山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

秋の花を探して 笛吹市金川の森  平成29年11月19日

2017年11月21日 | 番外編
 インターネットの情報で御坂インターの近くにある金川の森にちょっと珍しい花があるとの情報を見かけた。細かい場所は全くわからないし、まだ見たことが無い花ではあるが、その花が咲く環境はわかっている。おそらく川沿いの遊歩道を歩けばどこかにあるはずだ。10月に見ごろを迎えているはずなのでもう花は終わってしまっているであろうが、場所を見ておくことと南アルプス、特に甲斐駒ケ岳の眺望の良い場所を探していたので、両方を兼ねて散策してみた。かなり広い公園で遊具やドッグランなどが備わっており、サイクリングロードが整備されていて自転車のレンタルもある。花探しなので川沿いを周回する約2kmのコースを歩いてみることにする。


    駐車場脇の案内図。地図に書かれている川の向こう岸にも遊歩道があって、そちらを周回して戻る予定。


    川の石を使ったこんなオブジェが置いてある。


    広葉樹の並木道


    遊歩道の脇にはこんな葉っぱが・・・


    これって、ヒロハノカワラサイコじゃないか? 県によっては絶滅危惧種になっているはず。


    川の向こうに見えるのは御坂山塊。右の大栃山と真ん中の尖っているのが先ほど登った釈迦ヶ岳。左は大木川という無名の山。

 探している花は河原の中か、堰堤のあたりにあるはずなので、堰堤の河原側を歩いてみたがそこはほとんど歩く人が居ないようで、茨や蔦の生い茂る大藪だった。何度も棘に絡まれて痛い思いをしながら進むがそれらしき花は見つからない。こんな公園の中でで藪漕ぎするとは思ってもいなかった。あきらめて遊歩道に戻ると、以外にも日当たりの良い遊歩道沿いの堰堤の石積みのところにその花が群生していた。


    こんな環境のところに咲いているとは思っていたが、探すのに苦労した割に簡単な場所にあった。


    初見の花、ツメレンゲ。花は終わってしまっている。思っていたよりも背の高い花だった。


    少しだけ咲き残りがあった。


    あの橋を渡って戻る予定。


    ところが・・・工事中で通行止め。少し遠回りしてその向こうの道路を渡る。


    こちら側の遊歩道からは南アルプスが良く見える。


    道路を通って駐車場に戻る。

 今回探していたツメレンゲは山梨県ではランクは低いが絶滅危惧種に入っている。クロツバメシジミという珍しい蝶の食草としても知られており、ひょっとしたらこの界隈でもその蝶が見られるのかも知れない。おそらく、この界隈の川沿いを探せば、もっとたくさんのツメレンゲに出会うことが出来るのだと思う。簡単に立ち寄れる公園なので花の満開の時期に訪れてみたいと思う。駐車料金は無料だが夕方5時に閉門されるので注意が必要だ。

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テスト登山 釈迦ヶ岳へ  平成29年11月19日

2017年11月21日 | 山梨百名山
 右膝の痛みは平地を歩く分にはほぼ消失した。しかし階段を下りる時にはまだ若干の不安がある。2時間程度で登れる山ならば登るには問題無さそうだが下りがどうなのだろうか? 足の様子を確かめるため釈迦ヶ岳に登ってみることにする。この山の西側からのルートは林道歩き、雑木林の斜面、そしてロープの付いた岩場があり、短時間で登れる割には登山の面白さが凝縮されており、しかも山頂では夫婦地蔵が出迎えてくれて富士山の眺望も良い。体調をテストするには持って来いの山である。本日のテーマは山に登ることでは無くて、この膝の状態で安全に下りられるかどうかをテストすることである。



    林道脇のスペースに車を止めて出発。


    まずはコンクリートの林道歩き。


    林道終点から雑木林の登山道になる。黒戸尾根以来6週間ぶりの登山で息が上がるが休まずに尾根まで登る。


    雑木林の斜面。落ち葉が積もってスリップし易い。


    約50分で尾根道に到着。右膝の裏側に張りを感じるが痛みはほとんど無し。登るには問題無さそうだ。

 尾根まで登ったところで休憩し、膝の状態を確かめる。屈伸してみるが痛みはほとんど感じない。10分ほど休憩して山頂を目指す。ここからが岩とロープのある釈迦ヶ岳核心部だが、問題無く登れるはずだ。


    見上げる釈迦ヶ岳山頂と屏風岩


    1本目のロープ場


    2本目のロープ場


    途中の展望台から見る甲府盆地越しの南アルプスと八ヶ岳


    山頂到着。夫婦地蔵と富士山が出迎えてくれる。


    冬至が近いこの季節だとお昼時でも太陽の位置はこんなに低い。


    もう紅葉は終わり、すっかり晩秋の雰囲気だ。

 休憩時間を含めて1時間40分ほどで山頂到着した。登りは全く問題無し。軽く昼食をとって下山だ。落差のある岩場を左足でしっかりと踏ん張れるかどうか?いつもならばほとんどロープに頼らないのだが、今回はロープにしっかりつかまって下山する。やはり落差のある岩のところでは若干の痛みが走る。さらに、最大に屈曲して伸ばす時にも痛みがある。しかし、この程度の岩と距離ではどうにもならないというほどでは無い。おそらく、これから始まる竜ヶ岳界隈のダイヤモンド富士撮影ならばカメラ機材2台分の荷重をかけたとしても登れそうだ。山に登り始めた頃、どの山に登るにもおっかなびっくりで慎重に歩いていた。その初心者の頃に戻ったような気分でまた新たな登山が始まったような気がする。




コメント (4)
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