平成21年5月10日天候晴れ
花の日本百名山のひとつ、道士の二十六夜山。本の中ではエイザンスミレが紹介されているが、本文の中には「足元に白い花のヒゴスミレ、エイザンスミレ・・・」と、まだ見たことの無いヒゴスミレの名前が登場している。昨年もこのヒゴスミレを見たくて二十六夜山に登ったが、良く内容を確かめずに出かけたために登ったのは隣の秋山村にある二十六夜山に行ってしまった。ヒゴどころかエイザンスミレも見つからなかったが、フモトスミレやヒカゲスミレ、ナガハノスミレサイシンなどに出会うことができた。本を読み返してみると、スミレがあるのは今倉山から二十六夜山への稜線上らしい。今年こそは・・・と願いつつ、道坂トンネルの登山道入り口を目指す。
8時半に到着すると既に3~4台の車が止まっていた。ここは今倉山だけでなく、御正体山への登山口にもなっている。昨日の黒富士裏ルートを歩いた疲れが足に残っていて、なんとなく足全体がだるいので、いつもにも増してスローペース、道の両脇のスミレを探しながら歩く。今倉山までのルートではほとんどがタチツボスミレ、少数の紫色の濃いニオイタチツボスミレも混ざっていた。エイザンスミレは葉のみ散見されるが、もう既に時期が遅く、花が散ってしまった後だ。訪れるのが遅かったし、それに加えて数日前の雨でスミレの花はクシャッとつぶれてしまっているものが多い。
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タチツボスミレ ほとんどこのスミレばかり。
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こちらは紫色の濃いニオイタチツボスミレ
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今倉山山頂直下の新緑と御正体山の上に立つ富士山
2時間弱かけて今倉山山頂に到着。途中でトレイルランニングをしている若者たちと何人もすれ違った。近日レースでもあるのだろうか?確かにこのルートは道が良くて走りやすい。山頂は3~4人の人が休憩していたが、ここは休まずにそのまま通過、ここから二十六夜山までの稜線は、いくつかのコブを越えながら、全体的に下りとなっている。ピークをひとつ超えた先に展望の良い岩場があり、御正体山と杓子山の間に富士山が見える。さらに進むと、急下りとなって鞍部で沢コースとの分岐に出る。このあたりでようやく残っていたエイザンスミレに出会うことができた。そのほかにアケボノスミレ、ナガハノスミレサイシンなど。しかし、ヒゴスミレらしき花や葉は見つけることができなかった。
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今倉山山頂の大きなブナの木
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山頂先の岩場からの眺望
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残っていたエイザンスミレ。花期はもう過ぎていた。
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ナガハノスミレサイシン
さらにコブを越えて進むと、赤岩という展望抜群のピークにたどり着く。岩の上に登ると、どっしりした御正体の山容と、三角錐を描く杓子山の間に大きく富士山が聳え立つ。このルートで最も眺望の良い場所だろう。
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赤岩
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赤岩の上からの眺望。御正体山と杓子山の間に大きく富士山が聳える。このルートで最も眺望の良い場所だろう。
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稜線上には道志山系らしいブナの巨木がたくさん立ち並ぶ。
さらに進んでゆくと、右手の下にアスファルトの道路が見えてくる。二十六夜山のすぐ脇を通る林道だ。間もなく道は林道に降り立ち、道標に従って二十六夜山に向かう。林道からひと登りして20分ほどで二十六夜山山頂に到着する。花の百名山では、山頂は林の中でわずかに展望が開けるだけだと紹介されているが、現在は南側から南西側が大きく切り開かれていて富士山が良くみえるようになっている。その先には廿六夜と刻まれた石塔が立っている。
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眼前に迫る二十六夜山
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二十六夜山山頂
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山頂の先に立つ石塔
食事にしようと思ったのだが、途中でペットボトルのドリンクを1本車に置き忘れてきたことに気づき、昼食用の水を変わりに飲んでしまった。さらに、おやつに買ったどらやきも車の中。あるのはパン1個とソイジョイだけだ。とりあえずそれで食事を済ませて山頂を後にする。林道を1時間ほど歩くとゲートに到着し、ゲートから10分ほど歩くとトンネル横の駐車場に到着する。午後2時半、到着。残念ながら今年もヒゴスミレを見つけることはできなかった。
ヒゴスミレの目撃情報を探していたところ、ちょうど私の所属する山岳会メンバーが登った某山(あまり人に知られていない山)にたくさんあったと聞いた。今年は花期がおわってしまったが、来年はあのスミレに出会えるかもしれない。
花の日本百名山のひとつ、道士の二十六夜山。本の中ではエイザンスミレが紹介されているが、本文の中には「足元に白い花のヒゴスミレ、エイザンスミレ・・・」と、まだ見たことの無いヒゴスミレの名前が登場している。昨年もこのヒゴスミレを見たくて二十六夜山に登ったが、良く内容を確かめずに出かけたために登ったのは隣の秋山村にある二十六夜山に行ってしまった。ヒゴどころかエイザンスミレも見つからなかったが、フモトスミレやヒカゲスミレ、ナガハノスミレサイシンなどに出会うことができた。本を読み返してみると、スミレがあるのは今倉山から二十六夜山への稜線上らしい。今年こそは・・・と願いつつ、道坂トンネルの登山道入り口を目指す。
8時半に到着すると既に3~4台の車が止まっていた。ここは今倉山だけでなく、御正体山への登山口にもなっている。昨日の黒富士裏ルートを歩いた疲れが足に残っていて、なんとなく足全体がだるいので、いつもにも増してスローペース、道の両脇のスミレを探しながら歩く。今倉山までのルートではほとんどがタチツボスミレ、少数の紫色の濃いニオイタチツボスミレも混ざっていた。エイザンスミレは葉のみ散見されるが、もう既に時期が遅く、花が散ってしまった後だ。訪れるのが遅かったし、それに加えて数日前の雨でスミレの花はクシャッとつぶれてしまっているものが多い。
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タチツボスミレ ほとんどこのスミレばかり。
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こちらは紫色の濃いニオイタチツボスミレ
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今倉山山頂直下の新緑と御正体山の上に立つ富士山
2時間弱かけて今倉山山頂に到着。途中でトレイルランニングをしている若者たちと何人もすれ違った。近日レースでもあるのだろうか?確かにこのルートは道が良くて走りやすい。山頂は3~4人の人が休憩していたが、ここは休まずにそのまま通過、ここから二十六夜山までの稜線は、いくつかのコブを越えながら、全体的に下りとなっている。ピークをひとつ超えた先に展望の良い岩場があり、御正体山と杓子山の間に富士山が見える。さらに進むと、急下りとなって鞍部で沢コースとの分岐に出る。このあたりでようやく残っていたエイザンスミレに出会うことができた。そのほかにアケボノスミレ、ナガハノスミレサイシンなど。しかし、ヒゴスミレらしき花や葉は見つけることができなかった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/49/f0c9ed0cb9304ba4bf3bcade842f39ea.jpg)
今倉山山頂の大きなブナの木
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山頂先の岩場からの眺望
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残っていたエイザンスミレ。花期はもう過ぎていた。
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ナガハノスミレサイシン
さらにコブを越えて進むと、赤岩という展望抜群のピークにたどり着く。岩の上に登ると、どっしりした御正体の山容と、三角錐を描く杓子山の間に大きく富士山が聳え立つ。このルートで最も眺望の良い場所だろう。
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赤岩
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赤岩の上からの眺望。御正体山と杓子山の間に大きく富士山が聳える。このルートで最も眺望の良い場所だろう。
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稜線上には道志山系らしいブナの巨木がたくさん立ち並ぶ。
さらに進んでゆくと、右手の下にアスファルトの道路が見えてくる。二十六夜山のすぐ脇を通る林道だ。間もなく道は林道に降り立ち、道標に従って二十六夜山に向かう。林道からひと登りして20分ほどで二十六夜山山頂に到着する。花の百名山では、山頂は林の中でわずかに展望が開けるだけだと紹介されているが、現在は南側から南西側が大きく切り開かれていて富士山が良くみえるようになっている。その先には廿六夜と刻まれた石塔が立っている。
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眼前に迫る二十六夜山
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/26/4d92bef6fc590ba3539957b71d3c4bf0.jpg)
二十六夜山山頂
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山頂の先に立つ石塔
食事にしようと思ったのだが、途中でペットボトルのドリンクを1本車に置き忘れてきたことに気づき、昼食用の水を変わりに飲んでしまった。さらに、おやつに買ったどらやきも車の中。あるのはパン1個とソイジョイだけだ。とりあえずそれで食事を済ませて山頂を後にする。林道を1時間ほど歩くとゲートに到着し、ゲートから10分ほど歩くとトンネル横の駐車場に到着する。午後2時半、到着。残念ながら今年もヒゴスミレを見つけることはできなかった。
ヒゴスミレの目撃情報を探していたところ、ちょうど私の所属する山岳会メンバーが登った某山(あまり人に知られていない山)にたくさんあったと聞いた。今年は花期がおわってしまったが、来年はあのスミレに出会えるかもしれない。
翌週17日、昨日ですが、雨の中、道志村の
トレールランがあったようです。
私はいつぞや、今倉山、菜畑山を
トンネルからピストンしました。
Y-chan
今倉から菜畑まで結構な距離がありますよね。たぶん私だったら菜畑から下りて車道をテクテクと歩く、と思います。
もう3回歩いているので、次はバスで行ってトンネルから月待ちの湯まで縦走してみたいです。