山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

梅雨の晴れ間の富士山 新道峠から黒岳へ  令和1年6月16日

2019年06月17日 | 山梨百名山
 梅雨の合間の晴れた日は貴重な撮影日で、前日の天気予報、衛星画像から見てこの日は絶好の富士山撮影日和になるはずである。うまくすれば雲海に浮かぶ富士山が見られるかも知れず、早朝4時起きで新道峠に向かう。同じようなことを考えているカメラマンはたくさん居て、予想通り新道峠の駐車場は車がいっぱいで手前の林道脇スペースになんとか車を止めて展望所に向かう。予想通り展望台は下も上もカメラマンがあふれ返り三脚を立てられるスペースは無い。さらにその上にも展望地があるので登って行くとそちらは誰も居らずカメラを構えるが雲がかかっていて何も見えない。時刻は6時、もう日の出を過ぎている。スマホで富士山ライブカメラを見てみるとどこのライブカメラを見ても富士山が姿を現しており、この雲は山の上にかかっている雲のようだ。必ず晴れてくるはず・・・と待っていると6時10分頃になって富士山が姿を現し始める。


    新道峠に着いた頃には霧がかかって何も見えない。あきらめて帰る人の姿もちらほらとあった。


    6時10分ごろ一瞬富士山が姿を現すが・・・


    その後はまたしばらく見えなくなってしまう。


    6時半ごろからようやく霧が晴れて綿帽子をかぶった富士山が姿を現した。


    前方にあるヤマツツジにはまだ朝日が差し込んで来ない。


    7時近くまで待ってようやく朝日が差し込んでくる。


    ヤマツツジと梅雨の合間の富士山


    もう少し待っても良かったが何人かカメラマンがやって来たのでここまでで撤退。山頂を目指す。

 今年のヤマツツジは花付きが悪いうえに前日の雨でだいぶ痛んでしまったようである。折角の梅雨の合間の富士山だったが思ったような画像にはならなかったが、それでもこの季節にしては上出来な富士山である。7時を過ぎた頃からカメラマンが何人かやって来たので撤退して山頂を目指す。


    中腹から見る富士山


    新緑から垣間見る梅雨富士


    黒岳展望台から望む富士山。前景に期待していたミツバツツジはもう終わっていた。


    綿帽子雲を纏った梅雨富士

 8時過ぎに黒岳展望台に到着し大休憩する。綿帽子雲を纏ったこの季節にしてはかなり透明感の高い富士山を存分に堪能することが出来た。


    下山しながらヤマツツジと富士山を再写したがこの頃には雲が巻いてしまった。

 山頂付近に咲く花を散策して下山したのは昼過ぎになってしまった。気温が上がって富士山には雲が巻いてしまったが、それでもこの日は透明度の高い富士山を1日中楽しむことが出来た。これだけの富士山が姿を現す日はそう滅多には無い。この日は登り得な日だったと思う。
    

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紅色のヤマシャクヤク咲く  令和1年6月14日

2019年06月17日 | 里に咲く花
 紅色の花を咲かせるヤマシャクヤクは今年から山梨県の指定稀少動植物種、その中でも特定種に指定された植物で、採取だけでなく移動や売買も禁止されている植物である。ある説明会で植物のスライド上映を担当した際に情報提供を呼び掛けたところ、さっそく花仲間から情報をいただき案内していただいた。車を止めてから歩いて歩いて・・・そんなところに入って大丈夫なの?というところにその花はひっそりと咲いていた。


    初めて出会う紅色のヤマシャクヤク。散ってしまった花とまだ蕾の花が同棲している。


    ちょうど咲いている花があったと思ったのだが・・・


    撮影してきた画像を見てみると花弁に大きな虫が付いていた。全く気付かなかった。


    もうすぐ開きそうな花。


    これくらいが一番綺麗かも知れない。


    こちらは見頃の花。


    花弁は少し痛み気味。前日の雨で痛んでしまったようだ。


    角度を変えて中を拝見。


    存分に楽しませていただいた紅花のヤマシャクヤク。個体数は決して多く無い。

 方向を変えてもう1ヶ所散策する。もう花は終わってしまっているだろうと思っていたのだが辛うじて咲き残った花に出会えた。


    スズムシソウ。もう終盤であるがなんとか咲き残っていた。


    スズムシソウ


    コアツモリソウ。こちらもなんとか見ることが出来た。

 花仲間のおかげで思いがけない紅花のヤマシャクヤクに出会うことが出来た。ここは山梨県レッドデータブックに掲載されたメッシュに登録された範囲内にあるのだが、他の場所でも生育が確認されているらしい。意外と広い範囲に分布しているのかも知れない。
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