山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

剣ヶ峰に昇るパール富士 富士桜霊園公園  令和2年1月9日

2020年01月09日 | 月富士
 強風吹き荒れた夜が明け、朝から雲ひとつないスッキリした富士山が姿を現した。午後になると少し雲が湧いてきたものの相変わらずの綺麗な富士山である。本日のパール富士は富士宮市の朝霧高原を過ぎてその先まで行けば見ることが出来るのだが、富士山との距離が近くなってしまうので小さなパールになってしまう。そこで、何度も狙っているが剣ヶ峰の真上に月が昇る構図、かつ残照の時間のパール富士を狙って富士桜霊園公園に出かける。初めて訪れる場所で、グーグル航空写真で撮影場所を十分に検討のうえ現地入りする。パール富士の1時間前に現地到着したが既にカメラマンが10人くらいスタンバイしていた。その中でもいちばん右端のあたりに並んでいたベテランカメラマン2人の脇にカメラを構えさせていただき月の出を待つ。


    朝霧高原を通過した頃には雲が巻いていた富士山だったが、日没が近付くとともに雲が晴れてきた。


    ほんのりと染まった富士山。


    もう少し赤くなるはずだったが西の空に出た雲に遮られて色は薄くなってしまった。


    半分ほど昇った月


    計算通りに剣ヶ峰の上に昇って来た月


    この時間でも剣ヶ峰に残照が残っているはずだったが消えてしまった。


    月は離れて行く。


    300㎜望遠レンズ。この頃にはまだ少しピンク色に染まっていたが・・・


    ほとんど残照無し。


    なかなか狙い通りの残照パール富士にはなってくれない。


    いちばん狙っていたのがこの570㎜望遠。


    剣ヶ峰に昇る月


    剣ヶ峰に立つアンテナの真上に月が昇った。


    トリーミング画像。800㎜くらいの望遠でちょうど良かったかも知れない。

 天候が良かったので綺麗な残照紅富士に昇るパールが見られるだろうと期待したのだが、残念ながら西の空に出た雲に阻まれて肝心の時間帯の紅富士は見られなかった。残念。また次回に期待したい。
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昇仙峡界隈のシダを巡る  令和2年1月4日

2020年01月09日 | シダの仲間
 竜ヶ岳のダイヤは不発に終わってしまった。下山後ガストで昼食後、師匠に案内していただき昇仙峡界隈のシダ植物を何ヶ所か案内していただいた。初めて名前を聞くシダがあったり、見たいと思っていたシダも生育していて驚きに満ちた散策となった。


    昇仙峡千ヶ滝


    岩壁に生えていた普通のノキシノブ。葉先が細い。


    こちらがヒメノキシノブ。葉先が円くて小型、かつ色も黄緑色。普通にあるらしい。


    これだけ赤く色付いているとすぐに分かる、アカハナワラビ。


    注目すべきは葉の辺縁の形状で、細かい鋸歯がある。フユノハナワラビは鋸歯が目立たない。


    初めて見るシダ、トキワトラノオ。まさかこんなところで出会えるとは思ってもいなかった。石灰岩地を好むシダ。


    コバノヒノキシダに良く似ているが葉が肉厚で根元近くの葉が小さめ、かつ扇状になる。


    成熟したソーラス。包膜があるが大部分脱落している。


    こちらも初めて見るシダ。名前は知っていたがこんなところにあるとは驚きのトウゴクシダ。


    ベニシダに良く似ているが下向き最下小羽片(根元に一番近い部分の根元側を向いた葉)が大きく突出しており葉の切れ込みが深い。葉の色も鮮やかな緑色。


    ソーラスはベニシダと同じように見える。


    鱗片は薄目。


    こちらは初めて名前を聞くシダ、リョウトウイタチシダ。ヒメイタチシダから新たに別のシダに分類されたらしい。


    下向き最下小羽片はイタチシダの仲間らしくピンと張り出している。葉は光沢が少なくやや薄くて華奢な印象を受ける。


    特徴的なのは幅が広めのこの扁平で真っ黒な鱗片である。


    ちなみにこちらがオオイタチシダ。イタチシダの仲間はなかなか判別が難しく全く自信無し。

 もう1種類見たかったシダがあって案内していただいたが発見できず、後日師匠からメールをいただいてさっそく確認に出かけてきた。


    この冬の間に探しておきたかったシダ。山の中腹にあるのかと思っていたら畑の石垣に生えていた。


    枯れているようにも見えるが、冬期は乾燥から守るために葉を丸めている。ヒメウラジロというあまり見られないシダ。


    裏側の白粉と辺縁に付くソーラス。


    向こうに富士山が見える、良いシチュエーション。葉が青々と茂っている頃に再訪してみよう。


    コバノヒノキシダかと思ったが根元近くの葉を良く見てみるとこれはトキワトラノオ。


    あふれんばかりの山盛りソーラス。

 シダ植物は山上まで行かなくても見られるものがたくさんあり、かつ冬期でも見られるものが多いことが良いところだろう。山梨県では約250種類のシダ植物が生育しており、ようやく100種類くらいまで見ることが出来た。約半年でこれくらい見ていれば上出来だが、里山のシダでもまだお目にかかっていないものが多数ある。県南部の南方系シダはまだ手付かずになっており、急がずに少しずつ見て行きたいと思っている。
コメント (2)
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