山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

色付き始めた湯村山尾根の夕暮れ  令和1年10月27日

2019年10月31日 | 番外編
 この日は大弛峠から国師ヶ岳か金峰山を予定していたのだが帯那山のところでクリスタル林道が通行止めとなっており予定変更して帯那山を散策して下山し、千代田湖まで移動してきた。コンビニに立ち寄るのを忘れパン1個とチョコレート1枚を半分ずつ食べてお昼を凌いできたが午後3時になるとだいぶ空腹になってきた。折角富士山が姿を現したので千代田湖の上の白山展望台に立ち寄りたいところだが、市街地まで下りてコンビニに立ち寄ってからだと微妙に時間が足りなそうである。どうするか考えながら湖畔の岩壁を覗き込んでみるとまだ決着が着いていないシダが生えていた。これを見ながら展望台まで行くとなるとコンビニに行ってくる時間は無さそうである。残ったパンとチョコレートで辛抱して八王子神社と白山展望台に行ってみることにする。


    紅葉が始まっている千代田湖。


    湖畔の岩壁に着いていたシダ。これは羅漢寺山で見たものと同じである。


    今度はきっちりと根元の鱗片を確認する。思った通り黒い鱗片が付着している。これはウサギシダでは無い。


    大きいほうのシダ図鑑で調べてみると、これはミサキカグマ(オシダ科オシダ属)というシダであることが分かった。


    もうひとつ、あちらこちらで見かけてはいるが何だか分かっていないシダ。ほとんどがソーラスを付けていない。


    こちらの大き目の株にはソーラスが付いていた。


    紅色のソーラスが葉先端寄り、小羽片に沿って根元寄りに付着している。おそらくベニシダで間違いないと思う。春先に紅色の若葉が確認出来れば確実である。


    階段を登ってまずは東屋が立つ展望台に行く。


    白砂の道。岩の間に変わったシダがあるのではないかと思ったが何も見つからず。


    茅ヶ岳から黒富士の山塊。右下の岩が露出した山が先日散策した羅漢寺山。いずれもまだ十分には見歩いていない山塊である。


    八王子神社下にある展望地からの眺望。


    別の場所。甲府駅北口のタワーマンションと富士山がほぼ一直線に並ぶ場所。


    八王子神社


    その向こうの展望台から見る湯村山の尾根と甲府盆地。色付き始めてはいるがまだ早い。11月下旬ごろから見ごろになると思われる。


    千代田湖に戻る。もうひとつ確認しておきたいものがあった。


    ヒツジグサではないかという話を聞いたがこれはスイレンのほうだろう。


    夕暮れの千代田湖とスイレン

 本日はこの夕陽を見て撤退である。なかなか美しい夕陽を見ることが出来た。

 八王子山展望台で写真を撮っていると大型のカメラと望遠レンズを抱えた女性が撮影にやって来た。夕景狙いかと思っていたら本日は山梨県庁でハロウィンイベントの一環で花火の打ち上げがあるそうで、それを撮りに来たと言っていた。スマホで調べてみると午後6時半、7時半、8時半の3回花火が打ち上がるらしい。甲府の夜景と花火と富士山を撮影する絶好の機会、これを逃す手は無い。市街まで下りてコンビニに寄り、ラーメンを食べておやつを買い込み千代田湖に戻るが・・・途中の峠道から見る富士山は雲に巻かれて姿を消してしまっていた。日没と同時に雲が増えるよくあるパターンである。残念ながら富士山と花火の撮影は困難、諦めて今度こそ本当の撤退である。
コメント
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