山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

雲が湧いてしまった精進湖の夕暮れ  令和1年12月15日

2019年12月17日 | 星空
 この日の用事を済ませて時刻は午後1時だった。空には雲が広がっているが西の空は晴れてきている。これから天候が回復して来る兆しだろう。2日続けて未明から流星群を追いかけてきたのでさすがに眠い。昼食をとって道の駅に立ち寄って2時間ほど仮眠をとることにした。そして日没が迫る午後4時半に精進湖の湖畔に車で乗り付ける。空が晴れてうっすらと残照に染まる富士山がたたずんでいた。


    残照の富士山


    日没を過ぎた頃、風が止んで湖面が静かになった。

 夕暮れとともに風が止み、精進湖の湖面は鏡のように静かになり綺麗なダブル富士が見えるようなってきた。本日狙うのは夕暮れのふたご座流星群である。月が昇り始めるのが7時20分ごろ、月明かりに照らされた富士山とその頃に昇っているはずのオリオン座とそれを横切る流星が狙いである。月が高く昇るともはや流星は写らなくなってしまうため、6時半から8時半までの2時間が勝負である。果たして狙い通りに流星は飛んでくれるだろうか?


    星が輝き出した精進湖の夕暮れ


    2台目のカメラ視野


    そしてもう1台は湖面を狙い、ここに反射する流星を狙う。よほど大きな流星でなければ写らない難しい撮影である。


    しかし次第に雲が増え始めてしまう。


    そして遂に・・・


    富士山は雲隠れ。


    おおいぬ座シリウスが昇って来れば湖面に綺麗に反射したはずだが、そこまで天候が持ってくれなかった。

 時刻はまだ6時20分であるが空は雲が広がり富士山は見えなくなってしまった。これからが良い時間なのだがもはやこれまで、カメラを片付けて撤退する。

 全く写っていないだろうと思っていた流星だが、パソコンにデータを撮り込んで確認してみると、雲が広がる前の空に1個だけ小さな流星が写っていた。


    左上に髪の毛のように細くて小さな流星が写っていた。(ブログ画像では見えないかも知れない。)


    トリーミング。写っただけ奇跡である。

 高下、白山、そして今回の精進湖と撮り歩いたふたご座流星群であるが、月明かりがあるうえに天候にも恵まれずあまりたくさんの流星を捉えることは出来なかった。その中でも、甲府の町灯り越しに流れた流星は大収穫だったと思う。今年のふたご座流星群はこれにて終了である。
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