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山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

春霞のパール富士 三浦半島荒崎海岸  平成31年2月20日

2019年02月22日 | 月富士
 この夜の月は地球に最接近する満月のスーパームーンである。実際に最も地球に近付くのは夕方の6時半ごろだったと思ったが大きな月であることには違いない。日の出の頃に富士山の上に沈んで行くこの大きな月を追って三浦半島まで足を延ばした。今回撮影候補地としてマークしていたのは3ヶ所、1ヶ所目は足柄峠、2ヶ所目は国府津駅北側にある櫁柑山中腹、3ヶ所目が三浦半島荒崎公園である。深夜まで雲におおわれて雨も降っていたが、天気予報、天気図、衛星画像のいずれでも未明には回復してきそうである。ただし、南側に行くほど回復が遅れそうである。パール富士を見るには足柄峠が最も有利だろうが、ここはあまり遠征する機会が訪れない三浦半島からあえてこのスーパームーンパール富士を狙ってみることにする。

 前日は三浦半島横断道の途中にあるパーキングエリアまで行って仮眠する。荒崎公園に駐車場があるのだが、ネット情報だと夜間は開場していないらしい。路上駐車で寝るのは寝にくいので手前のパーキングエリアを利用した。12時に寝て4時45分に起床して現地に行くと、既に路上にずらりと車が止まっている。50台くらい止まっていたのではないだろうか、皆パール富士狙いの人たちだ。幸いにしてスペースが空いておりなんとか駐車することが出来た。カメラ3台と三脚4本をザックに詰め込んで撮影予定地に向かうと既に三脚がたくさん立てられていた。細い道を通って先に進むと幅が1mほどの岩棚があってそこでカメラを構えることにしたが、落ちたらただでは済まないような危ない場所でそこは私しか居なかった。


    今夜の月はスーパームーン。570㎜望遠。


    こちらは200㎜望遠。


    さらに28㎜。月は見えてくれたが低空の霞が残っており富士山は見えない。


    富士山は見えずとも月を追いかけていれば必ず富士山に当たる・・・はず。


    月が霞の中に入って不鮮明になってきたが、なんとなく富士山の形が見えてきた。


    うっすらと見えてきた富士山。センサーのゴミが邪魔。


    photoshopで消す。


    570㎜望遠。霞んでしまってはいるが、大迫力の月が富士山山頂に迫る。


    なんとか見えてくれた三浦半島のパール富士。


    春霞のパール富士、撮影成功。


    同上


    同上


    富士山の裏側に静かに月は沈んで行く。


    パールの終わった後の景色。素晴らしいショーだった。

 現地に到着した当初は富士山が見えず、このまま終わってしまうのではないかと思ったのだが辛うじて姿を現してくれた。ギリギリのところで天候が回復してくれたというところだろう。あまりお目にかかることが出来ない三浦半島のパール富士なのでこれだけ見られただけでも上出来である。

 撮影機材を片付けて上にある展望広場に行ってみる。道を短絡して細い藪道を登って行ったところ、展望デッキの真下に出てしまった。この展望デッキの段差が高くてうまく乗れず、下を這って裏側に抜け出たのだが出口が大藪になっており三脚がひっかかってしまい抜け出るのに一苦労だった。普通の道を歩いたほうが早かったかも知れない。


    展望台。抜け出た展望デッキはこれとは別の場所。


    展望台から見る富士山。さらに霞が消えて富士山が見やすくなってきた。この場所からの撮影も考えてはいたが前景に岩が見える下の場所のほうが構図的に良かった。

 霞んだパール富士になってはしまったが、富士山の山頂幅よりも大きな月が沈んで行く三浦半島のパール富士は距離が遠いので見られることのほうが珍しい。これだけ見えれば上出来、満足して撤退する。

 周辺をぐるり散策して車を止めた場所に戻ると、なんとsanaeさんご夫妻も撮影に来られていて、私の車を見つけて待っていてくれた。予定ではあと2ヶ所下見して帰る予定だったのでその旨を離すと、合流して次の目的地に一緒に行くこととなった。
コメント (4)
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