この季節は笊ヶ岳から富士山を見ると山頂近くに日の出の太陽が来るので、条件が良ければ真赤に焼けた朝空や雲海上の日の出とからむ富士が見られるはずだ。昨年はダイヤモンド富士を狙って登ったが日の出の時間に富士山の裏側に雲が出てしまい不発に終わっている。山頂からダイヤモンド富士になるのはあと3~4日遅い10日ごろなのだが、平日で行けないため、一足早く6日に訪れてみることにした。6月の鋸岳、9月の笹山に続いて今年スペシャリストの山3山目となるのだが、昨年登った時はどの山よりも体力的に大変だったという記憶がある。今年は果たして山頂まで行けるのか?累積標高差約2300mの長丁場だ。
甲府を5時半に出発、コンビニに寄り、中央高速の双葉サービスエリアでガソリンを積んで行ったが、7時には老平の駐車場に到着した。中央高速から増穂まで行ける自動車道路ができたおかげで、早川町への移動はだいぶ早くなった。既に2台の車が停まっており、先に入山者がいるらしく、心強い。7時10分に歩き始める。林道終点の一軒屋まで約30分、ここから沢沿いの登山道になるのだが、広河原までの道は至って良く整備されている。ただ、タケ沢の吊り橋だけはグラグラ揺れてちょっと恐い。
広河原への道。良く整備されている。
タケ沢吊り橋。グラグラ揺れてちょっと怖い。
順調に歩き、9時広河原到着し、徒渉する。水量は少なく、靴を少し濡らした程度で渡れた。対岸には先に入山していた1パーティー、3人組が休憩していた。軽く挨拶を交わし、3人組は先に出発していった。水を4Lほど汲み、10分ほど休憩して出発、いよいよ笊への登りだ。ザックもずっしりと重くなった。山の神まではジグザグのしっかりとした道があり、約1時間で到着。だが、その先から傾斜がきつくなる。頑張ってさらに1時間ほど登るとやや傾斜が緩くなり、ワイヤーやドラムが残されている造林小屋跡を通過する。このあたりで1ヶ所大きな倒木のため登山道が寸断されている場所があり、道がわかりにくいので注意が必要。さらに登って行くと、再び見上げるような急傾斜となり、そこを登りつめるとやがて緑鮮やかな苔が生い茂るシラビソやツガの林に入る。登山道の両側や古い倒木には苔がびっしりと生えており、踏むのが申し訳ない気さえする、静かで良い所だ。緩い傾斜を登って行くと、左手に2021m、桧横手山の看板が見えてくる。時間は午後1時15分、コースタイムよりは遅れているが、まあこんなものか。既にヘトヘト、布引山まではなんとか行けそうだが、山頂まで行けるかどうかかなり不安がある。広河原で会った3人組の前を行ったり後を歩いたり、ちょうど同じくらいのペースで登り、さらにもう一パーティー、2人組が桧横手山で追いついてきたので、計6人で布引山を目指す。
山ノ神。広河原からここまでは良い道。ここから先が急登になる。
桧横手山。テントを張るスペースあり。
桧横手山の原生林。緑鮮やかな苔が生い茂る静かなトドマツやツガの林。
絵横手から先は再び見上げるような急斜面だ。奮闘すること2時間30分、布引のガレの横を通過し、午後4時、ようやく布引山山頂に到着。5分ほど遅れて残り2パーティーも到着。みなさん布引山でテントを張るそうだが、私はどうしても笊ヶ岳山頂で富士山を見ながら眠りたいし、日の出の富士山を見たいという思いで、気力で笊ヶ岳山頂を目指す。布引からのコースタイムでは1時間20分ほどだが、布引のコル(標高2410m)から笊ヶ岳への登りはもう足が上らないくらいヘトヘト、なかなか先に進まない。5時半を回った頃には林の中はすっかり暗くなってしまい、ヘッドライトを点灯。こうなれば何時に着こうが同じ、と開き直り、しばし休憩を入れつつ登り、ジャスト6時、山頂に到着した。布引山からは1時間45分ほどかかった。
西の空はすっかり日が沈み、うっすらと夕焼け空が残っている。東は一面の雲海で、時折大きな雲が流れ視界が遮られるが、小笊の上にうっすらと富士山も姿を見せている。空を見上げれば満点の星空、天の川が大きく流れ、北東の空にはカシオペア座、北西の低い位置には北斗七星が輝いている。明日の朝、雲海が残っていることを願いつつ眠りにつく。
甲府を5時半に出発、コンビニに寄り、中央高速の双葉サービスエリアでガソリンを積んで行ったが、7時には老平の駐車場に到着した。中央高速から増穂まで行ける自動車道路ができたおかげで、早川町への移動はだいぶ早くなった。既に2台の車が停まっており、先に入山者がいるらしく、心強い。7時10分に歩き始める。林道終点の一軒屋まで約30分、ここから沢沿いの登山道になるのだが、広河原までの道は至って良く整備されている。ただ、タケ沢の吊り橋だけはグラグラ揺れてちょっと恐い。
広河原への道。良く整備されている。
タケ沢吊り橋。グラグラ揺れてちょっと怖い。
順調に歩き、9時広河原到着し、徒渉する。水量は少なく、靴を少し濡らした程度で渡れた。対岸には先に入山していた1パーティー、3人組が休憩していた。軽く挨拶を交わし、3人組は先に出発していった。水を4Lほど汲み、10分ほど休憩して出発、いよいよ笊への登りだ。ザックもずっしりと重くなった。山の神まではジグザグのしっかりとした道があり、約1時間で到着。だが、その先から傾斜がきつくなる。頑張ってさらに1時間ほど登るとやや傾斜が緩くなり、ワイヤーやドラムが残されている造林小屋跡を通過する。このあたりで1ヶ所大きな倒木のため登山道が寸断されている場所があり、道がわかりにくいので注意が必要。さらに登って行くと、再び見上げるような急傾斜となり、そこを登りつめるとやがて緑鮮やかな苔が生い茂るシラビソやツガの林に入る。登山道の両側や古い倒木には苔がびっしりと生えており、踏むのが申し訳ない気さえする、静かで良い所だ。緩い傾斜を登って行くと、左手に2021m、桧横手山の看板が見えてくる。時間は午後1時15分、コースタイムよりは遅れているが、まあこんなものか。既にヘトヘト、布引山まではなんとか行けそうだが、山頂まで行けるかどうかかなり不安がある。広河原で会った3人組の前を行ったり後を歩いたり、ちょうど同じくらいのペースで登り、さらにもう一パーティー、2人組が桧横手山で追いついてきたので、計6人で布引山を目指す。
山ノ神。広河原からここまでは良い道。ここから先が急登になる。
桧横手山。テントを張るスペースあり。
桧横手山の原生林。緑鮮やかな苔が生い茂る静かなトドマツやツガの林。
絵横手から先は再び見上げるような急斜面だ。奮闘すること2時間30分、布引のガレの横を通過し、午後4時、ようやく布引山山頂に到着。5分ほど遅れて残り2パーティーも到着。みなさん布引山でテントを張るそうだが、私はどうしても笊ヶ岳山頂で富士山を見ながら眠りたいし、日の出の富士山を見たいという思いで、気力で笊ヶ岳山頂を目指す。布引からのコースタイムでは1時間20分ほどだが、布引のコル(標高2410m)から笊ヶ岳への登りはもう足が上らないくらいヘトヘト、なかなか先に進まない。5時半を回った頃には林の中はすっかり暗くなってしまい、ヘッドライトを点灯。こうなれば何時に着こうが同じ、と開き直り、しばし休憩を入れつつ登り、ジャスト6時、山頂に到着した。布引山からは1時間45分ほどかかった。
西の空はすっかり日が沈み、うっすらと夕焼け空が残っている。東は一面の雲海で、時折大きな雲が流れ視界が遮られるが、小笊の上にうっすらと富士山も姿を見せている。空を見上げれば満点の星空、天の川が大きく流れ、北東の空にはカシオペア座、北西の低い位置には北斗七星が輝いている。明日の朝、雲海が残っていることを願いつつ眠りにつく。
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