冷たい雨が止み、前日の夕方に姿を現した富士山は初冠雪して北側から東側の斜面が真っ白になっていた。面白いことに西側の朝霧高原から見る富士山はさほど白く無い。青空が広がった本日の朝は富士山ライブカメラで見ると雪化粧した綺麗な富士山が姿を見せていた。
先日羅漢寺山で見たウサギシダは本物なのだろうか?確認するには他の場所のウサギシダを見てくることが必要だろう。以前に青木ヶ原樹海の中に生えているアオキガハラウサギシダというものを見せてもらったことがあったが、その時はそのシダの価値が分からず写真も撮らなかった。今になってそのシダの貴重さが分かるようになってきた。夏緑生のシダなのでもう枯れてしまっているかも知れないが見に行ってみることにする。

今になってこんなシダの貴重さが分かるようになってきた。オオクボシダ。西沢渓谷では岩に付着していたが樹海の中では木に着生している。

トウゲシバ(ヒカゲノカズラ科)。苔の仲間のようにも見えるが、普通に見かけるシダの仲間。

半月型の胞子嚢が葉の間に付いている。その上には鳥のクチバシのような無性芽が付いている。北岳で見てきたヒメスギランと同じ構造である。

コケの上に生えているハリガネワラビは林の中に生えているものとはまた違った印象を受ける。

ソーラス

これも普通に見られるシダ、ホソバシケシダ(イワデンダ科シケシダ属)と思われる。

細長いソーラスがいっぱい付着している。

ヤマイタチシダ(オシダ科オシダ属)と思われる。

鱗片が袋状かどうかは確認できず。

岩の上に生えていた光沢のある緑色鮮やかな格好良いシダ。

ソーラスがたくさん付着しており、今が花盛りといったところだろう。中軸に黒い鱗片が生えておりシノブカグマ(オシダ科カナワラビ属)と思われる。

そしてこれが本日のお目当てのシダ、アオキガハラウサギシダ(ナヨシダ科ウサギシダ属)。やはりもう枯れかけている。

ウサギシダとの違いは根元から2番目の葉に葉柄があることで、そういう目で見ると右上の個体は2番目の葉に柄が付いている。

しかしソーラスを付けていない幼弱なものには柄が付いていない。山梨県レッドデータブックでは同じものの扱いになっている。

ソーラスは小羽片の辺縁に沿って配列している。

これらの全体的な形やソーラスを見比べる限りでは羅漢寺山で見たものはウサギシダと見て間違い無さそうである。違いといえば葉柄が短いことと小羽片先端の一部が鋸歯状なところだろう。

ついでに見てきた植物。森の主のようなこの巨木の上には変わった植物が宿っている。

このゴソゴソっと生えている植物、ホザキヤドリギ。これでも山梨県絶滅危惧ⅠA類の稀少な植物である。

1,140㎜望遠で捉える。黄色い実が成っているだろうと思ったのだが・・・

トリーミング。まだ黄緑色だ。ちょっと早かったようである。
シダを見るようになってからずっと気になっていた青木ヶ原樹海の中にある貴重なアオキガハラウサギシダであるが、想定はしていたもののやはり少し遅かった。いちばん確認しておきたかったソーラス配列は確認することが出来て、羅漢寺山で見てきたものとほぼ同じ配列をしていることが分かった。羅漢寺山で見てきたものもきっとウサギシダだろう・・・と思ったのだがシダを観察するうえで重要な部分の観察を忘れていた。それは根元の鱗片の構造である。さて、どうなのだろうか?いずれの場所も見忘れてきたのでまた来年への課題を残すことになってしまった。
先日羅漢寺山で見たウサギシダは本物なのだろうか?確認するには他の場所のウサギシダを見てくることが必要だろう。以前に青木ヶ原樹海の中に生えているアオキガハラウサギシダというものを見せてもらったことがあったが、その時はそのシダの価値が分からず写真も撮らなかった。今になってそのシダの貴重さが分かるようになってきた。夏緑生のシダなのでもう枯れてしまっているかも知れないが見に行ってみることにする。

今になってこんなシダの貴重さが分かるようになってきた。オオクボシダ。西沢渓谷では岩に付着していたが樹海の中では木に着生している。

トウゲシバ(ヒカゲノカズラ科)。苔の仲間のようにも見えるが、普通に見かけるシダの仲間。

半月型の胞子嚢が葉の間に付いている。その上には鳥のクチバシのような無性芽が付いている。北岳で見てきたヒメスギランと同じ構造である。

コケの上に生えているハリガネワラビは林の中に生えているものとはまた違った印象を受ける。

ソーラス

これも普通に見られるシダ、ホソバシケシダ(イワデンダ科シケシダ属)と思われる。

細長いソーラスがいっぱい付着している。

ヤマイタチシダ(オシダ科オシダ属)と思われる。

鱗片が袋状かどうかは確認できず。

岩の上に生えていた光沢のある緑色鮮やかな格好良いシダ。

ソーラスがたくさん付着しており、今が花盛りといったところだろう。中軸に黒い鱗片が生えておりシノブカグマ(オシダ科カナワラビ属)と思われる。

そしてこれが本日のお目当てのシダ、アオキガハラウサギシダ(ナヨシダ科ウサギシダ属)。やはりもう枯れかけている。

ウサギシダとの違いは根元から2番目の葉に葉柄があることで、そういう目で見ると右上の個体は2番目の葉に柄が付いている。

しかしソーラスを付けていない幼弱なものには柄が付いていない。山梨県レッドデータブックでは同じものの扱いになっている。

ソーラスは小羽片の辺縁に沿って配列している。

これらの全体的な形やソーラスを見比べる限りでは羅漢寺山で見たものはウサギシダと見て間違い無さそうである。違いといえば葉柄が短いことと小羽片先端の一部が鋸歯状なところだろう。

ついでに見てきた植物。森の主のようなこの巨木の上には変わった植物が宿っている。

このゴソゴソっと生えている植物、ホザキヤドリギ。これでも山梨県絶滅危惧ⅠA類の稀少な植物である。

1,140㎜望遠で捉える。黄色い実が成っているだろうと思ったのだが・・・

トリーミング。まだ黄緑色だ。ちょっと早かったようである。
シダを見るようになってからずっと気になっていた青木ヶ原樹海の中にある貴重なアオキガハラウサギシダであるが、想定はしていたもののやはり少し遅かった。いちばん確認しておきたかったソーラス配列は確認することが出来て、羅漢寺山で見てきたものとほぼ同じ配列をしていることが分かった。羅漢寺山で見てきたものもきっとウサギシダだろう・・・と思ったのだがシダを観察するうえで重要な部分の観察を忘れていた。それは根元の鱗片の構造である。さて、どうなのだろうか?いずれの場所も見忘れてきたのでまた来年への課題を残すことになってしまった。