮るにはきわめて都合の良いレンズであると言える。


    少し赤っぽい色が出てしまう難点もある。


    Canon75-200mm F2.8 はフレアが出やすい。かつ、虹色の環が一部に出るが、これはこれで良い絵になると思う。

 3度目でようやく撮影に成功した身延山ダイヤモンド富士。そういえば難峰笊ヶ岳のダイヤモンド富士も撮影に成功したのは3度目だった。たかがダイヤモンド富士、されどダイヤモンド富士。剣ヶ峰や白山岳で割れるダイヤモンド富士を含めると奥の深い写真撮影だと思う。

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2日続けての割れるダイヤモンド甲斐駒ケ岳失敗 北杜市明野  平成29年9月29日・30日

2017年10月03日 | 圏外編
 割れるダイヤモンド富士が撮影可能ならば割れるダイヤモンド甲斐駒ケ岳も撮れるはずだ。しかも甲斐駒ケ岳の山頂のほうが肉眼的には尖って見えるので、富士山の剣ヶ峰よりは簡単に撮れそうに見える。問題なのは夕方の空模様で、雲が湧いてスッキリと甲斐駒ケ岳山頂が現われる日があまり無いということだ。割れるダイヤモンド富士の撮影と同じようにカシミール3Dで太陽軌道を計算し撮影場所を場所をGPSに転送して比較的天候に恵まれた2日間、北杜市明野に撮影に出かけてみた。

 9月29日

 午前中の空模様は雲が多くていまひとつだったが、午後になると青空が広がり甲斐駒ケ岳が姿を現した。撮影場所の下見もしなければならないので少し早目の午後3時に甲府を出発して撮影可能な場所を探して回る。この日の甲斐駒ケ岳ダイヤは午後5時ごろ、場所はハイジの村近傍の道路沿いから撮影可能で、展望の良い道路脇が確保できた。しかし、甲府を出発する時は姿が見えていた甲斐駒ケ岳は午後4時を過ぎると雲が湧き始め、肝心の時間には山頂が完全に雲隠れしてしまった。


    湧き出た雲の間に姿を現した太陽。甲斐駒ケ岳山頂は雲の中。


    そろそろ甲斐駒ケ岳山頂に太陽がかかる頃だが、太陽のシルエットは雲に阻まれて見えず。撮影失敗。


    露出を変えると雲に巻かれた甲斐駒ケ岳が見える。雲を透かして太陽が見えるのではないかと目論んだが雲が厚過ぎた。


    富士山の見える場所に移動する。空には半月が昇る。下には太陽光発電パネルがずらりと並んでいる。


    富士山と半月


    明野から見る夕暮れの富士山


    さらに場所を移動して敷島郊外から見る甲府の町灯りと富士山


    同上

 富士山は丁度良く雲が巻いて良かったが甲斐駒ケ岳は雲で覆われてダイヤモンドは輝かず、敗退となった。


 9月30日

 1日違うと撮影場所は200mくらいずれる。前日下見しておいたのでこの日は広い道路から少し山のほうに登って細い道路脇から撮影を試みる。少し霞が出ているものの、想定外の青空が広がってくれて絶好のダイヤモンド撮影日和となった。


    夕陽傾く甲斐駒ケ岳


    甲斐駒ケ岳に夕陽がさしかかる。


    想定していたよりも左に沈んで行く・・・


    位置が若干ずれて甲斐駒ケ岳山頂の左に夕陽は沈んでしまった。

 ファインダー越しに位置がずれているのが確認出来たので右に寄ってカメラを構えた時、チカッと山頂で2つに割れる太陽を肉眼で確認出来たがカメラを構えた時には既に太陽は沈んだ後だった。軌道計算が5mほど狂った。GPSに正しい位置を記憶させて次回は軌道を修正して再チャレンジである。


    夕陽が沈んだ後の甲斐駒ケ岳。なんとなく影甲斐駒ケ岳が写っている。


    特筆すべきはボーグレンズのピントが合った時の解像度。トリーミングすると山頂の祠と左側ピークの石碑らしきものが写っている。


    場所を移動。残照の富士山。


    夕焼け雲流れる富士山。

 撮影には失敗したものの、割れる甲斐駒ケ岳ダイヤモンドは撮影可能であることが肉眼で確認出来た。時間にして2秒間くらいではないだろうか。今シーズンの秋から冬の間に撮影成功させたいと思っている。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする