山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

水も滴る美しき駿河の上臈  平成27年9月5日

2015年09月06日 | 番外編
 捜索中の甲斐の上臈はそう簡単には姿を見せてくれなそうだ。そろそろ駿河の上臈がほころんでいる頃だろう。変種の難題に立ち向かう前にまずは原種を見て、この花が咲く環境や葉の特徴、花の付き方などをおさらいしておくことにしよう。午前中は天気が良かったが午後からは曇り空となり、深い谷の中は薄暗くなってしまった。


    いつもは草茫々のところを今年は綺麗に草刈りしてくれたおかげで、シデシャジンがたくさん咲いた。


    不思議な形をした花シデシャジン(キキョウ科シデシャジン属)。


    雨が降った後で増水しており、渡渉で靴が濡れるのは止む無し。


    咲いている、駿河の上臈の姫君。


    200㎜望遠で捉えた花。


    同上。


    何度か渡渉して岩壁を登ると、見ごろを迎えた上臈の姫君が咲いていた。


    水も滴る美しき駿河の上臈。


    下から見上げる。フラッシュ調整発光。


    風に揺れる上臈の姫君。


    深い谷の岩壁に咲く花。


    見上げる上臈の姫君。


    沢の流れと駿河の上臈・ホトトギス


    同上、別角度から。

 今回は谷の中に全く光が入らず、撮影時の彩度がきわめて悪いため、大部分の画像はフラッシュ調整発光(普通に発光すると不自然な画像になるため、ティッシュペーパーを重ねて光量を調整して発光させる方法)で撮影を行った。良い写真を撮るならこの場所は谷に光が差し込む午前中のほうが良い。

 この谷も最近は有名になりつつあり、だいぶ人が入るようになった。鹿の食害を受けるような場所ではなく、おそらくこの花の敵は岩盤の崩落と人の手による採取なのだろう。多くの人たちに愛されていて清廉な美しさを持つこの花、天然記念物に指定されていて移動も売買も禁止されている花である。花を傷めたり、盗掘するような不届き者は居ないと信じている。
    

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