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山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

東海自然歩道と竜ヶ岳林道の撮影地探索  平成29年11月25日

2017年11月27日 | 番外編
 今朝の多分割ダイヤモンド富士の撮影は予想通り失敗に終わった。問題点は剣ヶ峰の形と太陽の大きさとのマッチングである。富士山との距離が近いと相対的に太陽の大きさが小さくなり剣ヶ峰の湾曲よりも小さくなってしまう。富士ヶ嶺あたりでは難しいだろう。竜ヶ岳ならば距離的には良さそうだが、標高が高くなる分だけ太陽の出る位置が南側にずれて、剣ヶ峰の幅が広くなってしまい難しそうに見える。そこで狙っているのが竜ヶ岳山腹を巻いて走っている林道竜ヶ岳線である。ゲートは通年閉鎖されていて歩きでなければ入れないが、それでも竜ヶ岳山頂に行くよりは距離的にも時間的にも早い。そして何よりも、竜ヶ岳よりも北側の位置でダイヤの撮影が可能であるということである。木があってあまり良い展望地は無いと聞いているが全く無いわけではないだろう。行ってみないことにはわからない。


    本栖ハイランドの脇にある広大な敷地。向こうに見えるのが竜ヶ岳。


    山腹を巻くように林道が走っている。今回の目的地はあの林道。こちら側には林道に至る道は無いのだが、たぶん適当に登れば・・・。


    この敷地は私有地なので本来は立ち入り禁止である。


    富士山の眺望にも恵まれておりダイヤモンド富士の撮影には適地なのだが・・・あまり使うわけには行かない。


    GPS片手にススキをかき分けて東海自然歩道を目指す。ススキ野原の中には縦横無尽に道らしきものが走っている。


    こんな草原もあった。


    富士山の眺望が良い場所も点々とある。


    割石峠から延びる東海自然歩道に出た。

 撮影地を探しながらススキ野原の中を右往左往しながら東海自然歩道に出た。ススキが邪魔になる場所が多いが、富士山の見える場所は点々と散在していた。東海自然歩道を越えて森の中に入ると、上に林道が見えてきた。想定していた通り、道は無いが登れそうだ。しかし左膝にはまだ不安がある。たぶん登りは大丈夫のはずだ。下りは林道を歩くことにして登り易そうな斜面を探して林道に登り上げる。


    ススキ野原の上に林道が見える。ここも登れるが茨とススキの藪。


    脇の植林帯のほうがまだ登り易そう(?)


    林道直下にはロープが張られていた。林業作業のための補助ロープだろう。


    林道に出た。富士山が見える。


    木の向こうに富士山が見えるがあまり良い場所は無い。


    竜ヶ岳林道終点。ここからでは木の向こう側にしか富士山は見えない。


    しかし、土手を登って上の林の切れ間に立つと、素晴らしい富士山の眺望が得られた。


    200㎜望遠レンズ。剣ヶ峰は斜め台形状に見えるが、この距離ならばたぶん太陽の大きさがマッチしてくれるのではないかと思うが・・・やってみないとわからない。

 林道終点から土手を登ったところはこの林道では一番の富士山の眺望が得られた。ここで剣ヶ峰ダイヤになるのはこれからだが、残念ながら平日なので訪れることは出来ない。

 林道を起点に向かって展望地を探しながらゆっくりと歩く。ところどころ見えるところはあるのだが、木が邪魔する場所が多い。十分な展望が得られる場所は林道終点の土手の上とガードレールの切れ間の2ヶ所だった。


    ガードレールの切れ間の展望地。林道沿いの道から富士山が見える場所はここが一番良い。


    下に本栖ハイランドの竜神池が見える展望地。木の枝が結構邪魔である。


    位置的にダイヤが撮れるのはこのあたりまでであろうが、帰ってからカシミールで計算してみるとこの場所では剣ヶ峰まで太陽が来ないことがわかる。


    東海自然歩道に下りて道を戻る。


    本栖ハイランド裏側の展望地。ここもダイヤにはなるものの剣ヶ峰まで太陽は来ない。


    割石峠近くから見る富士山。

 2~3時間で回れるだろうと思って食事を持たずに歩き始めたが、4時間もかかってしまった。持っていたのはアメ玉5個だけ、そのうちの3個をなめてなんとか凌いだ。時間は12時を過ぎ、写ば写ばに立ち寄って食事をいただき帰宅となる。

 撮影地は全てGPSに登録し、データは撮れた。あとは実戦で狙っている画像が撮れるかどうか?天候と機会と運に恵まれることを願う。
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朝霧高原山梨県側の剣ヶ峰ダイヤモンド富士  平成29年11月26日

2017年11月27日 | ダイヤモンド富士
 ダイヤモンド富士の撮影場所はいよいよ静岡県の県境を越えて山梨県側に移動してきた。そろそろ竜ヶ岳の山頂よりも南側で白山岳にかかるダイヤモンド富士の撮影が可能な季節になった。

 剣ヶ峰は南側(静岡県側)に行くほど幅が広くなりなだらかとなる。反対に北側(山梨県側)に行くほど幅が狭くなり尖ってくるという見え方の違いがある。先週の記事で述べた通り、県境付近の富士宮道路付近では多分割ダイヤモンド富士ティアラの撮影は剣ヶ峰と太陽のマッチングが悪く、困難であろうと考えている。それではもっと北側に位置を変えてみたらどうなのだろうか?建物の立つ湾曲のところでは無くて剣ヶ峰全体の湾曲に太陽の形がマッチングする場所があるのではないだろうか?おそらく、今回撮影に出かける富士ヶ嶺の界隈では距離が近くて困難であろうと予想されるが、撮ってみないとわからないこともある。


    600㎜望遠テスト撮影。斜め方向から剣ヶ峰の建物を見るようになり、剣ヶ峰全体が少し尖ってくる。


    もうすぐ太陽が現れる。


    こちらが200㎜望遠。想定していたよりも左から太陽が現れてしまう。


    あと5mくらい右寄りで良かったようだ。


    突起の右からも出現。雪煙に邪魔されてしまったが。3つか4つ光芒が出ている。


    同上、200㎜


    さらにその右からも光が出る。この時点で剣ヶ峰の右斜面から光芒が現われていれば成功だが、おそらくもう少し右に寄ったとしても難しいだろう。


    同上、200㎜。これでも十分に格好良いダイヤと思うが、狙っている画像とはかけ離れている。


    右から光芒が出た頃にはもう左側の光は融合してしまっている。


    同じく200㎜望遠。


    本日の撮影場所。

 土曜日だったのでダイヤモンド富士撮影者、ないしは同じようなティアラ愛好家が撮影にやって来るのではないかと期待していたのだが、カメラマンは誰も居らず一人での撮影となった。これは想定していた通りの結果であるが、想定していたよりも太陽軌道が左側を通ったことがちょっと気になる。GPSは衛星の状態によって2~3mくらいの位置のずれは普通に起こるのだが、今回はずれ過ぎという気がする。太陽が低い位置にある12月から1月にかけて、剣ヶ峰全体に太陽をマッチングさせて多分割ダイヤが撮影できるのかどうか、決着を着けたいと思うが、まだまだ調査とテストが必要である。


    カシミール3Dによる本日の撮影位置からの太陽軌道。予定位置よりも左に構えてしまったが、それを考慮しても太陽の軌道は左だった。
コメント (2)
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