山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

富士山に昇るオリオン座 ふもとっぱら  平成29年11月19日

2017年11月22日 | 星空
 朝霧高原ダイヤモンド富士、釈迦ヶ岳、金川の森と巡り、上九の湯で汗を流して帰宅するはずだった。ところが、夕暮れが近付くと空が晴れ雲が消えて行く。富士山ライブカメラを見ると山頂を覆っていた雲がスッキリと晴れてきた。これならば・・・何度も朝霧高原まで足を運びながら撮れないでいた富士山の上に昇って来るオリオン座が撮れそうだ。上九の湯に浸かった後に朝霧高原ふもとっぱらに移動する。


    朝霧高原ふもとっぱらの池。プレアデス星団(スバル)が昇って来ている。オリオン座が富士山頂に姿を現すのは9時ごろなのでまだ2時間くらい時間がある。


    中央上にカシオペア座。空気が澄んだがカシオペア座を貫く天の川はあまり写らない。


    毛無山を流れる天の川


    中央の電灯が明る過ぎるので位置を変えて木の幹でライトを隠す。それでも他のライトが明るくて星の輝きは控えめになってしまう。


    8時過ぎ、いよいよオリオン座が姿を現した。

 以前から撮れるのかどうか疑問に思っていた写真がある。富士山の上に昇って来るオリオン座の大星雲である。赤道儀を使えば赤い大星雲を撮影するのは容易であるが、赤道儀無しでワンショットで撮影してどの程度まで描出できるものなのか?6等級の彗星が撮影可能なので2等級くらいの明るさがあるオリオン座大星雲を撮ることは容易だろうが、あの赤い雲のように広がる星雲をどこまで描出できるのか、ずっと撮ってみたかった。300㎜望遠レンズをセットして1台のカメラは準備完了、さらにもう1台に200㎜望遠レンズをセットするが、こちらはミラーレス一眼なのでピント合わせに手こずる。そうしているうちにオリオン座大星雲が昇って来てしまい、結局300㎜望遠のカメラしかセットできずに終わる。


    富士山頂に姿を現したオリオン座大星雲。Borg300mm, F5.6, Iso6400, 2秒で撮影。


    中心部の赤い部分は写るが周辺の薄い部分の描出はいまひとつ。


    いろいろ画像調整してやっとこの程度。


    レンズを70-200㎜に変える。こちらのレンズのほうが明るいので撮影はし易い。


    135㎜、F3.5、 Iso6400, 4秒でこの程度写る。

 念願だった富士山頂に昇るオリオン座大星雲を撮るには撮ったが、あまり面白い画像にはならず、ちょっと拍子抜けした感じである。今度は月明かりをライティングに利用して富士山をもう少し明るく描出してみたらどうなるのか?試してみたくなった。


    富士山頂に昇るオリオン座。飛行機が邪魔してしまった。拡散フィルター装着して試したが、ほとんどピンボケに終わった。


    ふもとっぱらの草原とオリオン座


    池に映る富士山と山頂に昇るオリオン座のこの構図が狙いだったのだが、やはり電灯の明かりが明る過ぎて星が負けてしまう。


    池に映るオリオン座も光に負けてしまっている。

 このふもとっぱらの池は構図的には良いのだが、想定外に電灯が明るくて星の撮影にはあまり向かなそうだ。しかし、朝霧高原ではオリオン座大星雲が富士山の山頂に現れるベストポジションであり、冬の大三角形が富士山をまたいで昇って来るところも良い。月明かりを使って条件を変えて撮ってみると、また違う写真になるのではないだろうか。
コメント
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