本日は雨の予報だったので散策せずに画像の整理を行う予定だったのだが、朝起きて空を見上げると雨は降っていない。少しすると雨が降り出したがほんの小雨である。スマホで雲画像と雨雲レーダーを見てみると甲府市より南側は雨雲がかかっているものの北杜市よりも北側は降っていないようである。ならばちょっと散策に・・・と中央道に乗り空を見ながら行き先を考える。行ったことが無い入笠湿原のエゾリンドウを考えたが山には雲がかかっていておそらく花が開いていないであろう。前日訪れた鳳凰山杖立峠のエゾフユノハナワラビらしきシダが八ケ岳の観音平でも発見されたという話を耳にした。観音平のどのあたりなのかという情報は無く、探索しても発見できない可能性が高いのだが、ひょっとしたら・・・という思いで観音平周辺を散策してみることにする。インターを小淵沢で下りて観音平に向かい、お昼頃から散策を開始する。ハナワラビの仲間の生育している環境から見て、森の中の少し開けた草地が疑わしい。だとすれば、観音平にある2つの展望台あたりが怪しいのではないかと考えて周回してみる。
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笹原の多い観音平。大型のシダが生えている。
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ヤマドリゼンマイかと思ったが根元近い部分に胞子葉が残っていた。
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もう枯れかけているが、これはオニゼンマイ。この周辺にあるのはほとんどがオニゼンマイだった。
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こんな笹原の中ではシダは期待できない。展望台に向かう。
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岩の隙間に生えていたのはヘビノネゴザ
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イワデンダも結構生えている。
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ヤブレガサ
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最近気をつけて見ているトリカブトの仲間。葉は深裂しているがあまり細く無い。
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しかし花柄の部分を見てみると直毛が密生している。
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どうやらこれはホソバトリカブトのようである。
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ミヤマママコナが少しだけ生えていた。
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展望台に到着。
展望台の周辺は少しだけ草地になっているがほとんどが笹原である。草地の中や周辺を探したが残念ながらハナワラビの仲間は発見できなかった。さらに上に登ってもうひとつの展望台(雲海展望台)に行ってみる。
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八ヶ岳の稜線で見かけるホソバトリカブトとはだいぶ違う感じがするが、これも同じもののようだ。
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オニゼンマイの大群落があった。前にも見ているはずだがシダに興味が無かったので見過ごしていた。
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ハナワラビの仲間は発見できなかったが奇怪なシダに遭遇した。
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先日の瑞牆山でシダの師匠から解説を受けていなければ正体が分からなかったであろう。
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小羽片の先端部が細かく切れ込んで尖るこのシダはカラフトミヤマシダであろう。
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ソーラスが付いていればほぼ確実に同定できるのだが、どれを見てもソーラスが付いていない。
カラフトミヤマシダは主に八ヶ岳や奥秩父山系の山域に生育し、北海道にも生育している。珍しいシダではあるが山梨県では絶滅危惧種に入っておらず、次のレッドデータブック書き換え時には登録されてくる可能性があるシダである。ソーラスが確認出来ず確定には至らないが先端が尖る小羽片の形から見てたぶん間違いないと思う。
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雲海展望台に到着。天候が悪かったので登山者は少なかったようで、数人に出会ったのみだった。
やはり目的のハナワラビの仲間はそう簡単には姿を見せてくれない。北岳で見つかったのは標高1,900m付近、鳳凰山は2,200m付近である。いずれもエゾフユノハナワラビであろうと思われるが、八ヶ岳のものはどうなのだろうか?もし同じくエゾノフユノハナワラビだとすればもう少し高度の高いところに生育している可能性が高く、もっと上を探してみなければならないであろう。いずれは姿を見る日が来ると思う。
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笹原の多い観音平。大型のシダが生えている。
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ヤマドリゼンマイかと思ったが根元近い部分に胞子葉が残っていた。
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もう枯れかけているが、これはオニゼンマイ。この周辺にあるのはほとんどがオニゼンマイだった。
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こんな笹原の中ではシダは期待できない。展望台に向かう。
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岩の隙間に生えていたのはヘビノネゴザ
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イワデンダも結構生えている。
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ヤブレガサ
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最近気をつけて見ているトリカブトの仲間。葉は深裂しているがあまり細く無い。
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しかし花柄の部分を見てみると直毛が密生している。
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どうやらこれはホソバトリカブトのようである。
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ミヤマママコナが少しだけ生えていた。
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展望台に到着。
展望台の周辺は少しだけ草地になっているがほとんどが笹原である。草地の中や周辺を探したが残念ながらハナワラビの仲間は発見できなかった。さらに上に登ってもうひとつの展望台(雲海展望台)に行ってみる。
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八ヶ岳の稜線で見かけるホソバトリカブトとはだいぶ違う感じがするが、これも同じもののようだ。
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オニゼンマイの大群落があった。前にも見ているはずだがシダに興味が無かったので見過ごしていた。
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ハナワラビの仲間は発見できなかったが奇怪なシダに遭遇した。
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先日の瑞牆山でシダの師匠から解説を受けていなければ正体が分からなかったであろう。
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小羽片の先端部が細かく切れ込んで尖るこのシダはカラフトミヤマシダであろう。
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ソーラスが付いていればほぼ確実に同定できるのだが、どれを見てもソーラスが付いていない。
カラフトミヤマシダは主に八ヶ岳や奥秩父山系の山域に生育し、北海道にも生育している。珍しいシダではあるが山梨県では絶滅危惧種に入っておらず、次のレッドデータブック書き換え時には登録されてくる可能性があるシダである。ソーラスが確認出来ず確定には至らないが先端が尖る小羽片の形から見てたぶん間違いないと思う。
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雲海展望台に到着。天候が悪かったので登山者は少なかったようで、数人に出会ったのみだった。
やはり目的のハナワラビの仲間はそう簡単には姿を見せてくれない。北岳で見つかったのは標高1,900m付近、鳳凰山は2,200m付近である。いずれもエゾフユノハナワラビであろうと思われるが、八ヶ岳のものはどうなのだろうか?もし同じくエゾノフユノハナワラビだとすればもう少し高度の高いところに生育している可能性が高く、もっと上を探してみなければならないであろう。いずれは姿を見る日が来ると思う。