山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

秋の花を探して春日山へ  令和1年10月26日

2019年10月28日 | 山に咲く花
 花のシーズンもそろそろ終わりであるが、まだ咲き残っているかも知れない花がある。昨年花仲間が見つけて見に来ないかと誘いを受けたのだがとうとう日程がとれずに行けなかった花である。もう終わってしまっているかも知れないが花が無くても最近見回っているシダは必ずある。まだ御坂山系のシダは全く見歩いていないのでそちらの楽しみもある。シダ植物を見歩くようになってから山や里や渓谷を歩く楽しみの幅がずいぶん広がったように思う。


    鳥坂トンネルの脇にある駐車スペースに車を止めて出発する。


    春日沢の頭への登り。ルートはしっかりしているが倒木が多く、あまり管理されている様子は無い。


    40分ほどで春日沢の頭に到着。木が伸びて眺望は得られなくなってしまった。

 積翠寺から見下ろす甲府盆地には、朝は雲海が広がっていたのでこの春日沢の頭から見る雲海の甲府盆地を期待していたのだが残念ながら伐採地の木が伸びて眺望が得られなくなってしまっていた。もっとも到着した時間が既に遅く、雲海はほぼ消えてしまっていた。この先は標高差150mほどの急下りになっておりそこから登り返した先に春日山がある。春日山を越えてさらにその先の名所山を目指して進む。


    春日山山頂の山梨百名山標柱は新しくなっていた。こんな地味な山に何組か登山者が居たのにはちょっと驚いた。


    林道を横切る。この林道は通年閉鎖だとばかり思っていたらゲートが開いており一般車が通れるらしい。山頂で出会った1組はここまで車で乗り付けていた。


    林道脇に咲いていたどっさりのリュウノウギク


    これまたどっさりのヤクシソウ


    ノコンギク


    リンドウは薄色だった。


    林道沿いにある展望台からの景色。左に南アルプス、右に八ヶ岳と茅ヶ岳の山塊が見える。夜景がきっと綺麗だろう。


    雪を纏った白根三山


    八ヶ岳はまだ雪化粧していない。


    名所山への防火帯尾根の登り。結構きつい。


    咲き残っていたトリカブト。


    名所山山頂。ここが春日山山塊の最高峰だが、林の中のピークで眺望無し。地味な山である。


    探していたのはこれ。


    ホソバツルリンドウ。白花ではあるが若干青色がついている。


    下からのぞき込むが、花の中の雄しべと雌しべはうまく撮れなかった。


    普通の色の付いた花でもそう簡単に見られるものでは無く、白花に出会うのはさらに難しい。2株しか見つからなかったが見られただけでも上出来である。

 自力で探せず花仲間に電話して場所を聞き、ようやく出会うことが出来た。御坂山系でこの花が生育していること自体が珍しく貴重である。シダ類もたくさん見て回ってきたがまだ同定できておらず(自信を持って同定できないものが多過ぎる!)ある程度の調べがついてから後日報告したいと思う。
コメント
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