山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

朝の思親山  令和5年9月13日

2023年09月17日 | シダの仲間
 佐野峠で車中泊し、細月が昇る富士山の景色を堪能した。金星とともに素晴らしい細月が現れたのだが撮影はあまり満足していない。思親山山頂での日の出には微妙に間に合わない時間になってしまったが、折角なので登ってみる。

    月と金星の輝きがまだ見えるうちに佐野峠を出発する。

    それなりに急いだつもりだが、山頂手前の富士山展望地で朝日が昇ってしまった。

    朝日が射す思親山山頂

    思親山から見る朝の富士山

    見たかったのはこのシダ、ホソバショリマ。

    紅葉して赤く色付いていた。

    紅葉したホソバショリマ

    根元近くの羽片が次第に小さくなり、全体的には流線型をしている。

    ソーラスを確認する。

    裂片の辺縁寄りに円形のソーラスが付着している。

    雲の流れる富士山を眺めて撤退する。

 ホソバショリマはまだソーラスを見たことが無かったので確認しておきたかった。北岳にたくさん生育しているオオバショリマは秋になると黄色く黄葉しているが、こちらのホソバショリマも紅葉することが分かった。

 この日は午後1時半から韮崎市での仕事が入っている。9時に車に戻って1時間ほど仮眠し、さらに出張先の駐車場で30分ほど仮眠した。しかし、仕事を終えた後はどっと疲れが出てきた。歳をとったと思う。


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細月昇る富士山 南部町佐野峠  令和5年9月13日

2023年09月17日 | 月富士
 9月13日の未明4時ごろに月齢27の細月が富士山の上に昇って来るところを南部町の佐野峠あたりから観察できるはずである。この日は仕事が午後からなので、前日に車で佐野峠の駐車場まで行って車中泊し、未明3時に起きて撮影するプランを立てた。しかし、前日の出張先は逆方向の富士吉田で、しかも午前・午後と仕事がある。3時過ぎに仕事が終わり南部町に移動するが、朝霧高原あたりで眠気が強度となり道の駅で2時間ほど仮眠する。峠に着いたのはすっかり暗くなった8時半になってしまった。

    午後9時過ぎ、林の上に天の川が立ち昇った。

    到着したばかりの頃は富士山が見えていなかったが、次第に雲が晴れてきた。

    富士山の右上に昇って来た明るい星は木星である。

    天の川がうっすらと立ち昇る。真ん中にボヤけて輝いているのはアンドロメダ大星雲。明日の朝は期待できそうである。

 天の川が富士山の上に傾いて来るであろう2時間後あたりにタイマーリモートコントローラーをセットして寝たのだが、セットを間違えたようで写真が撮れていなかった。

 目覚ましのタイマーは3時にセットしたのだが、未明2時前に同じく月の撮影にやって来た5~6人のグループが外でガヤガヤと騒いでいて目が覚めてしまう。4時間も寝ていないのでまだかなり眠いがもはや寝ていられるような状況では無く、2時半に起き出してカメラをセットする。いつもならばカメラ2台を標準的に使うのだが、EosM5とM6は現在修理中で80Dは自宅に置き忘れてきてしまった。使えるのはEosRP1台のみで、三脚2台を使って570㎜望遠は三脚にセットしておいて月が出る時間だけ使用し、その他はもう1台の三脚を使って撮影することにする。

    未明3時、富士山の右側にオリオン座と冬の大三角形が昇って来た。

    さらに富士山の右裾から明るい金星が姿を現した。

    富士山と金星

    月が姿を現した。しかし・・・心配が的中。フォーカスが甘い。

    急いでフォーカスを合わせ直す。


     なんとか剣ヶ峰に輝く月を撮影。この前のカットが欲しかったのだが焦ってうまく撮れていなかった。

    剣ヶ峰に輝く細月。焦り過ぎていまいちの写真になってしまったのは否めない。

    富士山に昇る月と金星

    地球照の月を狙ったが少し時間が早く、月が明るくなり過ぎた。

    薄明の細月と金星、そして冬の大三角形


    空が明るんできたところで撤収する。

 暗い中で望遠レンズのフォーカスを合わせるのはとても難しく、今までに何度も失敗している。今回は木星を使ってフォーカス合わせをしたのだがやはり月にはきっちりと合ってくれなかった。夕方のうちに富士山の剣ヶ峰にフォーカスを合わせておけば良いのであろうが今回は到着時間が遅くそれも出来なかった。いろいろと反省点が多かった今回の細月であった。


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満開!ミズアオイのパラダイス  令和5年9月10日

2023年09月17日 | 水辺に咲く花
 甲斐市、身延町、そして南部町と回った後に、本日最後の訪問場所は既に今期2度訪れているミズアオイが生育する河川である。おそらく満開の見ごろを迎えているはずである。

    思った通り、ミズアオイが満開になっている。

    ケイヌビエがたくさん茂ってしまっているが、負けじとミズアオイも咲いている。

    素晴らしい!ミズアオイのパラダイス!

    少し痛み始めているものが多いが、それでも見ごたえは十分である。

    昨年の河川清掃で数が減ってしまってはいるがそれでもそれなりに咲いてくれた。

    一安心である。

    たくさん咲生えている場所もある。

    ケイヌビエに負けず、来年もたくさん咲いて欲しいと思う。

    こちらはウスゲチョウジタデのはずである。

    この花は午前中に咲いて午後には散ってしまう。午後4時半ではもう花は散ってしまった後である。

    こちらはハマスゲが群生していた畑。予想はしていたが草刈りが行われて花はほとんど刈られてしまった。

    道路脇に残っていたハマスゲ

    ハマスゲの穂。種を飛ばす前に刈られたので増殖は難しいだろうが、葉は残っているのでたぶん来年も生えてくれるであろう。

 思っていた以上にミズアオイの花は咲いてくれていた。続けて刈り取りが行われなければ、来年も咲いてくれるであろう。


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リンボクの花はまだ咲いていなかった 南部町  令和5年9月10日

2023年09月17日 | 樹木類
 身延町のカリガネソウを見た後は少し足を延ばして南部町の円蔵院を訪れてみる。リンボクの花が咲くのは9月か10月ごろと記憶していたので、そろそろ咲いている頃ではないかと思う。

    南部町円蔵院。寺の裏側にリンボクが何本か生えている。

    リンボクの幹

    樹皮が縦横にひび割れて鱗のようになる。

    下から見上げるリンボク

    残念ながら下からだと花が咲いているかどうかは分からない。

    そこで遠距離から望遠レンズを使って撮影を試みる。真ん中に生えているのがリンボクのはずである。


    これがリンボクのはずだが花らしきものは見えない。

    トリーミングしてみると、花芽らしき丸っこいものがたくさん付いている。咲くのはまだ2~4週くらい先になりそうである。

    隣に生えていたこちらはシラカシであろう。

    トリーミング。小さな青い実をたくさん付けている。

    右の大きな木はクスノキ、左側の木はたぶんアラカシではないかと思う。

    葉に光沢があり幅が広めで真ん中から先に鋸歯がある。

    何度も訪れているのにカゴノキが生えているのには全く気付かなかった。

    カゴノキ。幹に鹿の肌のような模様が入る。

    これはキチジョウソウであろう。

    まだ花や蕾は見えない。

    ここに生えていたコヒロハハナヤスリは影も形も無い。おそらく雑草としてむしり取られたのではないだろうか?

    カギガタアオイの葉がたくさん出ている。

    花芽はまだ見えなかった。

 期待していたリンボクの花は残念ながらまだ早かった。10月に入った頃に再訪してみたいと思っている。おそらくスダジイもこの場所にあるのではないかと思っているのだが見つけられていない。なにせ虫よけスプレーをものともしない藪蚊がたくさんやって来て、とてもではないが林の中でじっくりと探している気にはなれない。


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