山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

富士北麓の草原で花三昧  令和1年7月14日

2019年07月16日 | 山に咲く花
 前日も富士北麓の森の近くまで行ったのだが雨脚が強くなって途中で引き返し、結局はドライブしただけで花は観ずに終わってしまった。この日も朝から小雨が降っていてあまり出かける気にはなれなかったが、お昼近くになって雨が止んできた。山の上まで登る気にはなれなかったので、車で花の咲く場所の近くまで行ける草原に出かけてみることにする。

 花の咲く場所を登録したGPS片手に草原の中を移動するが、この日は天候が悪いためか衛星の捕捉状況が悪くGPSの地図上に現在地が出て来ない。何度も電源を入れ直して一瞬だけ捉えられる現在地から、おそらくあのあたり・・・と目星をつけて車で移動するが、ここで良いのだろうか?半信半疑で車から降りて周辺の草地を探してみると、あっけなくその花に出会うことが出来た。また小雨が降り出したので傘を差しながらの花散策である。


    車を止めたすぐ先に咲いていたその花。


    ピンク色の花を咲かせるハタザオ


    ハナハタザオ


    この周辺には思っていたよりも個体数は多かった。


    周辺を散策してみるとたくさん咲いていた。


    結実している部分もあるがおそらくこれで満開の見頃なのだろう。


    こんなにたくさん咲くものなのか?


    これでも絶滅危惧種の花である。

 想定していた以上にたくさんのハナハタザオに出会えて満足だった。もう1種類ラン科の植物が咲いていると聞いていたので草むらの中を覗き込みながら探してみたが見つからなかった。ならば、最近花仲間が探し出してきた別の場所を見に行ってみよう。

 車で現地近くの林道を進んで行くと対向車が走ってきた。こんな場所に何しに来た車か?と思ったら、なんと花仲間の北杜市のお嬢様だった。目的は同じ花で、数株見つけてきて帰るところだったのを無理矢理引き留めて案内をお願いする。


    この花は草むらの中にひっそりと咲いている。目が慣れないと見つけにくい。


    スズムシソウに似ているが花の付き方が違う。これはセイタカスズムシソウ。


    茎から花柄を出してその先に1個の花を付ける。


    半透明の美しい花。


    背高の名が付くが、この場所の個体はあまり背が高いわけでは無い。個体数はあまり多くは無かった。


    近くにはこんな花もあった。


    ツチアケビ。決して綺麗な花とは言えないが・・・


    開花した花はそれなりに美しい。

 昨年別の場所で偶然セイタカスズムシソウを発見したが既に時期が遅く痛んでしまっていた。今年は新鮮な花を見てみたいと思っていたのだが、花仲間からの情報でちょうど良い時期に花に出会うことが出来た。良く探してきたものだと思うのだが、何故にメインルートから外れるあんな場所を歩いているのか不思議である。小雨の中を2ヶ所の草原を巡り歩いたため、服は露でびしょ濡れになってしまったが、良い時期に良い花に出会うことが出来た。
コメント (2)
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