山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

チチブシロカネソウ(キンポウゲ科)

2020年09月29日 | キンポウゲ科
 山地帯の樹林下や渓谷沿いに生育する多年草である。夏期は5月。清楚な白花は時に辺縁がピンク色に染まり、渓谷に舞い降りた妖精のようである。山梨県では南アルプス、大菩薩・小金沢連峰、奥秩父に生育しており、生育地での個体数はあまり多く無い。近年の台風や豪雨により渓谷沿いの個体は流出してしまった場所があり、今後が心配である。


    チチブシロカネソウ 平成30年4月 大菩薩・小金沢連峰で撮影


    同上


    同上


    同上 この年は当たり年だったこともあるが、たくさんの花が咲いてくれた。


    清楚な白花。少しピンク色がかっている。


    令和2年5月 同じ渓谷で撮影


    同上 前年の台風と大雨で斜面が崩れ、多数の株が流されてしまっていた。


   同上 群生して咲いている場所は見当たらず。復活を期待したい。


    令和1年5月 南アルプスの山で撮影


    同上 この場所は個体数が少なく花付きも悪い。


    周辺に生えているルイヨウボタンと競合しているように見える。今後を期待したい。

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コウヤワラビはどうなっているのだろうか? 北杜市中山近傍の林道  令和2年9月26日

2020年09月29日 | シダの仲間
 石空川渓谷、尾白川渓谷とシダを中心に散策してきたがいずれの場所でも雨に見舞われた。しかし渓谷から抜け出ると雨はあまり降っていない。時刻は午後4時になったが日没まではまだ少し時間がある。春先に幼葉を見てからずっと気になっていたコウヤワラビの胞子穂がそろそろ出ている頃ではないだろうか。ちょっとだけ立ち寄ってみる。


    林道脇に生えているのを春先に発見したコウヤワラビ。シダらしからぬ奇怪な葉が可愛らしい。


    胞子穂が出ているだろうと思ったのだがまだ出ていない。後ろにあるのは昨年の胞子穂の残骸。


    このシダはいつになったら胞子穂を出すのだろうか?


    周辺を散策。これはトウゴクシダのようだ。


    最下羽片の下向き小羽片が大きい。


    真っ黒な鱗片


    ベニシダに似たソーラス。たぶんトウゴクシダで間違いないだろう。


    こちらがその隣にあったベニシダ。


    最下羽片の下向き小羽片は大きくならない。

 このあたりには少し風変わりなベニシダがあるらしく、交雑のベニシダではないかとシダの師匠が疑っているようであるが、今の私のレベルではとても判別できるようなものでは無い。もっとたくさん見て廻り、勉強しなければならない。


    あまり見慣れないハグマが生えていた。


    カシワバハグマ


    たぶん低山に普通にあるのだろうが今まで気にしていなかったのだと思う。

 車に戻って靴を脱ごうとしたら手にナメクジが付いている・・・と思ったら出血しているではないか。血を吸って丸くなったヤマヒルだった。指で弾き飛ばしてカット判を張っておく。足元には付いていなかったが念のためアルコールスプレーを振りかけておく。さらに、サービスエリアでトイレに立ち寄ったらもう1匹ポロリと落ちてきた。ズボン下にスパッツを履いていたので吸血未遂に終わったようである。まさかあんな林道にヤマヒルが居るとは驚きである。石空川や尾白川は大丈夫だとは思うのだが、今後は注意が必要かも知れない。



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