この日は山岳連盟レインジャー活動の一環で、櫛形山の植物観察会および鹿食害調査が行われたのだが、当直疲れや仕事の都合等で集合時間には間に合わず、一人遅れて11時半に池の茶屋から入山した。花の咲くこの季節は登山者も多く駐車場は満車で一旦は路上に駐車したが、準備している間に2台の車が帰って行って、都合良く駐車場に止めることが出来た。レインジャー隊はおそらく周回コースだろうが、どちら周りで行ったのかは不明である。しかし、私が行くのはあまり人が歩いていない管理歩道なのでまず会うことは無いであろう。もちろん、裸山のアヤメを見たいのが一番の目的ではあるが、そのほかに見ておきたいものがいくつかある。その一つが6月に櫛形山を訪れた際に発見したアオバヒョウタンボク(スルガヒョウタンボク)と思われる木の確認である。咲いている花を確認できれば、ヒョウタンボクかどうか、アオバかどうかもわかるはずだ。
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管理歩道沿いに咲いていたマムシグサ。普通のマムシグサと思われる。
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タカネグンナイフウロ
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ヨツバムグラだが、この株は葉が5枚の変わり者。
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クモキリソウ属の葉を見つけたが花は咲いておらず。周辺も探したがあったのはこの株とその後ろ側の葉だけ。
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前回見つけたアオチドリの咲き残り。ずいぶん数が減っていると思えば・・・
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草むらを探してみればこの有様。鹿に食べられている。
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クサタチバナが満開になっている。
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開けた草地に出ると、そこはクサタチバナだらけ。
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圧巻のクサタチバナお花畑
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これだけ咲いているならば、いっそクサタチバナ平という名前でも付ければ良さそうだ。
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天気が良ければ、このクサタチバナ畑を前景に富士山を撮影することも可能だ。
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道を短絡してバリアンスルートを稜線の登山道に抜け出る。お決まりのマルバタケブキ群落。
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今度はカニコウモリ群落。いずれも鹿が食べない植物ばかり。
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バラボタン平のマルバタケブキ群落。花が咲けばこれはこれで圧巻である。
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標高が上がりツガやカラマツの森に入ると、林床にはユモトマムシグサが生えている。数は思ったよりもたくさんありそうだ。
さて、問題の管理歩道沿いで見つけたアオバヒョウタンボクらしき木の正体はどうなのだろうか?木の周りをぐるりと1周してみたが、花が咲いていない。かろうじて花の散った後の花帆らしきものがあったが、これはヒョウタンボクなのだろうか??
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管理歩道沿いのヒョウタンボクらしき木の葉。花が付いていない。
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良く探してみると、花が散った後の花帆らしきものが付いていた。ヒョウタンボクは2つ連なったひょうたんのような実が成るのが特徴だが、違うように見える。
樹林帯の中の登山道沿いには保護柵で囲われたアオバヒョウタンボクがある。その木を覗き込んでみると、同じように花が付いていない。良く探してみると、似たような花穂が付いている。
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登山道沿いの保護柵内にあるアオバヒョウタンボク。やはり花が付いていない。
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良く探すと先ほどと同じような花穂が付いている。
どうやらこのアオバヒョウタンボクは花付きが悪いらしく、もっと早い時期に咲くようだ。花穂の付き方を見る限りではおそらくは管理歩道沿いの木もヒョウタンボクで間違い無さそうだが、何のヒョウタンボクかは花を見てみないとわからない。来年への宿題となってしまった。ちなみにアオバヒョウタンボクは山梨県では絶滅危惧ⅠB類に属する稀少植物である。
さて、時間は午後3時、ようやく裸山に到着した。途中では20人連れくらいの団体さんとすれ違ったが、この時間になるとさすがに人も少ない。まだ蕾の花も多いが、今年もアヤメがたくさん咲いてくれている。
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裸山のアヤメ
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毎年の定点からの撮影。昨年以上に増えているように見える。
アヤメは増殖力が強いようで、昨年以上に咲いているように見える。まだ蕾も多く、来週あたりが盛期になりそうだ。
前半見てきたクサタチバナの大群落を含め、マルバタケブキもカニコウモリも鹿の食べない植物ばかりで、場所を変えるとバイケイソウの大群落やトリカブト群落も見られる。鹿の食害を受けた成れの果てを見ているのだと思うが、これはこれで見事な群落だと思う。こういうお花畑も悪く無いのかも知れない。(後編に続く)
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管理歩道沿いに咲いていたマムシグサ。普通のマムシグサと思われる。
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タカネグンナイフウロ
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ヨツバムグラだが、この株は葉が5枚の変わり者。
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クモキリソウ属の葉を見つけたが花は咲いておらず。周辺も探したがあったのはこの株とその後ろ側の葉だけ。
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前回見つけたアオチドリの咲き残り。ずいぶん数が減っていると思えば・・・
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草むらを探してみればこの有様。鹿に食べられている。
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クサタチバナが満開になっている。
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開けた草地に出ると、そこはクサタチバナだらけ。
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圧巻のクサタチバナお花畑
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これだけ咲いているならば、いっそクサタチバナ平という名前でも付ければ良さそうだ。
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天気が良ければ、このクサタチバナ畑を前景に富士山を撮影することも可能だ。
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道を短絡してバリアンスルートを稜線の登山道に抜け出る。お決まりのマルバタケブキ群落。
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今度はカニコウモリ群落。いずれも鹿が食べない植物ばかり。
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バラボタン平のマルバタケブキ群落。花が咲けばこれはこれで圧巻である。
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標高が上がりツガやカラマツの森に入ると、林床にはユモトマムシグサが生えている。数は思ったよりもたくさんありそうだ。
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管理歩道沿いのヒョウタンボクらしき木の葉。花が付いていない。
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良く探してみると、花が散った後の花帆らしきものが付いていた。ヒョウタンボクは2つ連なったひょうたんのような実が成るのが特徴だが、違うように見える。
樹林帯の中の登山道沿いには保護柵で囲われたアオバヒョウタンボクがある。その木を覗き込んでみると、同じように花が付いていない。良く探してみると、似たような花穂が付いている。
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登山道沿いの保護柵内にあるアオバヒョウタンボク。やはり花が付いていない。
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良く探すと先ほどと同じような花穂が付いている。
どうやらこのアオバヒョウタンボクは花付きが悪いらしく、もっと早い時期に咲くようだ。花穂の付き方を見る限りではおそらくは管理歩道沿いの木もヒョウタンボクで間違い無さそうだが、何のヒョウタンボクかは花を見てみないとわからない。来年への宿題となってしまった。ちなみにアオバヒョウタンボクは山梨県では絶滅危惧ⅠB類に属する稀少植物である。
さて、時間は午後3時、ようやく裸山に到着した。途中では20人連れくらいの団体さんとすれ違ったが、この時間になるとさすがに人も少ない。まだ蕾の花も多いが、今年もアヤメがたくさん咲いてくれている。
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裸山のアヤメ
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毎年の定点からの撮影。昨年以上に増えているように見える。
アヤメは増殖力が強いようで、昨年以上に咲いているように見える。まだ蕾も多く、来週あたりが盛期になりそうだ。
前半見てきたクサタチバナの大群落を含め、マルバタケブキもカニコウモリも鹿の食べない植物ばかりで、場所を変えるとバイケイソウの大群落やトリカブト群落も見られる。鹿の食害を受けた成れの果てを見ているのだと思うが、これはこれで見事な群落だと思う。こういうお花畑も悪く無いのかも知れない。(後編に続く)
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