山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

南部町の公園に咲くササユリ  令和1年6月9日

2019年06月11日 | 里に咲く花
 天気予報通りに午後の遅い時間になると雨脚が少し強くなってきた。林道から抜け出して国道まで出ると少し止んで来たので、もう1ヶ所気になっていた花を見に行ってみることにする。少し時期が早い気もするのだが山梨県外ではヒメサユリが咲き出したという話も聞くのでこちらのユリも咲き出しているかも知れない。


    公園内のアジサイがもうすぐ見ごろを迎える。


    この場所に咲くユリは下刈りがされていて、地元の人たちの手で丹念に保護されている。


    まだ蕾、少し早かったかと思ったが・・・


    咲き出したばかりのササユリに出会うことが出来た。


    上品な薄ピンク色の花。


    初めて見るその花の美しさに感動する。


    梅雨に咲くササユリ。梅雨の雫を纏ったその姿が美しい。


    この公園では別の植物も保護されている。


    ヒカゲノカズラ


    もうひとつ状況を確認しておきたかったのがこの花。


    新しい株が芽吹いている。


    クモキリソウ属であるがエビネと同じように前年の葉を出したまま冬を越し、新しい葉と花が咲いてから古い葉が枯れるらしい。


    黒い花芽が見え出している。あと2~3週間で咲きそうだ。

 時刻は5時を過ぎた。もう1ヶ所廻りたいところがあったのだが雨脚が強くなり空が暗くなりもはや難しそうである。本日の山梨県南部花巡りはこれにて撤退する。ずっと天候が悪く小雨の中の花巡りだったが効率良く廻れたのではないかと思う。中部横断道が身延町まで延びたことでアクセスが良くなったことが大きい。おそらく今シーズンあと数回この界隈を訪問することになるだろう。
コメント (7)
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山梨県県南部の花巡り ~着生ランを中心に~  令和1年6月9日

2019年06月11日 | 里に咲く花
 予定では瑞牆山パノラマルートのクモイコザクラ観察だったのだが天候が悪く小雨の中を急峻な岩場を登る気にはとてもなれない。前日花仲間が見に行ってくれた様子ではどうやらもうほとんど終わっているようである。瑞牆山から奥秩父山系のクモイコザクラ調査は来年に持ち越しである。

 本日は山に登るのは止めて県南部の着生ランを中心に車で巡ることにした。小雨が混じる写真撮影にはあまり向かない天候であるが、風がほとんど吹いていないことが救いである。高い木に着生している植物でも風で木が揺れなければそこそこの撮影が可能なはずである。廻れるだけ廻ってみることにする。

 まずは、まだ咲いていないであろう花の様子を見に行く。


    イワヒバがたくさん着生している岩


    純白のこの大きな花は何?


    枝垂桜の幹に着生したこの植物


    フウラン


    別角度から見る。花穂が延びてきている。


    トリーミング。花穂と先端の白い部分は蕾と思われる。昨年のガラに綿毛のような種が付着している。

 次に向かった先はおそらく見頃を迎えているであろう着生ランである。林道を進んで高度が上がると霧の中に突入し、さらには雨が降り出した。


    テイカカズラが巻き付いている。


    テイカカズラ


    木の幹にたくさん咲いている。


    マメヅタラン


    トリーミング。確かに唇弁があってランの花の形をしている。


    こちらの木にはピッシリと咲いているが木の葉が邪魔して全容は見えず。


    シノブとマメヅタラン


    もう1種類別のランが着生している。


    ムギラン。こちらもビッシリと着生している。


    この部分は中央部が浮き上がっていて落下してしまいそうである。


    ムギランの名前の由来となっている偽球茎が見える。


    トリーミング。良く見てみると小さな蕾(上側に2個)と昨年のガラ(下)が見える。

 雨脚がやや強くなり傘を差しながらの撮影となってしまったが、風が吹かず木が揺れなかったためにそれなりに高解像度の撮影が出来た。

 次に向かったのはおそらく見頃を迎えているであろう着生ランである。


    モミの木の幹に着生していたラン。


    ヨウラクラン。満開を少し過ぎていた。


    別の場所。


    こちらはもう花が散って結実している。


    トリーミング。花柄に種が付いている。

 さらにもう2ヶ所、梅の木に着生したランを見に行く。草むらの中に踏み込むとあっという間に靴にはヤマヒルが着いて来た。想定していたので持って行ったアルコールスプレーで撃退する。ほんの10分ほどで約10匹を撃退した。


    結実したカヤラン


    この木にはクモランがたくさん着生している。


    中心部に小さな花芽が出ている。


    10円玉と比較するといかに小さな花芽であるかわかると思う。

 小雨が降ったり止んだり(ほとんど降っている時間のほうが長かった)の生憎の天候だったがなんとか本降りの雨は避けられた。一番の目的だったマメヅタランは満開の良い時期に訪問出来たのが良かった。ムギランは今回の場所だけでなく他にも数ヶ所で生育しているのを確認しているが、マメヅタランのほうは今のところ今回の場所しか見つかっていない。これから咲くであろうフウランが開花した姿は是非とも見に来てみたいと思っている。

コメント (2)
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