日光白根山から下山し、日帰り温泉でひと風呂浴びるともう時間は夜の7時半になっていた。日光白根山で出会った若者が今晩は天候回復して凄い星空になりそうだと言っていた通り、空を見上げれば雲が晴れて頭上に夏の大三角形が輝いていた。やはり・・・日光白根山の避難小屋に宿泊すべきではなかったのか。少々後悔する。が、まだあきらめたわけではなかった。9月に一夜を過ごしたがガスに巻かれて夜景も月も不発に終わった赤城山地蔵岳、あそこならば30分もあれば登れる。車を赤城山に向かって走らせる。
小沼の少し先にある地蔵岳登山口に8時半ごろ到着した。こんな時間なのに車が数台止まっており、登る準備をしているとその後さらに2台やって来た。何かと思えば、マウンテンバイクで山上を走り、ここで回収して帰るための待ち合わせだそうだ。今から登ると言ったら驚いていた。といっても道は良く整備されていた地蔵岳山頂までは30分とかからない。一晩中起きているわけには行かないのでテントを持って行く。10分ほど登って中腹辺りで睡眠導入剤を持ち忘れたことに気付き、取りに戻る。そして地蔵岳山頂に到着したのは午後9時50分、東の空にプレアデス星団、その下に木星が昇って来ていた。9月のガスに巻かれた時とは違い、今度は前橋から関東平野の夜景がきれいに見える。
前橋市と関東平野の夜景
同上(ズーム)
夜空に流れる天の川と夏の大三角形
テントを設営する前にまず撮影。とにかく夜景が眩しいほどに美しい。夏の大三角形と天の川のところに流星が流れるのを期待してカメラをセットし、再三シャッターを切るが全く流れてくれない。それどころか、周りの空にもほとんど流れず、結局肉眼ではひとつも流星を見ることができなかった。後に撮影画像をパソコンで見ると肉眼では見えないような極小流星が1個だけ写っていた。
電波塔と天の川(私はNHKの回し者ではありません。)
この位置で流星が流れるのを期待したが・・・・不発。
やがて東の空、黒檜山の右手から月が昇り始める。今宵の月はほぼ半月、昇るにつれてあたりを明るく照らし、影が映るほどだ。テント設営して食事をとる間、カメラはオートで連続撮影にセットしておいたが、これはあっという間にレンズが結露して数枚しか撮影出来ていなかった。霧は見えないが見た目よりも湿度が高そうだ。またテントの外に出て撮影していると、気が付けば時間は深夜12時。少し寝ておかないと明日の帰りに響くので、睡眠導入剤を飲んで眠る。
赤城山に昇る月
夜景と月とオリオン座
目覚ましをセットしたのは未明の4時半。この時間はオリオン座と冬の大三角形が南の空高く南中している頃で、空気が澄んでくれれば南の超低空にあのカノープスが見えるはずだ。パソコンソフトの計算上だと群馬の山からだと余裕で見える。期待しつつ予定通り4時半起床して外に出ると・・・あいにくの低空の雲。肉眼ではカノープスは確認できない。しかし、解像度の良いレンズを通してでの画像だと写ることはしばしばある。何カットか撮影して持ち帰り、パソコンで画像調整してみると・・・それらしきものが雲の中に写ってはいる。しかし本当にカノープスかどうかはもっと条件の良い時でなければ確定できない。
薄明に南中したオリオン座と冬の大三角形と月
別の画像で低空を拡大してみると・・・それらしき星が雲の中にうっすらと光っている。
薄明の空高く昇った月とオリオン座と冬の大三角形
しだいに空が明るみ、星は夜明けの空に消えて行く。そして日の出。見渡してみれば、夜間に見えていた群馬の夜景はすっかり雲におおわれていた。標高1,600mほどの山でこんな一面の雲海が見られるのも珍しい。
赤城山の夜明け
日の出
赤城山地蔵岳のお地蔵さんと電波塔、そしてテント。
前夜の夜景はすっかり雲海におおわれる。
雲海躍動する赤城山地蔵岳
テントに戻って食事し、横になって休んでいるともう登って来た人の足音が聞こえた。登山者の迷惑にならないように6時半にはテントを撤収する。雲海がきれいだったので三脚を担いだまま下山する。朝のテント内の気温はちょうど0℃だったが、木の階段の上にはもう霜が降りていた。
霜の下りた階段
小沼を照らす朝日と躍動する雲海
雲海迫る
撮り歩きながら1時間近くかけて下山し、7時50分に登山口駐車場に到着した。その頃には地蔵岳山頂を目指すハイカーや、マウンテンバイクを担いで登って行く人たちの姿が見られた。
車内で2時間ほど眠り、日帰り入浴施設を探して立ち寄る。そして昼食をとり、向かった先は・・・前橋市市民ホール。そこで開催されたのは、またしても1966カルテット演奏会だ。当初は下山後時間があれば立ち寄ろうと思っていたのだが、川越公演があまりにも素晴らしく、こちらの公演もなんとか間に合わせて聴きに行こうと思っていたのだ。日光白根山の避難小屋に宿泊したとすると、おそらくはギリギリの時間になっただろうが、赤城山ならば余裕だ。流星群は不発だったが、素晴らしい演奏を2度聞けたので今回の山行はこれで良しとしよう。
小沼の少し先にある地蔵岳登山口に8時半ごろ到着した。こんな時間なのに車が数台止まっており、登る準備をしているとその後さらに2台やって来た。何かと思えば、マウンテンバイクで山上を走り、ここで回収して帰るための待ち合わせだそうだ。今から登ると言ったら驚いていた。といっても道は良く整備されていた地蔵岳山頂までは30分とかからない。一晩中起きているわけには行かないのでテントを持って行く。10分ほど登って中腹辺りで睡眠導入剤を持ち忘れたことに気付き、取りに戻る。そして地蔵岳山頂に到着したのは午後9時50分、東の空にプレアデス星団、その下に木星が昇って来ていた。9月のガスに巻かれた時とは違い、今度は前橋から関東平野の夜景がきれいに見える。
前橋市と関東平野の夜景
同上(ズーム)
夜空に流れる天の川と夏の大三角形
テントを設営する前にまず撮影。とにかく夜景が眩しいほどに美しい。夏の大三角形と天の川のところに流星が流れるのを期待してカメラをセットし、再三シャッターを切るが全く流れてくれない。それどころか、周りの空にもほとんど流れず、結局肉眼ではひとつも流星を見ることができなかった。後に撮影画像をパソコンで見ると肉眼では見えないような極小流星が1個だけ写っていた。
電波塔と天の川(私はNHKの回し者ではありません。)
この位置で流星が流れるのを期待したが・・・・不発。
やがて東の空、黒檜山の右手から月が昇り始める。今宵の月はほぼ半月、昇るにつれてあたりを明るく照らし、影が映るほどだ。テント設営して食事をとる間、カメラはオートで連続撮影にセットしておいたが、これはあっという間にレンズが結露して数枚しか撮影出来ていなかった。霧は見えないが見た目よりも湿度が高そうだ。またテントの外に出て撮影していると、気が付けば時間は深夜12時。少し寝ておかないと明日の帰りに響くので、睡眠導入剤を飲んで眠る。
赤城山に昇る月
夜景と月とオリオン座
目覚ましをセットしたのは未明の4時半。この時間はオリオン座と冬の大三角形が南の空高く南中している頃で、空気が澄んでくれれば南の超低空にあのカノープスが見えるはずだ。パソコンソフトの計算上だと群馬の山からだと余裕で見える。期待しつつ予定通り4時半起床して外に出ると・・・あいにくの低空の雲。肉眼ではカノープスは確認できない。しかし、解像度の良いレンズを通してでの画像だと写ることはしばしばある。何カットか撮影して持ち帰り、パソコンで画像調整してみると・・・それらしきものが雲の中に写ってはいる。しかし本当にカノープスかどうかはもっと条件の良い時でなければ確定できない。
薄明に南中したオリオン座と冬の大三角形と月
別の画像で低空を拡大してみると・・・それらしき星が雲の中にうっすらと光っている。
薄明の空高く昇った月とオリオン座と冬の大三角形
しだいに空が明るみ、星は夜明けの空に消えて行く。そして日の出。見渡してみれば、夜間に見えていた群馬の夜景はすっかり雲におおわれていた。標高1,600mほどの山でこんな一面の雲海が見られるのも珍しい。
赤城山の夜明け
日の出
赤城山地蔵岳のお地蔵さんと電波塔、そしてテント。
前夜の夜景はすっかり雲海におおわれる。
雲海躍動する赤城山地蔵岳
テントに戻って食事し、横になって休んでいるともう登って来た人の足音が聞こえた。登山者の迷惑にならないように6時半にはテントを撤収する。雲海がきれいだったので三脚を担いだまま下山する。朝のテント内の気温はちょうど0℃だったが、木の階段の上にはもう霜が降りていた。
霜の下りた階段
小沼を照らす朝日と躍動する雲海
雲海迫る
撮り歩きながら1時間近くかけて下山し、7時50分に登山口駐車場に到着した。その頃には地蔵岳山頂を目指すハイカーや、マウンテンバイクを担いで登って行く人たちの姿が見られた。
車内で2時間ほど眠り、日帰り入浴施設を探して立ち寄る。そして昼食をとり、向かった先は・・・前橋市市民ホール。そこで開催されたのは、またしても1966カルテット演奏会だ。当初は下山後時間があれば立ち寄ろうと思っていたのだが、川越公演があまりにも素晴らしく、こちらの公演もなんとか間に合わせて聴きに行こうと思っていたのだ。日光白根山の避難小屋に宿泊したとすると、おそらくはギリギリの時間になっただろうが、赤城山ならば余裕だ。流星群は不発だったが、素晴らしい演奏を2度聞けたので今回の山行はこれで良しとしよう。
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