山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

ウスゲチョウジタデを確認に行く 荒川河川敷  令和4年10月10日

2022年10月12日 | 里に咲く花
 今年9月に荒川河川敷で発見したウスゲチョウジタデと思わしき花の確認に行ってみることにする。身延町の田園地帯を探索中にチョウジタデとウスゲチョウジタデの両方を観察する機会があり、両者の見分けにはだいぶ自信が付いてきた。花が終わって結実しているであろうが、実を見ても見分けが出来るはずである。


    前日は雨だったが、さほど増水はしていない。


    鴨が戯れていた。


    終盤のカヤツリグサ。黄金色に色付いている。


    植木の隙間から増殖しているスギナ


    あちらこちらで大増殖しているこの植物


    これはメリケンカルカヤであろう。国立環境研究所の要注意外来生物になっている。


    ピンク色のハナツクバネウツギ、別名アベリアであろう。


    アシだと思う。


    ススキ?オギ?区別がいまいち。


    シナダレスズメガヤの群生


    たぶんメヒシバの群生


    キンエノコログサと思われる。


    ヌマガヤツリの群生


    ヒメクグか?


    たぶんアゼガヤツリ


    強烈な引っ付き草、アレチヌスビトハギの実。表面に粘りがあって強烈に服にくっつく。


    やられた。ベンチに座ってしばし除去作業。


    目的のウスゲチョウジタデは結実している。


    さて、本物かどうか?実は赤くなっていない。


    表面に少し毛が生えている。稜は目立たず種子の突出が目立たない。これはウスゲチョウジタデで間違い無さそうである。


    花床の部分を見てみると毛が生えている。


    別角度から見てみる。やはり毛が生えている。

 これはウスゲチョウジタデで間違いないであろう。山梨県では絶滅危惧調査不足種(DD類)になっているが、4ヶ所で確認が出来ており意外と生育しているのではないかと推定される。イネ科とカヤツリグサ科の植物はまだ勉強中で同定には全く自信が無く、間違ったものばかりであろうからあまり参考にしないほうが良いかと思う。(続く)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

南部町のシダ散策  令和4年10月9日

2022年10月12日 | シダの仲間
 何度も訪れている場所であるが、探し物があって訪問してみる。空模様が悪くなってきて今にも雨が降り出しそうな暗い空になってきた。カッパを着て傘を持って散策に出発する。


    ホラシノブ。普通にありそうだがあまり見かけない。


    ヘラシダ。この場所のものはいつも痛んでいる。


    ソーラスはほんの少ししか付いていない。


    少し離れた場所のヘラシダ


    トウゲシバだが、葉の幅が広くオニトウゲシバになるのではないかと思う。


    アマクサシダは普通に生えている。


    ウラジロの群生


    コハシゴシダ。あまり多くは無い。


    最下羽片のいちばん根元部分の上向き小羽片が大きく飛び出し、かつ根元まで切れ込んでいるのが特徴。


    しっかりとソーラスが付いていた。


    オオキジノオが少しだけ生えていた。


    羽片の付着部は軸に流れない。


    こちらは確認しておきたかったキジノオシダ。


    頂羽片がはっきりしており、キジノオシダではないかと思うのだが、羽片の上部が軸に流れて付着しておりタカサゴキジノオなのかも知れない。


    アリドオシ。南部町の林道脇では結構普通に見かける。今年も花と実を見ないで終わってしまった。


    竹林の中で探し物を探すのだが見つからない。これはオオハナワラビ。


    コクランの葉は良く見かける。

 このあたりの竹林で一昨年12月にヤツシロランの仲間と思わしきガラを発見しているのだがまだ開花した花を見たことが無い。咲くのは今ごろだと思って探しに行ってみたのだが残念ながら発見出来なかった。天気が悪くて竹林の中が暗いうえに目の悪い私にとっては地味な黒っぽい植物は探しにくい。あるいは夏が暑かったので開花が遅れているのかも知れない。もう少し探してみたかったが本降りの雨になってしまい撤退となった。時間がとれるようならば、再探索に来てみたいと思う。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする