山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

核心に近づく剣ヶ峰ダイヤモンド富士 朝霧高原  平成29年11月29日

2017年11月29日 | 番外編
 ここのところことごとく失敗に終わっている朝霧高原の山梨県側で撮影する剣ヶ峰ダイヤであるが、このままでは終われない。今回はGPSに撮影候補地7か所を登録してその点を繋いだ線上での撮影を試みる。できるだけ起伏の少ない平坦な場所を選ぶことにする。また、Canon70-200mm ズームレンズの前方に装着するフィルターを新しく作成してみたので、その効果も確かめてみたい。朝5時に自宅を出発しコンビニで朝食を調達して行くが、ちょっと本を立ち読みしていると・・・まずい!時間が・・・。


    GPS片手に撮影地を探す。20分前にはこの場所に到着して準備するが・・・


    600㎜望遠セット完了。直前に雪煙だけでなく雲も出てしまう。


    剣ヶ峰のいちばん左から光が2個現れる。想定していたよりは左。


    さらに突起の右からも現れる。


    さらにその右。雲と雪煙に邪魔されなければこの時点で6つか7つの光芒が出たはずだ。


    光が融合


    そして剣ヶ峰の右からも光が現れた。


    あと2mくらい右寄りで良かったかも知れないが、想定していた通り、この距離とこの角度ならば剣ヶ峰の左右から光を出すことが出来る。


    もう融合してしまっている。雲が出なければ、もっと凄い光芒が出たであろうが残念。


    ピカリと輝くダイヤにはならず。

 さて、もう1本の改造フィルターを装着して200㎜望遠で狙ったカメラのほうだが、設定の調整に手こずっている間に太陽が出てしまった。このフィルターは絞りを開放にした状態で使わないと威力を発揮しないので、その状態でカメラを設定するのだがどうにも画像が明る過ぎる。どうやらこの改造フィルターはF値にはあまり影響を与えないようだ。


    絞り開放F2.8でも八角形の光芒が出てくれるのは良いのだが・・・


    シャッタースピード最速の1/4000 にしてもこんなに明るい。奇妙な形のゴーストが出ている。


    F9にすると普通の形のゴーストになり、このフィルターの効果は現れない。

 改造フィルターは市販のクロスフィルターに近い構造をしているものであるが、マス目の大きさがだいぶ違う。F値にどのような影響を与えるのかが予想出来なかったが、どうやらあまり暗くはならないようで、今回のものでは割れるダイヤの撮影には向かないようである。しかし、明るいレンズのほうが有利な月光ティアラの撮影には威力を発揮するかも知れない。

 剣ヶ峰全体に太陽の大きさをマッチングさせる多分割ダイヤモンド富士の撮影はこのくらいの距離と角度から可能なことがわかった。今回の角度は冬至前後の竜ヶ岳山頂付近から狙う剣ヶ峰ダイヤとほぼ同じ角度である。竜ヶ岳はさらに距離が離れるので、さらにうまくマッチングしてくれるのではないかと期待される。その前に、先日調査した竜ヶ岳林道からの撮影に挑みたいと思う。位置が微妙であるが、天候に恵まれれば勝算はある。


    太陽が昇るとあっという間に霜が溶け、朝露が輝く。



    本日の太陽軌道

    
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夕暮れの石割山へ  平成29年11月26日

2017年11月29日 | ダイヤモンド富士
 石割山界隈でダイヤモンド富士の撮影が可能な季節になった。山頂で夕暮れを待って富士山山頂付近に太陽を沈めるのも良いのだが、へそ曲がりな私が狙うのは白山岳の上に太陽を沈めて2つに割るキャッツアイである。今年は山中湖の湖畔から一度チャレンジしたが失敗、昨年も何度かトライしているものの全て失敗に終わり、まだ一度も成功していない。至近距離からのキャッツアイは白山岳の左右から漏れる太陽が小さく、キャッツアイと呼べるほどの大きな目にならないことは承知しているが、それでも撮ってみたい。

 午後から天候が崩れる予報だったが、午後1時を過ぎても富士山が見えている。雲が出てしまうと太陽の光が拡散してしまい撮影は困難となってしまうが、これならば行けるかも知れない。山頂でみちほさんたちと待ち合わせすることにして、最短ルートの二十曲峠から撮影地を確認しながら石割山に登る。


    二十曲峠から見る富士山。午後には見えなくなってしまうだろうと思っていたがこれほど見えてくれているとは思いもよらなかった。


    途中の鉄塔。


    周囲の木が伐り払われて富士山の眺望が良くなった。


    その上の鉄塔。このあたりも広く木が伐り払われている。


    本日の予定地はこの鉄塔付近。電線がちょっと邪魔になるがズームをかければ問題なし。


    鉄塔脇からの眺望も良好だ。


    石割山山頂到着。まだ誰も来ていないが、これからダイヤ狙いの人たちが来るはずだ。


    まだ1時間くらい時間がある。

 山頂付近をブラブラしているとみちほさんご夫妻が登ってきた。そのほかにダイヤ狙いの人がもう一人。富士山の上には雲が出てしまい、ピカリと光るダイヤはこの時点で困難である。おそらくキャッツアイも無理だろうが、山頂に出始めたフワフワとした雲の真後ろで太陽が輝くように、当初の予定通りにキャッツアイの座標点まで降りてカメラを構えることにする。


    富士山山頂にフワフワと柔らかい雲が出た。


    ちょうど雲の真後ろで太陽が輝いている頃だ。丸い太陽を撮ろうと思ったが露出が合わず。


    本日のダイヤモンド富士は富士山山頂で丸く輝くダイヤ。


    さて、キャッツになるのか?予想通り雲で光が拡散し困難なようだ。


    たぶん、もう沈んでいる。そして、あと5mくらい右寄りだったのではないかと思う。


    日が沈んだ後の夕空が綺麗だった。

 なかなか狙い通りには行かないものである。キャッツアイはもう少し距離を離したほうが撮りやすそうだが、道志の山は撮影地がピンポイントで、平日に訪れるにはアクセスが遠く、なかなか日程が合ってくれないのが難点である。
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