山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

ネオワイズ彗星は見えるか? 御坂花鳥公園展望台  令和2年7月18日

2020年07月20日 | 星空
 御坂山系の山で花探索を終えた後、西の空を見ると雲が広がっているもののところどころ抜けて青空が見えている場所もある。これならばひょっとして・・・星好きの人たちでは現在話題になっているネオワイズ彗星が見えるかも知れない。春日山展望台まで行けば八ヶ岳の上に沈んで行くのはステラナビゲーターで確認してきているが、八ヶ岳は雲の中で見えない。その場所まで夜中に行くにはリスクが高い。そこで、今まで行ったことが無い花鳥公園展望台というのがあるのを以前から知っていたので立ち寄ってみることにした。この場所はリニア新幹線が眼下に見えるらしく、開通すれば多くの人で賑わうことになるのであろうが、果たしていつ開通するやら??


    花鳥公園展望台からの眺望。南アルプスを背景にリニア新幹線が走る。桃の時期が良さそうである。


    花鳥公園と花鳥の大杉。トイレと休憩東屋が整備されている。


    花鳥の大杉

 日没までには時間があったが、カメラ3台をセットし、1台は追尾用にスカイメモSをセットする。北極星は見えそうもないのでアストロレーサーという装置を使っておおよその極軸を合わせる。さらに広角系レンズと200㎜ズームレンズをセットして待つことにする。日没を過ぎた頃に双眼鏡とカメラをセットして空を見ているご夫婦がやって来て、さらにもう1人、フルサイズカメラにそれなりの高性能ズームレンズを搭載した若者が現れた。話をしてみると、赤外線カットフィルターが付いていない星撮り用のカメラを使っていた。スマホに登録してある画像を見せていただいたがやはり星雲の赤色の出方が凄い。さらにもう1人現れて、5人で彗星が現れるのを待つ。しかし、西の空の低空に広がる雲はさらに広がり、これで見えてくれるかどうか?


    綺麗な夕焼け空が広がった。あの抜けた隙間に一瞬でも彗星が現れてくれれば・・・


    甲府駅周辺の高層(?)ビルの上空を飛んで行くところを狙う。


    こちらは縦位置の望遠レンズ。撮れれば新聞に投稿・・・などと考えていたが・・・。


    あの隙間に現れれば・・・


    双眼鏡を使いながら目を凝らして雲の隙間を見つめていたが・・・


    残念ながらそれらしき姿は見えず。


    今頃はあの白い雲の中に居るはずである。


    石和で花火が上がっていたので追尾用の300mm望遠レンズで花火を撮影。


    それなりに花火は綺麗であるがしかし・・・


    何か虚しい。


    低空にはまだ見えている時間帯ではあるがこの雲ではもはや撮影は困難。9時少し前に撤退する。

 梅雨明けが遅れていて7月初旬からずっと狙っているネオワイズ彗星であるが、山梨県からはまだ1度も見えていない。北海道で撮影されたものはネット上に投稿があるが最近では大分県からでも見えたようである。長い尾を引く美しい彗星の姿が投稿されており、何よりも明るくて100mm程度の望遠でもその姿が捉えられているところが凄い。もし現れてくれれば、今の段階ならば肉眼で見ることが出来るであろう。しかし1週間後には・・・もう減光して4等級台になってしまう。なんとか明るいうちに見てみたいものだが、いかんせん天候が悪過ぎる。
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小雨の中の羽蝶の花探索  令和2年7月18日

2020年07月20日 | 山に咲く花
 先週に続いて今週も小雨の中の花探索となった。1人ならばおそらく行かないであろうが、日程調整が出来ないことと花期を考えると多少の雨ならば行かざるを得ない事情がある。シダを含めて岩場のある山へ調査隊5人で探索調査に出かける。


    これは三ツ峠にも生えていて少し変わったベニシダだと思っていたものだが・・・


    全体的な葉の形はやや縦長で長方形に近く、最下羽片があまり小さくならない。


    ソーラスは小羽片のやや中肋寄りに付着している。


    褐色のやや細長い鱗片が付着する。ベニシダより幅が広く密では無い。

 このシダはおそらくミヤマベニシダであろう。北岳でも見てきたが全く自信が無かった。


    この群生するシダは黒岳で見てきたものと同じ。


    イッポンワラビだろう。沢沿いの斜面にどこにでも普通にあることが分かってきた。


    ピンク色のギンリョウソウ


    驚いたのがこれ。こんなものがこの山に生えるのか?


    キバナノショウキラン。広葉樹林帯に生えると思っていたがこの周辺は主にヒノキ植林帯である。


    岩場の核心部近くに咲いていた羽蝶の花。この場所はもう痛み始めていた。


    核心部に咲いていた花はちょうど満開。


    梅雨の露がしたたる花


    同上


    昨年よりも少し増えているように見受けられる。


    それなりの大株


    マクロ撮影。上品な美しい花。

 ちょうど良い時期に訪問が出来た。小雨の中を強行してきて良かったのだが、3本持って行ったレンズの全てが結露してしまい乾くまでしばし休憩することとなってしまった。またまた時間をとらせてしまい、メンバーには申し訳ないことをした。しかし、今日良い花に会えたからと言って明日また見られるとは限らないし、来年はどうなっているかなど全く分からない。見られる時に見させていただき、悔いの残らないように、花に失礼が無いように、時間がかかってもじっくり撮ってやりたい。花との出会いは一期一会だと思っている。
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