山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

パール不発、しかしうろこ雲が流れた夕富士 猪之頭林道  平成29年10月5日

2017年10月06日 | 番外編
 10月3日から撮影場所をカシミール3Dで計算して狙っていたパール富士だが、10月3日は富士山は出たものの肝心の朝霧高原撮影地に向かうと霧に巻かれて何も見えず、1カットも撮らずに不発に終わった。4日は中秋の名月で、ふもとっぱらの池に映るダブルパール富士が撮影できる絶好の日だったが、想定外の曇り空で富士山山頂はとうとう姿を現さなかった。そして5日のこの日、午後から富士山ライブカメラとウェザーニュースの雲画像を見ながら出かけるかどうか迷っていた。ライブカメラではどの角度から見ても富士山は雲の中だ。しかし、空を見ると西の空が晴れて青空が広がり、南アルプスがくっきりと見えてきている。これならばチャンスがあるのではないだろうか?午後3時過ぎ、甲府を出発して猪之頭林道に向かう。

 途中の精進湖に抜け出ると、裾野を雲に巻かれた富士山がドンと姿を現していた。裏側に雲が出ているものの、明らかに天候が回復してきている。これならば行けるのではないか・・・心が高まる。猪之頭林道の最上部に4時45分到着する。先客が居るだろうと思っていたのだが誰もおらず、富士山のいちばん良く見える場所を確保して三脚を立てる。その後も誰も来ることなく、独占して撮影に没頭することになった。夕陽に照らされた富士山が大きくたたずんで見える。


    雲海に浮かんだ夕富士。裏側に雲が出ているが天候回復しつつありこれはいただきだろうと思ったが・・・。


    午後5時40分、日没後の富士山。空にはうろこ雲が広がったがほとんど焼けず。パール富士まであと25分くらい。


    こちらが600㎜望遠レンズ画像。この場所からだと剣ヶ峰の真上に月が昇り、建物の上に月が乗るような画像になるはずだ。


    時刻は6時を回った。富士山の裾野が薄オレンジ色に染まっている。そろそろ月の出る時間だが?


    待てど暮らせど月は見えず。どうやら空一面のうろこ雲に阻まれて見えないらしい。


    しかし、撮影した画像をモニターで見てみると、空一面にうろこ雲が広がり、面白い画像になっていた。


    月光うろこ雲広がる夕富士。もう月が昇っている時間。うろこ雲を透かして雲が輝いているのだろう。


    雲を透かして月が見えるだろうと予想していたのだが、思ったよりもこのうろこ雲は厚そうだ。


    6時半になると黒い雲が迫り、うろこ雲は見えなくなってきた。


    トンネルパール富士は失敗。パクリですが。

 パール富士は失敗に終わったが思いもよらぬ富士山上に広がった夕暮れのうろこ雲を見ることが出来た。十分に満足して撤退である。


    別の場所から、駿河湾の明かりと富士山


    精進湖に立ち寄ると、雲間から一瞬だけ月が姿を現した。

 この時期の十五夜以降の月は昇って来る時間帯が遅く、パール富士の撮影には向かなくなる。しかも天候が悪い。11月以降の富士山に雪が積もった頃に期待である。
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山梨県北部の草原を訪れる  平成29年10月4日

2017年10月06日 | 花・花・花
 鹿の食害で植物が激減し、この草原の売りでもあったレンゲツツジまで瀕死の状態まで追い込まれてしまったこの草原だが、広範囲に保護柵が設置され著しい復活を遂げた。昨年も訪れているが花の時期に遅れてしまい、今年もまた出遅れてしまった。まだ咲き残っている花を求めて草原を散策してみた。


    咲き残っていたマツムシソウ。草原は良い意味で草ボウボウになっている。


    どっさりのタムラソウ。盛期に訪れればさぞかし見事だっただろう。


    色の鮮やかなタムラソウ。


    セイタカトウヒレンもたくさんある。


    咲き残っていたセイタカトウヒレン。


    この季節の草原内で普通に見られるアザミ。ノハラアザミ。


    総苞にクモ毛があり、総苞片は開出し粘らない。粘るのはノアザミだが、花期が少し早い。


    痛み始めているが前出のノハラアザミとは葉の形が違う。


    総苞にクモ毛あり、総苞片は大きく開出している。これはおそらくモリアザミ。根はみそ漬けや粕漬にして食用となり、別名ゴボウアザミ。


    リンドウ満開


    ヤマラッキョウとノコギリソウ

 そして、やっと発見した一番の目的の花、細い葉のツルリンドウは満開の見ごろを迎えていた。


    出会えました。細い葉のツルリンドウ。


    何故にこんな風で倒れてしまう草に好んで巻き付くのか?


    風に揺れて撮影に一苦労。


    華奢だが上品な美しさがあるこの花。


    ちょうど見頃を迎えていた。


    珍しく開いている花があった。


    風に揺れてなかなか撮らせてくれず、ようやくこの程度。マクロレンズ接写は全て失敗。

 保護柵で囲われて今年で3回目の秋を迎えると思う。復活した草原を見ると元気がもらえる。私も頑張らないといけない。
コメント (2)
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