昨年はちょうど花が盛りの頃に草刈りされてしまい、個体数の減少を心配していたタヌキマメであるが、今年から花の時期を避けて草刈りするように配慮されている。生育地はおそらく草ボウボウになっているのではないかと思う。さて、タヌキマメは無事に咲いてくれているだろうか?
かつては道路脇のこの場所にも生えていたのだが今では見当たらない。
細い葉の草が生えている。
葉腋に小さな白い花が咲いている。これはカナビキソウ(ビャクダン科)という草だと思う。
丈夫なアメリカネナシカズラは復活している。
葉緑素を持たず他の草に寄生して養分を吸い取る寄生植物アメリカネナシカズラ。蔓と花しか無い。
花弁は先端が尖っており、水平ないしは反転するくらいに花が開く。
かつてはこのあたりにタヌキマメの大群生が見られたのだが??
探してみると数は少ないながら草に埋もれてタヌキマメが生えていた。
復活してまた群生しているところを見たいものだが、他の草が茂り過ぎていて難しいかも知れない。
完全に草に埋もれているタヌキマメ
この環境で生き残って行けるのかどうか、心配である。
草むらを避けて日当たりの良い場所に逃げてきたものもある。
タヌキマメの花
畑のネットの脇にも結構生えていた。
1年草ではあるが、それなりに繁殖力は旺盛のようである。
白花のタヌキマメを見に行ってみる。
日当たりの良い場所では満開になっていた。
やや日当たりの悪い草むらの中のものはまだ蕾だった。周辺の草に負けずたくさん生えていた。
1年草のタヌキマメは結実して種が地面に落ちる前に草刈りされてしまうと致命的になってしまう。秋まで待って草刈りしてもらうのは良いことであるが、反面ほかの草が生い茂った中に生えてくるタヌキマメは生育環境があまり良く無いように見える。タヌキマメが生えてくる前の初夏に草を刈っておくのも生育環境を保全するための手段ではないかとも思える。