山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

サネカズラ (マツブサ科) Kadsura japonica (L.) Dunal

2024年08月26日 | その他の絶滅危惧種
 日当たりのよい暖地の林内を好んで生育する常緑つる性植物である。雌雄異株。葉は互生し有柄、葉身は長楕円形で長さ4 ~ 10㎝、やや革質、表面は光沢があり、低い鋸歯がある。花は広鐘状、葉腋より垂れ下がる。花被片は 8 ~ 17 枚あり、黄白色。果実は集合果で径 2 ~ 3㎝の球形、秋に紅熟する。花期は 8 月。関東以西に分布し、県内では身延町以南に分布している。

 2018年山梨県カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU)  2005年山梨県カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU)  2017年環境省カテゴリー :なし

    ツル性の植物サネカズラ  2024年8月 南部町で撮影

    まだ蕾のサネカズラ

    もうすぐ咲きそうな蕾

    黄色い花が咲いているのは雄花

    サネカズラの雄花。中心部分は赤い。

    結実しかけたサネカズラの雌花。花弁はもう脱落している。小さな雌しべが見える。

    結実したサネカズラ 令和4年10月 南部町で撮影

    左が赤く熟したサネカズラの実、右はまだ熟していない。

    紅熟した実





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イタビカズラ (クワ科) Ficus nipponica Franch. et Sav.

2024年08月26日 | その他の絶滅危惧種
 日当たりのよい暖地の林内を好んで生育する常緑つる性植物である。雌雄異株。茎より不定根を出し着生、よじ登る。葉は互生し有柄、葉身は長さ6 ~ 13㎝、披針状長楕円形から卵形で先端が尖り、革質で光沢があり全縁である。花はイチジク状花序(花嚢・かのう)に多数つき、花嚢は径 5 ~ 7㎜の球形で有毛。果実は秋に黒熟する。花期は 7 ~ 8 月。福島県、新潟県以西に分布し、山梨県内では身延町以南に分布している。 個体数は比較的多い。

  2018年山梨県カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU)  2005年山梨県カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU)  2017年環境省カテゴリー:なし 

    岩壁に着生して生育するイタビカズラ 2022年1月 身延町で撮影

    岩に張り付くように生育している。

    石垣に着生したイタビカズラ 2022年2月 南部町で撮影

    葉は互生し、披針状長楕円形から卵形で先端は尖り、光沢がある。

    葉は全縁で葉脈が目立つ。

 花と果実はなかなか付かず、まだ確認できていない。





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モウセンゴケ (モウセンゴケ科) Drosera rotundifolia L.

2024年08月26日 | その他の絶滅危惧種
 日当たりのよい酸性の湿地に生育する多年草である。葉は根生し、長い葉柄の先に卵状円形の消火腺毛のある葉を広げる。基部は細くなって柄になる。花茎は高さ6~20cmで無毛。花は最初はワラビのように巻いた巻散花序(けんさんかじょ)で、ほどけながら順次下方から開花してゆく。花弁はふつう白色で5 弁である。花期は 6 ~ 8 月 。山梨県では八ケ岳周辺に生育している。

 2018年山梨県カテゴリー:絶滅危惧ⅠB 類(EN)  2005年山梨県カテゴリー :絶滅危惧Ⅰ B 類(EN)  2017年環境省カテゴリー :なし 

    蕾を付けたモウセンゴケ  2024年7月 八ケ岳山麓で撮影

    湿地帯の草むらに生えているモウセンゴケ

    ヘラ状の葉の先端に消化腺毛を付けて虫を捕食する食虫植物である。

    葉と腺毛の拡大

    花穂は最初はワラビのようにくるりと巻いて伸び始め、下から順に花を咲かせて行く。

    蕾のモウセンゴケの花。残念ながら開花した花は確認出来なかった。





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ヒコサンヒメシャラ (ツバキ科) Stewartia serrata Maxim.

2024年08月26日 | 樹木類
 山地帯の雨量の多いところに生育する落葉高木である。幹が灰褐色で横に輪ができるが目立たないものもある。葉は互生し、楕円形~卵状楕円形で両面とも無毛である。朔果にも毛がない。7月ごろに葉腋に3~4㎝の白い花をつける。花は5弁で外面に白い絹毛が密生する。本種の品種にトウゴクヒメシャラがあるが、葉の表面は無毛で、裏面と特に中肋に毛の多いものをいうが、 識別困難なものもある。分布限界種。

 2018年山梨県カテゴリー :絶滅危惧Ⅱ類(VU)  2005年山梨県カテゴリー :絶滅危惧Ⅱ類(VU)   2017年環境省カテゴリー:なし


    新緑のヒコサンヒメシャラ  2024年5月 東部富士五湖方面で撮影

    昨年の蒴果が残っている。

    横線が目立つが、無いものも多い。

    林立するヒコサンヒメシャラ。赤褐色の幹は目立つ。2024年7月 同じ場所で撮影。

    花を期待していたのだが残念ながら既に結実していた。

    結実した実。毛が生えていない。

    葉は互生し楕円形で毛が無く、辺縁に鋸歯がある。葉脈が目立つ。





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